ウッドデッキなどの木部の塗装の基礎知識
愛知県半田市を中心に屋根・外壁のリフォームのご提案をさせて頂いております。
プロタイムズ半田店 (株) 榊原 サポートスタッフの大西です 😆
朝晩と大分涼しくなってきましたが、皆様風邪など引いてはいませんか?
今日は中秋の名月です。晴れているので綺麗な月が見れそうですね。私もお団子でも買って子供たちとお月見をしたいと思います♪
さて本日は、ウッドデッキなど木部を塗装する前に知っておきたい知識についてお伝えさせて頂きます♪
新築の家に住み始めて、10年もたつと、綺麗だったウッドデッキなどの木部もだんだんと色あせてきてしまいますよね。屋外にある、木部は近所の方の目にもつくところですし、いつまでも綺麗に保っておきたいと思われる場所だと思います。
でも、木部の塗装っていったい、いくらくらい掛かるんだろうか?
自分で出来るなら、DIYでやるのもいいかもしれないけど、手間とお金を比較して検討してから決めようと考えてる方も多いと思います。
そんな方に、木部塗装をすべき所、使用する塗料などの基本情報や、業者に頼んだ場合とDIYでおこなった場合の比較、メリットや費用をご紹介致します。
1.木部の塗装はなぜ必要なのか?
おうちには、沢山の木材が使われていますね。木材はご存じの通り、有機物、つまり生き物です。その為、呼吸をしながら伸縮を繰り返しています。
そのままの木材を住宅に使用すると、雨や紫外線に害され、木部は蒸発したり腐敗をします。木部の腐敗を防ぎ、木材の呼吸を妨げないようにする為には、木材専用の塗料を定期的に使用し、塗り替えや、木材自体の交換などのメンテナンスをする必要があります。
上記の写真は、木材が水を吸ってしまい、交換が必要になったものです。メンテナンスをしていない場合、数年でこのような状態になってしまう恐れがあります。
木部を塗装しないといけない事は分かっても、いったいどこを何で塗装すればいいのかよく分かりませんよね。ウッドデッキや濡れ縁など分かりやすい木部もあれば、普段目にしない分かりにくい木部もあります。
今回は、自分で塗装のメンテナンスができる木部と、業者に頼んだ方が良い木部に分けてご紹介します。
■DIYでできる木部塗装
・ウッドデッキ
・濡縁
■業者に任せた方が良い木部塗装
・破風板
・軒天上
・木製窓枠
・下見板
基本的に、住宅の高所にあり足場を組まないといけない場所は危険を伴うため業者に頼んだほうが無難です。DIYで行えるのは比較的面積が少なく、危険性のないウッドデッキや濡れ縁にとどめておくのが良いでしょう。
2.木部用の塗料を知ろう
2-1. 木部塗料の種類
木部を塗装する際に使用する塗料には、浸透タイプと造膜タイプの2種類があります。どちらにもそれぞれ特徴があるので、使用する際には求める効果に合せて選ぶと良いでしょう。
■浸透タイプの塗料
特徴 | ・既存の木材に、しみこませるようにして使用する ・木目の質感を活かしたまま木部の保護ができる |
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メリット | ・剥がれや膨れが起きないので、作業性が安易でありDIYに向いている |
デメリット | ・雨による吸水、乾燥に弱く短期スパンでの塗替えが必要 ・木材の上に塗膜を作らないので、耐久性に劣る |
■造膜タイプの塗料
特徴 | ・既存の木材の上に、塗料で膜を形成して使用する ・合成樹脂塗料の場合、耐久性は使用する塗料の樹脂に左右される ・木材の上に、膜が張る為、木目などの木質は失われる |
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メリット | ・耐久性、撥水性が高い |
デメリット | ・塗膜が割れやすく、すきまから雨水が浸入してくる可能性がある ・下地処理に手間が掛かり、施工不良による膨れや剥がれがおこりやすいのでDIYでは難しい |
一般的に、造膜タイプの塗料の方が耐久性があります。ただし、木本来の質感を活かしたい人は浸透タイプの塗料を使用し、メンテナンスを3~5年スパンで定期的におこないましょう。
2-2. 用途別オススメ塗料!
