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外壁のコケを綺麗に落とす方法と予防するポイント  

愛知県半田市を中心に屋根・外壁のリフォームのご提案をさせて頂いております。
プロタイムズ半田店 (株) 榊原 サポートスタッフの大西です 😆

昨日から冷え込みますね~ :mrgreen: :mrgreen: :mrgreen:

今朝うっすら雪が車に積もっていましたが、我が家の子供たちは朝起きたら一面雪景色を期待していたので残念がっていました(笑)

換気も苦痛に感じるほど厳しい寒さですが、今年はオチオチ風邪も引けないので、加湿と換気には十分注意してお過ごしくださいませ。

 

さて、今回も年末なのでお掃除シリーズです。

「外壁のコケを綺麗に落とす方法と予防するポイント」についてお伝えしたいと思います♪

お家を購入して、10年ほど経過すると外壁のコケが目立ってきませんか?特に北面など見てみてください。

目につくからどうにかしたいとは思いつつ、どう対処すれば良いか分からないですよね。

外壁や屋根についたコケ、実は美観を損ねるだけでなくお家の健康状態にも影響を及ぼします。

今回は、なぜコケができてしまうのか、そのメカニズムからお手入れの方法、今後コケを付けないための予防方法を皆さんにお伝えします。

1.外壁にコケがついてしまうメカニズム

1-1.コケってなぜできるの?

家につくコケって煩わしいですよね。苔がついているだけで古く見えてしまいます。でも、いったいコケってどこからきてなぜ繁殖してしまうのでしょうか?

これは、風に飛ばされたコケの胞子が壁面や屋根に付着する事で発生します。

コケは、林や川べりなどから風によって胞子が飛び、お家に付着すると、湿気を吸って成長をします。

コケはなぜ増えるのか?

コケは、水分や胞子などの栄養分があるとどんどん増えていきます。

特に温度や雨などで湿度が上がる箇所は繁殖が早いため、劣化して防水性が低下した外壁や屋根に含水率が増えるとコケが増えやすくなるのです。

 

藻

コケ

1-2.コケができやすい家の特徴

苔が付きやすい家とつきにくい家では、どんな特徴があるでしょうか。自分の家にあてはまるか、下記、チェックしながら見てください。

■環境から見るコケの生えやすい家

環境 理由 対策
川べりに面した家 湿気が上がり、コケの繁殖に適した環境です。 地面の湿気を取るだけでもコケは軽減されるので、土壌に軽石などをまぜるだけでも対策になります。
林、森など樹木に面した家 胞子が飛んできやすく、家に付着しやすくなります。 定期的に外壁の掃除をする事で軽減できます。市販の苔洗浄剤で洗浄します。
日当たりの悪い家 日当たりが悪いと、外壁表面が乾燥しにくいので湿度が高くなりコケが繁殖しやすいです。 地面の湿気を取るだけでもコケは軽減されるので、土壌に軽石などをまぜるだけでも対策になります。
風通しの悪い家 風通しが悪いと、外壁表面が乾燥しにくいので、湿度が高くなりコケが繁殖しやすいです。 塀によって風通しが悪くなっている場合には生垣にする事で風通しを確保できます。

■外壁素材から見るコケの生えやすい家

外壁材 写真 理由 対策
モルタル壁 ②モルタルとは モルタルは、砂とセメントを主原料とした仕上げ外壁材です。曲面にも施工でき、仕上げ方に自由度があります。写真のように独特な凹凸がついてるのが主です。その為、溝に水がたまりやすく、コケが繁殖しやすい仕上げ材です。 家庭用洗浄機などで、定期的にコケの胞子や油脂を洗い流すことでコケの繁殖を防ぐことができます。
リシン/スタッコ壁 リシン リシン/スタッコ壁は、アクリル塗料に骨材を混ぜた塗料で形成されます。通気性や透湿性に優れており凹凸があります。多彩模様や整形時の凹凸の多いデザインは水や汚れがたまりやすく、コケが繁殖しやすくなります。 家庭用の洗浄液でこすると、骨材が取れ、露出した下地に雨水が浸入するリスクがあるので、防カビ・防藻機能のある塗料で未然に防ぐことをお勧め致します。
サイディング壁 窯業系サイディング 窯業系サイディングは、日本の戸建でもっとも使用されている建材です。近年は、デザイン性の高いサイディングが多く販売されていますが、凹凸の多いデザインは水や汚れがたまりやすく、コケが繁殖します。 凹凸の少ないものの場合、定期的に家庭上高圧洗浄機などで洗い流す事で綺麗になります。水はけの悪いお家の場合、業者にバイオ洗浄を依頼して清潔さを長く保ちましょう。

