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【半田市】春に外壁塗装する人が多いのはなぜ?

皆さんこんにちは
愛知県半田市を中心に屋根・外壁のリフォームのご提案をさせて頂いております。
プロタイムズ半田店 (株) 榊原 サポートスタッフの大西です 😀

まだまだ気温は低い日が続きますが、日差しはしっかり春の気配を伝えてくれるようになりましたね!

「春」に外壁塗装をしたいと思っている方は多いのではないでしょうか?

実は、春は外壁塗装において最も人気な季節だと言われています。では、なぜ春に外壁塗装をする方が多いのでしょうか?

今回は外壁塗装をいつすべきか悩んでいる方へ向けて、なぜ「春」に外壁塗装をする方が多いのかを詳しく解説いたします。春が外壁塗装において人気の季節と言われている理由から、春に塗装する際のメリットやデメリット、春に外壁塗装をする際のポイントをご紹介していきますので、計画を立てる際の参考にしてください。

1.外壁塗装を春にする人が多いのはなぜ?

3月頃から梅雨前までの春は、最も塗装工事の件数が多い時期のひとつです。では、なぜ春に外壁塗装をする人が多いのでしょうか。

外壁塗装は湿度が85%以上になっている日や気温5℃以下の寒い日、雨や雪が降っている日には、塗料がうまく乾燥せず不具合が生じてしまう恐れがあるため、工事は行なえません。もちろん、その条件さえ守っていればどの季節でも問題なく塗装は行えるのですが、天候不良が続く時期は工期が長引いてしまう可能性が高いのも事実です。そういった背景から、比較的気候が安定しており工事をスムーズに行える春に外壁塗装をする方が多くなっているのです。

また、春になると塗装業者の営業活動が本格的になることも理由として挙げられます。春になるとチラシや広告の出稿量も増え、「塗装シーズン到来」とアピールする業者も多くあります。業界全体の動きが活発になれば当然塗装工事の受注件数も増えますので、春に外壁塗装をする方が多くなるのです。

 

2.春に外壁塗装を行なうメリット

では、春に外壁塗装をするとどのようなメリットがあるのでしょうか。本章で詳しく解説いたします。

2-1.工事が進みやすく、日常生活への影響が少ない

春

春に外壁塗装をする最大のメリットは、天候が比較的安定しているため工事が予定通りに進行しやすく、日常生活への影響が少ないことです。

塗装工事は「湿度85%以上・気温5℃以下」「降雪・降雨」の場合にはできなくなるため、梅雨時期・天候が崩れやすい夏・台風が発生する秋・降雪の恐れがある冬などには工期が伸びてしまう可能性が高くなります。一方春は他の季節に比べても急に天候が崩れることが少ないため、当初の予定通りに工事を進行できる可能性が高い季節です。

塗装工事中は足場に取り付けられた養生シートで家全体を覆うため、照明を点けなければ薄暗い状態が続きます。さらに工事中はどうしても物音や塗料のニオイなどが生じてしまうため、工事が長引くとストレスに感じてしまう方もいらっしゃいます。一方、春は工事が長引くことなく予定通りに進みやすいため、日常生活への影響が比較的少なくなると言えるでしょう。

2-2.工事中に窓を締めきっていても過ごしやすい

塗装工事中は、塗料がガラスやサッシなどに飛散するのを防ぐために窓を養生テープで塞ぎます。それに加えて家の周囲に立てられた足場にも飛散防止シートがかけられるため、工事が終わるまでは好きなときに換気をすることがでにくくなります。自ずと室内の空気がこもり、蒸し暑くなってしまうこともあります。

とはいえ、春なら換気ができなくても室内温度が極端に上昇することはないため、比較的過ごしやすいと言えます。

※塗装業者によっては、換気できるようにしておきたい窓を指定すれば、養生テープを貼っていても開くように調節してくれる場合があります。工事前の営業担当者との打ち合わせの際などに、一度確認してみましょう。

2-3.普段よりお得に塗装できる可能性がある

外壁塗装に人気な季節である春には、数多くの塗装業者が営業活動に力を入れるようになります。塗装業者同士の競争が激しくなる時期ならではのメリットとして、期間限定のキャンペーンや割引の実施が増えてくることが挙げられます。