木部塗装の際には、質感を活かしたいやペットに配慮した安全性が欲しい!など必要とする効果が様々あると思います。
■質感を残したい人にオススメの塗料(浸透タイプ)
・キシラデコール
価格:8,510円(4リットル) 価格参照:amazon
キシラデコールは、木材を保護する成分が含まれた、木に優しい木部用塗料です。家庭用にも販売されている為、DIYで使用する時にも買いやすいです。
・サドリン
サドリンは、ヨーロッパナンバーワンシェアを誇る木部用塗料です。防虫、防腐、防カビの効果があります。
・ナフタデコール
価格:4,535円(4リットル) 価格参照:amazon
■耐久性を持たせたい人にオススメの塗料(造幕タイプ)
・コンゾラン
価格:8,194円(4リットル) 価格参照:amazon
高耐久の造膜タイプの塗料です。浸透タイプより、耐久性が高く塗替えスパンは5年~8年程度です。
・アメロス
価格:19,008(2.5リットル) 価格参照:amazon
アメロスは、カントリー調のパステルで明るい光沢のある色味が特徴です。
■安全性に配慮したい人にオススメの塗料
・オスモカラー
価格:14,688円(2.5リットル) 価格参照:amazon
オスモカラーは、ひまわり油、大豆油、アザミ油などの自然由来の植物油を使った木部用塗料です。小さなお子様や、ペットがいる方には直接皮膚に触れる木部に配慮をしたい方にお勧めです。
3.木部の補修を業者に頼んだ場合と自分でする場合のメリット・デメリット
では、木部の塗装には一体いくらかかるのでしょうか?業者にお願いして行う場合と、自分で行う場合では掛かる費用は違います。
今回は、ウッドデッキの塗装を業者に依頼した場合と自分でした場合でシミュレーションをしてみます。
3-1. 業者に頼んだ場合のメリット・デメリット
■業者に頼んだ場合の値段
・総額:約7~10万円
・内訳:塗料代・施工費:4万円、大工施工費2万円、諸経費:1万円
木部の劣化状態にもよりますが、相場はおおよそ7~10万円程度です。
■業者に頼んだ場合の施工期間
・期間:約2~3日
塗装期間は、天候や季節によっても変わりますが、湿気も少なく晴れている日でしたら業者だと大体2~3日で終了します。
■業者に頼んだ場合のメリット
・施工期間が短い
・総額の中に、刷毛など施工費必要な備品費も含まれている
・プロがおこなう作業なので、塗膜の厚みが均一で仕上がりが綺麗
■業者に頼んだ場合のデメリット
・施工費や雑費代などで、総額が高くなる
・自分の家に業者が出入りする
業者に頼んだ場合、やはり仕上がりが美しく、工期も短くすみます。仕上がりが均一で綺麗という事は、品質が高く、耐久性も伴って高くなるという事です。
手間なく、高い耐久性と品質を求める方は、迷わず業者に頼んで済ませた方が良いでしょう。
3-2. 自分で行った場合のメリット・デメリット
■自分で行った場合の値段
・総額:約2万~数万円
・内訳:塗料日費、刷毛など雑費 2万円
■自分で行った場合の施工期間
・期間:1週間
一人でウッドデッキの塗装をする場合、土日の休みを2回分使用すると思って良いでしょう。
土曜1回目:ケレン、養生
日曜1回目:1回目塗装
土曜2回目:2回目塗装
日曜2回目:養生撤去、仕上げ
平日が仕事で塗装が出来ないとしたら、大体は上記のようなスケジュールになるでしょう。
■自分でした場合のメリット
・工事費用が格段に安くなる
・自分の好きなように補修ができる
・業者が出入りするのが苦手な人に向いている。
■自分でした場合のデメリット
・業者に頼むより施工期間も長く、手間が掛かる
・業者よりも仕上がりの品質が劣る
自分でやれば価格はかなり抑えられますね。ただやはり、手間や時間が掛かってしまいます。時間の余裕もあるし、DIYでやってみたい方にはオススメです。
4. DIYでおこなう際に必要なものと手順
では、実際にDIYで木部を塗装するならどんなものが必要で、どのような手順で作業をするのかご紹介します。
4-1. 木部塗装に必要な道具
■塗装前に必要な道具
既存の塗膜や、ほこり。ケバなどを除去し塗料が密着しやすい状況を作ります。また、塗料が付着してはいけない場所にテープで養生を行います。
・から研ぎペーパー
