色あせや変色が発生してきた外壁を綺麗に塗り替えたい!そんなあなたの頭を最も悩ませているのはズバリ、「外壁の色やデザイン」ではないでしょうか。
「どうせ塗り替えるなら、今までとは全く違うおしゃれな外観にしたい」という方は非常に多いですが、具体的に配色などのイメージまで決まっている方はあまりいないのが現状です。
一口におしゃれといっても、建物のタイプや周囲の環境によっても基準が変わるのが難しいところ。外壁塗装はとても高い買い物なので絶対に後悔はできない!と慎重になってしまってはいませんか?
そんなあなたの手助けをするため本記事では、厳選した施工事例集を画像で紹介しながらお送りします。我が家と似た家はどのように塗り替えているのか、どんな色使いが流行っているのか、真似したくなるほどおしゃれな事例はあるのか。
ここで紹介する数多くの画像を参考に、あなたの住まいをどんなデザインにするかイメージを膨らませましょう。
1.【外壁色別】色の使い方がおしゃれな施工事例集
まずは、外壁塗装でよく使われる人気色を用いた事例からご紹介いたします。
1-1.清潔感あふれるホワイト系の住まい
白はもっとも明るい色であるため、暗い色を引き立てる効果があります。もし外壁をホワイト系に塗り替える場合、屋根やピンポイントの装飾などでアクセントを付けることで非常にスタイリッシュな印象になります。
黒系の屋根や窓枠がアクセントに!
一面を白で塗り替えた外壁に、黒い窓枠や扉などが絶妙にマッチしています。
2本のラインが引き立つ高級感溢れる仕上がり
ベージュのラインを組み合わせることで、高級感のあるデザインになりました。白系の色が持つ「清潔」「高貴」といったイメージを引き立てています。
付帯部も白で統一し、明るい印象の住まいに
雨樋や基礎などの付帯部も白く塗り上げ、全体に統一感を出しています。
1-2.穏やかな印象を与えるベージュ系の住まい
ベージュ系は、最も人気が高い色の一つです。ナチュラルで柔らかい雰囲気の住まいにしたい方に特におすすめです。
緑との調和で温かい印象に!
ベージュ系の色は、緑との相性が抜群なのが特長です。庭に植えられた植物などを上手く組合せて、温もりのある雰囲気を演出しています。
レンガ調の外壁と絶妙にマッチ!
レンガ調のサイディングなど、暖色系のワンポイントデザインとの相性は抜群です。このように住まいに元々ある装飾を活かしたい場合は、それに合わせて最適な色を選ぶことをおすすめします。
ナチュラルな外壁が屋根の色を引き立てる
赤い屋根や青い空との調和がとてもおしゃれです。南国のスローライフを表現するような仕上がりです。
1-3.温もりと安心感が魅力のブラウン系の住まい
ブラウン系の色には「温もり」「安心感」「伝統的」などのイメージがあります。その為、昔ながらの和風住宅や素朴な風合いが好きな方におすすめします。
森の温もりを思わせるおしゃれな住まい
庭に植えられた木々と、ブラウンに塗装された外壁が温かい雰囲気を醸し出しています。素朴でありながらハイセンスな仕上がりです。
素朴で落ち着いた仕上がりに変身!
安心感のあるブラウンで塗り替えることで、落ち着いた印象の住まいになりました。
1-4.スタイリッシュなグレー系の住まい
グレー系の外壁は、住まいにシックで都会的な印象をプラスします。スタイリッシュかつ上品な住まいにしたい方におすすめです。
白との組合せで更に上品な外壁に!
グレーはどんな色にも合う、最高の引き立て役でもあります。この事例では、ライトグレーと白の組合せが絶妙にマッチしています。
クリア塗装で、模様を残したまま外壁を守る!
