「ハウスメーカーで建てた我が家。外壁塗装はハウスメーカーに依頼すべきなの?」
そんな疑問をお持ちの方は少なくないでしょう。
ずばり、ハウスメーカーに依頼するメリットもありますが、デメリットもあります。
今回は、
・ハウスメーカーに外壁塗装を依頼するメリット/デメリット
・ハウスメーカーに依頼するのがオススメな場合
・他の業者(ハウスメーカー以外)に依頼するのがオススメな場合
などについて、詳しくお伝えします。
お伝えする情報をふまえて、
「ハウスメーカーに依頼するか、自身で他の業者を探して依頼をするか」
賢くご検討ください。
1.外壁塗装をハウスメーカーに依頼するメリット/デメリット
1-1.ハウスメーカーに外壁塗装を依頼する「メリット」
◎安心して外壁塗装を依頼できる
「家を建ててもらったハウスメーカーになら、外壁塗装も安心して依頼できる」というのは大きなメリットと言えるでしょう。
実際のところ、家を建てたハウスメーカーであれば当然、外壁塗装時に必要な「外壁材の種類」「特殊な仕上げが施された外壁材かどうか」などの事をよく知っています。
また、多くのハウスメーカーは塗装工事基準等を設けています。
※一般的に、ハウスメーカーは下請けの塗装業者に塗装工事を発注しますが、下請けの塗装業者はハウスメーカーが定めた塗装工事基準等を順守した塗装工事をします。
そのため、“一定以上の品質の外壁塗装が期待できる”ことから、ハウスメーカーの外壁塗装が安心であることいえます。
※外壁塗装時に必要な「外壁材の種類」「特殊な仕上げが施された外壁材かどうか」などは、ハウスメーカーにしかわからないというわけではありません。
各ハウスメーカーの外壁材や特殊仕上げの情報は公開されていることも多く、業者間でも情報が共有されています。そのため、特殊な仕上げが施された外壁材等も、知識や実績のある業者であれば問題なく塗装可能です。
◎改めて業者を探す手間や時間がかからない
ハウスメーカー以外の業者に外壁塗装を依頼するとなると、どうしても「信頼できる業者を探す」「相見積りを依頼する」などの手間と時間がかかります。こうした手間や時間がかからないのは、ハウスメーカーに外壁塗装を依頼するメリットでしょう。
◎外壁塗装を依頼することで「延長保証(長期保証)」が受けられることも
法律で定められた新築住宅の保証期間は10年ですが、多くのハウスメーカーは、
・有償の補修工事・メンテナンス工事 (外壁塗装工事 等)をすること
などを条件に、保証期間を延長する「延長保証(長期保証)」サービスを提供しています。
そのため、ハウスメーカーによっては、外壁塗装を依頼することで「延長保証」が受けられるというメリットがあります。
※ハウスメーカーによって延長保証の有無や内容は異なります。詳しくは各ハウスメーカーにお問い合わせください。
※参考:国土交通省
●ハウスメーカーの「延長保証」について押さえておきたい知識
ハウスメーカーによって「延長保証」の内容は異なります。
ただ、なんとなく「保証」というと手厚い印象を受けますが、自身が思っているような保証内容ではない可能性も十分あります。
実際、延長保証の内容を確認して、
「延長保証がそれだけの内容ならば、地元の塗装業者にお願いして、外壁塗装費を抑える方が良いかも」
「延長保証を継続するためだけに、10年ごとに高額な外壁塗装をするのは賢い選択なのか」
といった疑問を持ったという施主(消費者)は少なくありません。
「延長保証」だけの理由でハウスメーカーにこだわっている場合には、ひとまず、延長保証の内容をよくよく確認してみることをオススメします。
1-2.ハウスメーカーに外壁塗装を依頼する「デメリット」
◎外壁塗装費が高額
ハウスメーカーの外壁塗装費は、一般的な塗装業者と比べて高額になる傾向にあります。
一般的な塗装業者と比べると、おおよそ20~30%くらい高額です。ハウスメーカーによっては、2倍くらい高いこともあります。
なぜ、ハウスメーカーの外壁塗装費は高額なのか?
ハウスメーカーが下請けの塗装業者に塗装工事を発注していることが、大きく関係しています。
下請けの塗装業者の外壁塗装費に、ハウスメーカーの中間マージンが加算される分、一般的な塗装業者と比べて外壁塗装費が高くなってしまうのです。
・ハウスメーカーの外壁塗装費
⇒塗装工事費+ハウスメーカーの中間マージン
・一般的な塗装業者の外壁塗装費
⇒塗装工事費
ハウスメーカーに外壁塗装を依頼する施主(消費者)の多くは相見積りをとらないため、競争原理が働かないことから、ハウスメーカーの外壁塗装費が高額に設定されているという側面もあります。
◎塗装工事をする業者を選べない
ハウスメーカーが依頼をした下請けの塗装業者が塗装工事をするということは、施主(消費者)は自身で実際に施工する業者を選ぶことができないということです。
どんな塗装業者が担当になるかは、運次第といえます。
そのため、場合によっては、
「塗装業者との相性がわるく、うまくコミュニケーションがとれない」
「こちらの要望に真摯に対応してもらえない」
など、塗装業者の対応等に不満が生じることもあるかもしれません。
また、1-1でもお伝えした通り、下請けの塗装業者はハウスメーカーが定めた塗装工事基準等を順守した塗装工事をしますが、塗装業者によってその知識や技術力に差があるのも事実です。
一方で、自身で業者を選ぶ場合には、
業者の
・対応の良さ、人柄
・施工実績
・知識、技術力
などを自身の目で見極めて選ぶことができます。
やはり、自身の目で選んだ業者の方が、より満足のできる塗装工事ができる可能性が高いのは間違いありません。
◎こだわりの外壁塗装をするのは難しい
近年、外壁塗装は大きく進化しており、外壁塗装で下の様な様々な表現をすることが可能となっています。
とはいえ、こうした特殊な外壁塗装ができる業者の数は多くありません。
ハウスメーカーに依頼した場合、こうした特殊な外壁塗装まで対応できないケースがほとんどでしょう。
そのため、「こだわりの外壁塗装をしたい」と考える人にとっては、ハウスメーカーに外壁塗装を依頼することがデメリットになることもあります。