価格:357円 価格参考:amazon
・ぞうきん
価格:100円
・マスカー
価格:341円 価格参考:amazon
・マスキングテープ
価格:101円 価格参考:amazon
■塗装の際に必要な道具
塗料の他にも、塗る為の刷毛やローラー受けなどを用意する必要があります。
・使用塗料
価格:8,510円(4リットル) 価格参照:amazon
・コテバケ
価格:942円 価格参考:amazon
・ローラー
価格:352円 価格参考:amazon
・ローラー受け皿
価格:410円 価格参考:amazon
・攪拌棒(かくはんぼう)
価格:686円 価格参考:amazon
・耐油性手袋
価格:329円 価格参考:amazon
・新聞紙
・汚れても良い服、靴
4-2. 木部塗装の手順
ステップ1:下地処理
まずは、既存の木部の下地処理をおこないます。
・塗られている塗料が浸透タイプの場合は、ほうきでほこりを掃き、ぞうきん等で綺麗に拭き掃除します。
・塗られている塗料が造膜タイプの場合は、サンドペーパーで既存塗膜を全て除去し、削りかすやほこりをほうきで掃き、ぞうきん等で綺麗に拭きます。
ステップ2:養生
次に、塗料が飛散してはいけない部分に養生をします。
・サッシや外壁にマスカーを貼る
・マスカーのビニール部分は、マスキングテープで固定し、遊びのないようにぴんと張る
・ウッドデッキや濡れ縁の下も塗料が飛び散りやすい場所なので新聞紙やマスカーで養生をする
ステップ3:塗料の攪拌
・使用する塗料はあらかじめ、攪拌棒を用いてよく混ぜる
・特に、造膜タイプの塗料は顔料と溶媒が分離しやすいので十分に攪拌をすること
ステップ4:下塗
■浸透タイプの場合
・使用する塗料を刷毛やコテバケなどで木部に塗布する
・乾く前にぞうきんなどでふきとり、木部全体に均一に浸透させる
■造膜タイプの場合
・塗りの吸いこみムラを防ぐ為に、専用の下塗りを使用する
・下塗り材は、色むらを防いだり、防虫の効果を付与する為に使用するので木部の保護やコーティングの機能はない
ステップ5:上塗
■浸透タイプの場合
・下塗りで使用した、浸透タイプの塗料を2回、3回と塗り重ねていく
・塗り重ねるごとに、風合いと独特の艶が出てくる(最低2回は塗りましょう)
■造膜タイプの場合
・塗りにくい小口などを先に塗り、次に広い面をローラーや刷毛を使い、ムラにならないよう塗装する
・1回目はムラが出やすいので、2回ほど塗り重ねる
小口は、上記画像のような木材と木材の継ぎ目部分や、隙間になっている場所。
4-3. 木部塗装をする時の注意点
木部塗装をする時に、気を付けておきたい事がいくつかあります。失敗し、後悔しないように下記の項目には気を付けてください。
■既存塗膜に注意!
元々、木部に塗られていた塗料が造膜タイプの物の場合、上から浸透タイプの塗料を塗っても弾いてしまいます。その場合は、サンドペーパー等で既存塗膜を完全に除去するなどの下地処理が必要になります。
■臭いに注意!
使用する塗料が油性の場合、独特の臭いがします。臭いに酔いやすい人や、小さなお子さん、ペットがいる場合は臭いの少ない水性塗料を選ぶといいでしょう。
■後片付けに注意!
浸透タイプの塗料を含んだ新聞紙や、ぞうきんを放置すると自然発火を引き起こす場合があります。捨てる場合は、水を含ませ、可燃ごみとして処理をしましょう。
また、使用した刷毛やローラーなどはそのままにしておくと固まってしまいます。専用の薄め液やシンナー等で塗料をぬぐって、次回も使用できるように保管をしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?木部は、塗装でしっかりと保護がされていないとすぐに傷んでしまうデリケートな部位です。メンテナンスは業者に頼んでも、自分でやってみても良いですね。目的に応じて選択してみてください。自分で木部を塗装する場合には、必要な道具と手順に注意してDIYを楽しんでみてください。屋外にあり、たくさん目につく木部だからこそ、いつでも綺麗にあってほしいですよね。
ぜひ、木部の塗装をする時の参考にしてください。
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