自然に囲まれた郊外のお家などは特にコケが繁殖しやすいです。また、日当たりの悪い北面の外壁などはよりコケが繁殖しやすくなります。

家と家の間が狭かったり、高い塀で囲んであったりする場合は風通しが悪いため、コケが生えやすく注意が必要です。

1-3.コケを放っておくと起こる劣化現象

コケを放っておくとどのような劣化に繋がっていくのでしょうか。

劣化現象 理由 進行すると…
建材への浸水 コケは水分を含み、保水する力がある為、建材が常に湿っている状態になります。ゆっくりと、壁面に水が浸み込む恐れがあります。 窯業系サイディングが外壁材の場合、水を常に吸っていると反りあがりひび割れなどの劣化に繋がる可能性があります。
コケのさらなる増殖 コケを放っておくと、水分を吸ってさらに増殖をします。特に、コケが胞子を撒く時期に一層増えていきます。 コケは水を含む性質を持っているため、常に外壁材に水が触れている状態になります。仕上げ材の塗膜膨れや剥離が発生する可能性もあります。

1-4.コケは植物、カビは菌類

コケもカビも外壁の美観を損なう、大変煩わしいものですが、そもそもなにが違うのでしょうか?
コケとカビの違いと共通点についてご説明します。

種類 特徴 見分け方
コケ(蘚苔類) コケは陸上植物です。コケは小型のコケ植物、ダ類、種子植物の総称です。胞子によって、増殖します。植物の為、水分と光合成が必要で、乾燥や日光の不足により枯れる場合があります。 植物の為、基本的に深緑から黄緑色など緑系統の色をしており、茎と葉を持っています。完全に日光があたらない場所には生えません。
カビ(真菌類) カビは菌類です。有機物の上に発する菌類、菌糸の集まりをカビといいます。カビ菌によって増殖します。適切な温度と、80%以上の湿度、少量の酵素と有機物があれば無制限に増殖をする事が可能です。 植物では無いため、黄色や白、黒、赤などあきらかに緑系統の色ではない場合それはカビです。また、日光がなくとも増殖するため完全に日の当たらない部分に生えている場合カビの可能性が高いです。
地衣類 地衣類は菌類と藻類の共生生物です。菌糸で作られた構造の内部に藻類が共生しており、藻類の光合成産物によって菌類が生活するものです。一見コケにも似ていますが、構造は全く違います。 緑藻を持つものは、銀色を帯びた白っぽい緑か薄い青緑をしています。
藍藻類を持つものは青みを帯びた黒っぽい色です。地衣類には規則的な葉のような形をもつものはほとんどありません。

2.コケを除去する2つの方法

コケはお家にとって、避けられない劣化症状のひとつです。では、そんなコケを綺麗に除去するのにはどんな方法があるのしょう?

ここでは、「業者に依頼して綺麗にする方法」又は「自分でおこなう方法」の2つに分けてご紹介します。

2-1.業者ですべきか、自分ですべきかラインはどこ?

まず、どんなコケの症状だと業者に頼んだ方が良いのか、どの程度なら自分でも掃除ができるのか判断基準をご紹介いたします。

低所のコケ 高所のコケ
軽度のコケ 低い位置で、軽いコケの場合は家庭用に売られているコケ洗浄剤などを使用して自分で掃除をすれば十分です。

綺麗なままで保ちたい場合には、塗替えのタイミングで防カビ・防藻の塗料を使用する事を検討するのも良いでしょう。

高所のコケで軽い場合には、柄の長いロングモップや家庭用高圧洗浄機で掃除も可能です。

ロングモップや高圧洗浄の水が届かない高所は足場を組む必要があるので危険ですので業者に依頼しましょう。

重度のコケ 重度のコケの場合は、家庭用のコケ洗浄剤では落ちない場合があります。また、強くこすりすぎると外壁材自体を痛めてしまう為、業者に依頼しバイオ洗浄などをおこなう事をお勧めします。 重度で高所のコケも業者に依頼しましょう。足場を設置し、高圧洗浄をする必要があります。