普段よりも安く塗装できたり、お得な特典がついてくる場合もありますので、塗装業者のチラシやホームページなどをこまめにチェックしてみることをおすすめします。

 

3.春に外壁塗装を行なうデメリット

春に外壁塗装をするメリットは多いですが、デメリットもいくつか存在します。本章にて、代表的なものを紹介させていただきます。

3-1.希望通りの日程で工事できない可能性もある

春は一年の中で最も塗装工事の件数が多い時期のひとつなので、当然のことながら塗装業者も繁忙期を迎えます。同時に何件もの現場を動かすような状態が常で、契約したとしても工期の順番待ちが発生してしまう可能性があります。もちろん依頼する業者の状況次第ではありますが、早めに依頼しなければ希望通りの日程で工事することは難しくなるかもしれません。

3-2.春雨前線の影響で工事が長引いてしまうことがある

雨

春は基本的に気候が安定しているため、いつでも問題なく塗装することができる季節です。ただ、3月中旬から4月上旬ごろには春雨前線と呼ばれる停滞前線が発生し、雨が降り続ける事があります。その期間には例外的に塗装工事がストップしてしまうことを留意されてください。

とはいえ、春雨前線が発生するのは数日間程度にとどまるため、梅雨前線や秋雨前線のように長期間雨が降り続けることはありません。

 

4.春に外壁塗装をする際のポイント

ここまでの章で、春に外壁塗装を行なうメリットとデメリットを紹介してきました。それでは、実際に春に外壁塗装をすると決めた場合、どのような点に注意すればいいのでしょうか。ここでは、春に外壁塗装をする前に押さえておきたいポイントを2つご紹介します。

4-1.声をかけてくる業者が増えるため、慎重に業者選びをする

春は塗装業界にとって最大のかき入れ時です。チラシや広告の出稿量が増えて消費者の目に留まる機会が増えてくるというだけでなく、訪問販売業者の動きも活発になってきます。業者によっては営業マンにきついノルマを課しているところもあるため、忙しさから契約後の対応が雑になってしまったり、売上を増やすためにまだ不必要な工事まで勧めてくる場合があります。

中には未だに悪質な訪問販売業者も存在しており、「不当に高額な料金を請求されてしまう」「手抜き工事をされてしまう」などの事態まで発生しています。

また、悪徳業者ではなかったとしても、塗装工事は職人の腕や知識によって仕上がりの質が大きく左右されてしまうことも考えておかなければなりません。塗料ごとの特徴や住まいの劣化状況を見極めて適切な方法で塗装しなければ、後々に不具合が生じてしまう場合があります。声をかけてくる業者が増える春だからこそ、業者選びは慎重に行ないましょう。

 

4-2.希望の日程で工事したい場合は早めに動き始める

塗装業者と契約するまでにはまず、「目ぼしい業者を何社かピックアップする」「住まいを診断してもらった上で見積もりを見せてもらう」「どの業者に依頼するか決める」というフローに沿って進める必要があります。しかし春は塗装工事の数が増えてくるため、信頼できる業者ほど忙しくなります。スケジュールが埋まっていると打ち合わせの時間を確保することが難しくなる上、診断報告書や見積もりといった資料作成にも通常より時間を要してしまいます。その結果、最初に問い合わせてから契約するまで時間がかかってしまう可能性があります。

また春は実際に塗装工事をする職人のスケジュールも埋まっているため、場合によっては順番待ちが長引き、工事が夏頃までずれ込んでしまうこともあります。春に契約した場合は、希望の日程で工事するのが難しくなる可能性があることも考慮されてください。

もし春のうちに工事を終わらせてしまいたい場合は、早めに業者選びを進め、繁忙期が来る前には契約および工事日程の決定を済ませておくことをおすすめします。

 

5.【補足】春以外の季節に外壁塗装をするのはどうなの?

