今、住んでいる家の外壁材の見極め&補修を検討中の方へ
今週は先週の続き、「今、住んでいる家の外壁材の種類を調べている方」「外壁材の補修を検討している方」に向けた情報をまとめてご紹介いたします。
先週のブログをご覧になっていない方は是非前回のブログからご覧ください。
お住まいの外壁材の種類を調べる方法
「我が家の外壁材の種類が知りたい…」という場合、まずは、購入時の資料等を探してみましょう。使用の外壁材が記載された設計図面や外壁材のパンフレットが見つかれば、お住まいの外壁材の種類がわかるかもしれません。
もし、こうした資料が見つからない場合は、先週の1章の情報を参考に、お住まいの外壁材をチェックしてみてください。自身でもある程度は外壁材の種類が見分けられることもあります。
ただし、自身での見立ては間違っている可能性もある、ということは頭に入れておきたいところ。種類の違う、似たような見た目の外壁材も多数あるため、「タイルかと思ったら、サイディングだった」「サイディングかと思ったら、ALCボードだった」などと見誤ることは十分に考えられますので注意が必要です。
※外壁材を正しく見極める必要がある場合は、プロに依頼をしましょう。
補修を検討している場合は、プロに外壁材の種類を見極めてもらうべし
外壁材の補修を検討している場合は、自身の見立てはあてにせず、プロの業者に外壁材の種類を見極めてもらうのが賢明です。なぜならば、補修方法や使用する材料等は、外壁材の種類によって異なることが少なくないためです。外壁材の種類を見誤ると、補修後に不具合が生じてしまう可能性もあります。
「外壁材の見極め」に焦点をあててお伝えさせていただきましたが、そもそも外壁材の補修をプロの業者に依頼するのであれば、外壁材の補修をするために、当然、何の外壁材かは業者が調べてくれるので、頭を悩ませる必要はありません。
仮に自身で補修をしようと思っている場合は、外壁材を見誤ると補修後に、塗膜剥離や膨れ、めくれなどの不具合が生じるリスクがあることは押さえておく必要がありますが、そもそもの話、外壁材の補修は一般の方には難しいため、プロに依頼されることを強くオススメいたします。
外壁材の補修方法&費用相場
次に、代表的な外壁材の補修方法3つ「部分補修」「塗り替え」「重ね張り・張り替え」についてご紹介いたします。
●部分補修
「軽微な劣化」もしくは「部分的な劣化」の場合は、部分補修をします。
たとえば、
・シーリングの切れ
・部分的なひび割れ(幅0.3mm未満が目安)
・部分的な外壁塗装のはがれ
などの劣化症状が生じている場合は、部分補修をします(劣化の進行具合によっては、部分補修ができないこともあります)。
シーリングの打ち替えの費用相場:900~1,500円/m
ひび割れ補修の費用相場:2,000~3,000円/m程度
はがれ補修の費用相場:4,000~6,000円/㎡程度
●全面補修(塗装)
外壁材の補修方法のなかで、最もスタンダードなのが塗装による補修です。
劣化症状が生じている場合は、塗装という方法で補修をするケースがほとんどです。
70万円~(一般的な2階建住宅)※屋根塗装含まず
●重ね張り・張り替え
劣化が大きく進行していて、塗装による補修ができない場合は、屋根や外壁の重ね張り・張り替えを検討することになります。
たとえば…
・雨水が外壁材の中に浸入し、不具合が生じている(凍害が生じているなど)
・外壁に欠損や反り、割れなどが所々にある
・外壁材の使用年数が30年以上
といった場合は、重ね張り・張り替えをします。
重ね張り | 既存の外壁の上に、新しい外壁材を施工する工法 |
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張り替え | 既存の外壁を取り除き、新しい外壁材を施工する工法 |
重ね張りの費用相場:150万円~
張り替えの費用相場:200万円~
※「外壁材の種類」や「劣化症状」によっては、上記3つの方法とは全くことなる補修をすることもあります。
まとめ
「外壁材」情報をまとめて解説してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。
先週の1章では、外壁材の種類と、各外壁材の特徴や相場価格、メンテナンス周期についてお伝えいたしました。外壁材の種類について調べている方は、ぜひ前回ブログ1章をご参照ください。そして、2章では「これから外壁材を選ぶ方」に向けて、3章では「今、住んでいる家の外壁材の種類を調べている方」「外壁材の補修を検討している方」に向けて情報をまとめてお伝えしております。こちらも、あわせて参考にしてみてください。