2-2.業者に依頼するコケの除去

業者に頼んで、コケの除去をする場合、高圧洗浄やバイオ洗浄で落とす事が一般的です。
ただ、高所作業になる場合は足場の組み立てが必須で、高額になりやすいので塗り替えなどのメンテナンスと合わせてコケ除去の為の洗浄をするとコストパフォーマンスが良いです。

■業者に頼んだ場合のメリット、デメリット

メリット ①家庭用では再現できない、高圧の水をあてる事によって汚れを落とすことができる

②2階部分の壁面など、手の届かない所も綺麗に洗浄してもらえる

③洗浄の際には、養生シートを家の周りに掛けるため汚水が飛ぶ心配がない。また、それらを心配する手間が省ける

デメリット ①自分でするよりコストがかかる

②本格的なコケの除去をする場合、足場を組む必要があり追加で費用がかかる。

■高圧洗浄

高圧洗浄とは 高圧洗浄は、壁面に付着している油分や、ホコリ、錆、コケ、カビなどを除去し、下地面を綺麗にするためにおこないます。通常は塗り替えの前に、外壁材の汚れを除去する意味合いでおこなわれます。

高圧洗浄では、ガソリンスタンドにおいてある洗浄機より2倍以上、70~100kgに加圧した水を噴射する事で壁面の汚れを除去します。

費用相場 200円~250円/㎡(費用はあくまで相場です)日本の戸建は平均140㎡ほどなので、28000円~35000円程が相場になります。

また、この値段に足場の設置(平均500円~700円/㎡)や、養生シート(汚水が近隣に飛ばないようにする保護シート)を合わせると98000円~133000円程度が相場になります。

高圧洗浄
実施手順
①足場組み立て②養生シートの設置

③近隣へ高圧洗浄実施の告知(汚水が飛散する恐れがあるため)

④高圧洗浄

⑤養生シート等の撤去清掃

⑥足場解体

 

■バイオ洗浄

バイオ洗浄とは バイオ洗浄は、外壁についているコケやカビは細菌の繁殖による汚れを水だけでは取り除けないという考えのもと生まれた洗浄方法です。
壁面に薬剤を塗布し、細菌を分解したうえで高圧洗浄をおこなう方法です。
費用相場 500円~800円/㎡140㎡のお家の場合、足場と合わせて105,000円~140,000円程度です。

費用は高圧洗浄と比べ、高くなりますがコケやカビがひどい場合には検討しても良いでしょう。

バイオ洗浄
実施手順
①足場組み立て②養生シートの設置

③近隣に高圧洗浄実施の告知

④壁面へ薬剤の塗布

⑤高圧洗浄

⑥養生シート等の撤去清掃

⑦足場解体

バイオ洗浄使用薬品 名前:SKクリーナースーパー無題

特徴:植物成分を主原料とした環境、人体に安全な薬品

2-2.自分でおこなうコケの除去

軽度であれば自分で除去することも可能です。

■自分でおこなう場合のメリット、デメリット

メリット ①コストを抑え、手軽におこなうことができる②足場の組み立てなどをおこなわない為、短期で綺麗にできる
デメリット ①家庭で使用する水圧には限界がある為、取り除けない汚れが残る場合がある②2階の外壁など高所になると、届かない場合がある

■家庭用外壁洗浄剤でコケを落とす場合

洗浄剤製品例

アルタン 30 SECONDS ワンステップ・スプレー・クリーナー

ニュージランドのサーティ・セカンズ(株)が、屋外の美観を損なわせるカビ、コケ、地衣植物(菌類と藻類の共生体)、黒ずみなどの除去及び再発防止の為に開発された効果抜群のクリーナーです。アマゾンのユーザー評価も4.5以上と高評価です。

準備物 ①ホース②バケツ

③高所用ブラシ、スポンジ

④雑巾

⑤洗浄剤

実施の手順 ①ホースである程度の汚れを洗い流す②除去剤をスプレー後、24時間放置

③洗浄剤が壁面に残らないよう、しっかりと水で洗い流す

■家庭用高圧洗浄機でコケを落とす場合

高圧洗浄は軽度なコケのみ有効です。経年でびっしり付いたコケは薬剤を使用しなければ除去が難しいので、業者に依頼しましょう。

家庭用高圧洗浄機 ①名前:ケルヒャー価格:71,794円

特徴:ガソリン駆動で、電源のない場所でも使用できる高圧洗浄機

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②名前:K 2 ホームキット

価格:24,818円

特徴:ユニバーサルモータを使用した製品。ケルヒャーに比べてやや耐久性に劣る

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準備物 ①高圧洗浄機②水道栓(水をくみ取る為)
実施の手順 ①水道栓と高圧洗浄機をホースでつなげる②水道栓をあけ、電源を付ける