塗装することによって、サイディングの模様が消えてしまうのが嫌な方におすすめなのがクリア塗装。透明な塗料を外壁に塗ることで、見た目はそのままに外壁を保護することが可能です。
2.【外壁材別】外壁材を最大限に活かした施工事例集
やはり気になるのが、「自分と同じような家がどんな風に塗装しているのか」というところ。そこで、ここでは外壁に使われている素材別に外壁塗装の事例をご紹介していきます。ぜひご参考にして下さい。
2-1.窯業系サイディングの模様を最大限に活かした住まい
現在、日本の住宅で最もよく使われている外壁材です。様々な種類があり、独特の模様があしらわれたものも存在します。業者によっては、そんな模様を活かしたデザインを提案しているところもあるようです。
サイディングの目地を最大限に活かしたデザイン!
サイディングの目地部分だけを白く塗り分けることで、個性的な模様を作り出すことができました。
白と黒のコントラストが映えるモダンな住まい
モノトーンのデザインが非常におしゃれな外観に生まれ変わりました。色の組み合わせ次第で、イメージをガラッと変えることができます。
2-2.モルタルの独特の質感を活かした住まい
昔ながらの日本住宅では一般的に使われている外壁材です。施工方法によって表面に様々な模様を付けることができるため、塗装後に独特の質感が生まれるのが特徴です。
モルタルの質感を活かした趣のある仕上がり
モルタルの質感と、さりげない装飾との組み合わせがとてもマッチしています。また艶を抑えた塗料を使うことで、塗りたてのピカピカ感を抑えています。
グリーンを基調としたコントラストがかわいい住まいに
モルタル外壁は緑や青、ピンクなどの比較的彩度が高い色も非常に似合います。業者にカラーシュミレーションを依頼して、様々な色を検討してみましょう。
2-3.都会的なデザインが似合うALCの住まい
直線的でシャープなデザインの外壁材であるため、現代的でモダンな雰囲気に仕上げるのがおすすめです。
色の組み合わせが非常にハイセンス!
玄関とベランダだけをオレンジで塗り替え、アクセントとして利用しています。外壁の白がより際立つため、スタイリッシュな印象が強くなりました。
外壁材の模様を活かした、スタイリッシュな仕上がり
光沢のある仕上がりが、外壁の模様とマッチしたおしゃれな外観になりました。
3.【イメージ別】個性的なデザインが光る施工事例集
ここからは、おしゃれな施工事例を、イメージ別にご紹介していきます。理想とする外壁の雰囲気を想い描きながらご覧ください。
3-1.ナチュラルで落ち着いた住まい4選
淡いベージュの外壁で柔らかい印象に!
クリーム系の淡い外壁色に、暗いブラウンのラインが映える上品な仕上がりです。雨樋や窓枠がホワイトであるため、更に柔らかい印象になります。
ライトクリームの外壁でおとぎ話のような印象に!
ライトクリームの外壁とグリーン系の屋根が、柔らかくメルヘンな雰囲気を演出しています。
淡いグリーンによる穏やかな仕上がり
淡いグリーンと白の組合せは、穏やかな印象を周囲に与えます。
3-2.都会的でハイセンスな住まい4選
直線的なデザインが塗装で際立つ!
直線的でスタイリッシュなデザインを際立たせる為に、付帯部や樋などの部分を黒く塗装。メリハリのある仕上がりになりました。
3色を組合せた立体的な仕上がり
シミュレーションを重ね、色の組合せを一新。さらに、特殊な塗料で左官仕上げのような質感を表現するなど、細部にもこだわりを貫いています。
ブルーのストライプが映えるスタイリッシュな住まい
ベージュ系をベースに、ブルーのストライプで印象をガラリと変えています。全体の統一感を出すために、付帯部も同色で塗り上げました。
外壁の素材感を引き立てるシックなデザイン
暗い色を用いることでシックな印象に。また、バルコニー部分のアクセントが洗練された印象を与えます。
3-3.斬新かつポップな住まい3選
2色のラインの組合せがおしゃれ!