ここまでの内容で、春は塗装工事で人気のシーズンだと紹介してきました。それでは、春以外の季節に外壁塗装をすることはできないのでしょうか。

結論から言えば、外壁塗装は「湿度85%以上、気温5℃以下」「降雪・降雨」のとき以外は問題なく行なえます。そのため愛知県では基本的には「塗装ができない季節」というものはありません。ただ、気温が5℃以下になることが多い時期や、雨が長期間降り続ける梅雨時期などは工事が長引く可能性が高くなるので注意が必要です。

参考までに、春以外の季節に外壁塗装を行なう場合のメリット・デメリットをまとめました。ぜひご参考にされてください。

季節 メリット デメリット
梅雨 ・閑散期なので、お得なキャンペーンが受けられる可能性がある。 ・雨の日は塗料が流されてしまい工事ができないため、工期が長引く可能性が高い。
・塗料が乾きやすいため工事が早く終わり、住まいが足場に覆われる期間が短くなる。・人気時期ではないため希望のスケジュールで工事できる可能性が高い。 ・夕立が降ると工事が中断してしまう。・多くの業者が休みになるお盆が重なると、工期が長引いてしまう。
・比較的気候が穏やかで、空気も乾燥しているため、春と同じくらい塗装工事がしやすい。 ・台風が直撃すると工事ができないため、工期が長引く可能性がある。
・そもそも窓を締め切っている季節であるため、養生テープを窓に貼っていても日常生活への影響が少ない。 ・日照時間が短いため、他の季節よりも作業可能な時間が短くなってしまう。・気温が5℃を下回ったり、雪や霜が降ると工事ができなくなるため、工期が長引く可能性が高い。

・年末年始には塗装業者も休みに入るため、工事が中断する。

それぞれの季節に外壁塗装をする場合のポイントは、こちらの記事にもまとめられています。ぜひご参考にされてください。

 

 

まとめ

本記事では、外壁塗装を春にするかどうか迷っている方へ向けて、「なぜ春に外壁塗装をする方が多いのか」「春に外壁塗装をするメリット・デメリットはあるのか」「春に外壁塗装をする場合はどんなことに注意すべきか」などの情報について詳しく解説してきました。

春は外壁塗装に人気の季節です。様々な塗装業者の動きが活発になり、業界全体が繁忙期を迎えます。満足のいく塗装工事をするためには、早めに計画を立て、数多く存在する業者の中から信頼できるところを慎重に選ぶ必要があります。ぜひ、本記事で紹介したポイントを参考にされてください。

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【半田市】外壁のひび割れ補修の基礎知識

皆さんこんにちは
愛知県半田市を中心に屋根・外壁のリフォームのご提案をさせて頂いております。
プロタイムズ半田店 (株) 榊原 サポートスタッフの大西です 😀

自宅の外壁に「ひび割れ」ってありますか?と聞かれて答えられる方は多いと思いますが、ではそのひび割れは、補修しないといけないものなのか、次回の塗替え工事まで補修しなくても大丈夫なのかまで答えられる方は少ないと思います。

ひび割れは、外壁材の種類、ひび割れた場所、ひび割れの数などによっても変わり、補修方法も様々になります。

ひび割れは気になってはいるけど、業者に言うべきか・自分でも補修できるのかも分からなくて、困りますよね。

本日はそのようなお困りの方ためにオススメのひび割れ補修方法について、わかりやすく解説します。

ぜひ、参考にしてみてください。

 

1.外壁のひび割れ補修をするには、まずは状況を確認しよう

ご自宅の外壁にひび割れを見つけた場合、どのように対応したらよいのか悩まれると思います。すぐに業者を呼んで補修してもらった方がいいのか、それとも自分で補修できるものなのか。まずは、どのように対応したら良いのか手順と判断基準をご紹介します。

1-1.ひび割れ状況の現状確認

ご自宅にひび割れを見つけて最初にすべきことはひび割れの大きさ(長さ・幅・深さ)の確認をすることです。直ちに業者に相談したほうがいいほど深刻な状態なのか、それともまだ応急処置程度で大丈夫なのかを見極めることで、ひび割れを的確に補修することが可能です。まずはご自宅のひび割れの状態を診断してみましょう。