③トリガーを引いて、壁面に水をあてる

※一定の場所に当て続けないよう注意する

家庭で外壁の洗浄をするのに役立つ器具が今は沢山でています。手間は掛かりますが、DIY感覚でコケの除去をおこなってみるのもいいかもしれません。ただ、強固にこびりついたコケは家庭用高圧洗浄機で落ちない場合もあります。その場合は無理をせず、業者の方に頼むのが良いでしょう。
無理に除去を使用とすると、かえって外壁の塗膜を痛めてしまう場合もあります。

3.今からコケを予防するためにできるポイント3点

せっかくコケを除去して綺麗にした外壁ですから、その美観を長く保ちたいですよね。そこで、外壁にコケが付着するのを防ぐ方法を紹介します。

① 光触媒塗料で予防する方法

光触媒塗料とは 光触媒塗料は、セルフクリーニング機能がある塗料の事です。壁面に塗り、太陽光を浴びることで付着したコケの胞子を浮かせてくれます。降雨の際に、浮いた胞子や汚れが雨水と共に流れるので長く美観を保つ事ができます。
光触媒塗料の例 エヌティオ(日本特殊塗料)

特徴:従来の樹脂に光触媒を混ぜる方法ではなく、100%光触媒成分でできている為、抗菌、脱臭、空気浄化の効果がある

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光触媒塗料のメリット、デメリット ■メリットセルフクリーニング機能で高い防汚性と、環境に優しい安全性がある

■デメリット

光触媒は太陽光に反応して、効果を発揮する為、日当たりの悪い場所では効力が発揮できない場合がある。
裏山や田んぼが近辺にあり、湿気が高い立地において、光触媒作用が追いつかなく、発生してしまう恐れがある。

 

② 防藻、防カビ材入りの塗料で予防する方法

防藻、防カビ塗料とは 塗料の中に、添加剤としてコケ(藻)やカビを防ぐ薬品を配合した塗料です。また藻やカビが発生しにくい樹脂配合を採用している塗料もあります。壁面にコケの胞子が付着しても、防藻、防カビ塗料を塗った場所では繁殖ができない為ながく美観を保つ事ができます。
防藻、防カビ塗料の例 ①名前:アステック・プラスS(アステックペイント)特徴:水性の塗料に本製品を添加する事で効果を発揮。500菌ものカビ、細菌、藻類等に対応できる

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②名前:ナノコンポジットW防藻+(水谷ペイント)

特徴:本製品は、壁面に付着したコケの胞子や菌類から水分を奪う事で繁殖を防ぐ。雨水によって、乾燥した胞子、菌類を洗い流す

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防藻、防カビ塗料の
メリット、デメリット
 ■メリット薬品によって、コケやカビの繁殖を防いでいる為塗布した面にまんべんなく効果が期待できる

■デメリット

塗料によって、対応する菌類の種類が違う為、対応外の菌類が壁面に付着した場合には繁殖する場合もある

塗料によって、コケの発生を出来る限り未然に防ぐ事ができます。ただ、完全にコケの発生がしなくなったわけではないので日々のお手入れは欠かさずおこなっていきましょう。

 

③ 日々のお手入れでコケを予防

ふき取りで予防 月に一度程度、やわらかいタオルにお湯を含ませ外壁をふく事でカビを予防できます。コケやカビは熱湯に弱い為、45度以上のお湯で死滅させる事が可能です。
お酢で予防 お酢を水道水で3倍~20倍に薄めて、刷毛や柔らかいタオル等を使用して外壁に散布する事でコケが生えてくるのを予防できます。またコケや藻が生えている場合落とすことも可能です。

 

まとめ

コケを綺麗にする方法と未然に防ぐ対策についてご紹介しました。

一度綺麗にしてもコケはまた生えてきます。そうならない為にも、未然に発生を防ぐ対策をしておく必要があります。

コケは美観を損ねるだけでなく、お家にもダメージを与えていきます。

「うちもそろそろコケが目立つな」と思い立ったら、コケの除去を早めに検討してはいかがでしょうか?

 

 

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