オレンジ系の明るい外壁に、白と黒の2色のラインがアクセントを加えています。元からあるボーダーを上手に活用するアイデアです。
意匠性の高い帯が目を引くおしゃれな住まい
帯部分に意匠性の高い石材を貼り付けることで、目を引く斬新なデザインに。塗装の枠にとらわれない、外装のトータルコーディネートを成功させています。
4色を組み合せた高度なカラーデザイン!
青をベースに、復数の色を組合せています。赤のアクセントが非常におしゃれで、遊び心がありながらも洗練された印象を与えます。
4.外壁塗装の色・デザインを決める際のポイント
本記事ではここまで、テーマ別に様々な施工事例を画像つきで紹介してきました。ご自身のイメージに合うものは見つかりましたでしょうか。
そこでこの章では、実際に外壁塗装のデザインを詳しく決めていく際おさえておくべきポイントを説明いたします。ご自身のイメージや理想を実現するために、ぜひご参考にしてください。
4-1.まずは理想とするイメージを言語化しよう
いざ外壁塗装で住まいをおしゃれに変身させたいと思っても、実際にどんな色を選べばいいかで悩む方は非常に多いのが現状です。外壁に使いたい色が明確に決まっていない場合は、まずは「理想とするイメージ」から考えてみるといいでしょう。
「かわいい感じにしたい」「モダンな雰囲気にしたい」「落ち着いた感じにしたい」など、まずはご自身のイメージを言語化して、そこから色を逆算して考えていくと上手くいきます。下の図で、住まいのイメージにどんな色が対応しているのかをまとめています。ぜひこちらを色選びのご参考にしてください。
4-2.周辺の環境にもマッチする色を選ぼう
近隣の住宅や街の雰囲気から浮きすぎない色を選ぶことも非常に重要です。必ずしも周りに合わせる必要はありませんが、周囲の住宅と同系統の色を選べばうまく景観に馴染み、色選びで失敗するリスクをふせぐことができます。
また気候や立地条件によっても選ぶべき色は変わってきます。例えば沖縄など日差しが強いエリアではパステルカラーの住まいが上手くマッチしますし、京都などの一部地域では外壁に使用できる色が制限されている場合もあります。その地域ではどんな色がおすすめなのかについては、地元の塗装店がよく知っていますので、お気軽に相談してみることをおすすめします。
4-3.必ず事前にカラーシミュレーションを行おう
色見本だけでは実際に塗ったときの全体像がわからないため、塗装した後に違和感が生じてしまう場合も十分にありえます。住まいの形状にマッチしているのか、屋根色との組合せはバッチリなのかなどを確認するために、必ずカラーシミュレーションを事前に行ないましょう。
コンピュータや紙面で様々な色の組合せを試すことで、最適な組合せが見つかります。また、業者によっては実際の住まいの写真をもとにしたCAD図面を用いてシミュレーションを行なってくれるところもあります。自分の家を使って塗り替えのシミュレーションを行えるため、正確なイメージを掴むことが可能です。
ただ、紙や画面上でみた色と、実際に外壁に塗ったときの色は印象が変わる場合もあるので注意が必要です。カラーシミュレーションで大まかな色の組合せを決定したら、A4サイズの色見本を見せてもらって色味を確認することをおすすめします。
より実際の仕上がりに近い色を確認したい場合は、業者に依頼して外壁の一部分に試し塗りをしてもらうのも一つの手段です。希望とは微妙に異なる色味になって後悔してしまわないためにも、気軽に業者に相談してみるといいでしょう。
まとめ
外壁の色や建物の素材、そして理想とするイメージ。外壁塗装のカラーデザインで失敗しないためには、実に様々な要素を考慮に入れていく必要があります。
本記事ではそういった判断基準別に、厳選した施工事例をご紹介しました。全てにビフォー・アフター両方の画像を掲載していますので、あなたのお住いに似た家がどのように変身したのかどうかも分かりやすいのではないかと思います。参考となるような事例はありましたでしょうか。
色選びで迷ったときは、本記事を参考にご自身のイメージをしっかりと固めて下さい。あなたの住まいが、あなたらしいおしゃれなデザインに生まれ変わることを願っています。