※ひび割れの幅を測る際は、ホームセンターなどで購入できる「クラックスケール」という写真の様な道具を使用すると便利です。

1-2.すぐに補修をしなくても大丈夫な状況

ひび割れの幅が0.30mm以下のことを指す「ヘアークラック」です。ヘアーとは「髪の毛」を指し、髪の毛ほどの微細なひび割れという意味です。次回の塗替え工事の際にひび割れ補修をすることで対処できるひび割れです。

現在、気付いている箇所については写真などを取っておき、次回の塗替え工事で塗装業者に補修をしてもらうように伝えてください。また、ヘアークラックであれば、4章で紹介するDIYによる簡易的なひび割れ補修が可能なひび割れです。


ヘアークラック

1-3.すぐに補修をした方が良い状況

ひび割れの幅が0.30mm以上のひび割れは、すぐに専門家に建物調査診断をしてもらうことをオススメします。0.30mm以上のひび割れには「構造クラック・乾燥クラック・縁切りクラック」などがあり、発生した原因からひび割れ補修方法を考えていきます。


構造クラック

 

また、ひび割れの進行度をまとめましたので、参考にしてください。

1-4.ひび割れ補修は業者に任せよう

まず、基本的に「ひび割れ補修は業者に任せる」ということがオススメになります。外壁材の種類やひび割れの数・種類・発生箇所などによってもひび割れの補修方法が変わってきます。プロによる建物診断をしてもらい、正しいひび割れ補修をすることで、ご自宅を長持ちさせることができます。

しかし、「どのようなひび割れでも業者に任せれば良い」というわけでもありません。ひび割れでもすぐに補修が必要なものばかりではなく、次回の塗替え工事で補修をすれば大丈夫なひび割れもあります。

 

2.外壁材別の発生するひび割れの種類と補修方法

「ひび割れ」と一言で言ってもすべて同じではありません。外壁材の種類、ひび割れの数・種類・発生箇所などによってもひび割れの補修方法が変わります。

ここでは戸建住宅で使われことが多い外壁の種類別(窯業系サイディング、モルタル、コンクリート、タイル)にどのようなひび割れが発生し、どのような対処法が適しているのかをお伝えします。ご自宅の外壁を思い浮かべながら、ひび割れ補修方法は何が適しているのか照らし合わせてみてください。

さらに外壁材毎の詳しい情報を知りたい方は、それぞれの別記事もご覧ください。

2-1.窯業系サイディング

窯業系サイディングは色や形が豊富で、おしゃれな外観を演出することができ、現在多くの住宅で採用されています。住宅用建材使用状況調査によると、日本で使用されている外装材のうち約70%以上が窯業系サイディングを使用しているという調査結果もあります。

窯業系サイディングがひび割れることは少ないですが、建物の動き・窯業系サイディングの経年劣化などによってひび割れることもあります。 

No ひび割れの種類 写真 原因 注意
ビス周辺のひび割れ   新築時のビスの打ち付けが板の端部と近く割れた地震などの大きな建物の動きが加わった 他の場所でもひび割れが発生する可能性がある
外壁材のひび割れ   板が経年劣化によって、もろくなった地震などによる建物の動きによって開口部周辺に大きな負荷がかかった ひび割れが多発している場合、窯業系サイディングの寿命の可能性もあるため、カバー工法や張替えを推奨する
シーリング材のひび割れ   シーリング材の経年劣化や厚み不足によってシーリング材が固くなった 次回の塗替え工事の際、打ち替えをする

◎窯業系サイディングのひび割れ補修方法

①、②の場合:

→ひび割れにシーリング材の擦り込み (業者 or DIY)

最も簡単なひび割れの簡易補修です。ひび割れ箇所にシーリング材を擦りつけ、ひび割れに追従させます。DIYの場合、見た目がいかにも補修をした跡が目立ったり、はしごに登って作業をしたりするため危険が伴います。ご自身では高所はやめておきましょう

→新しい外壁材のカバーや板の交換 (業者のみ)

ひび割れが多発している場合、窯業系サイディングが弱くなっており、簡易的なひび割れ補修では防ぎきれずに再発する可能性が高いです。そのため、カバー工法や張替え工事をオススメします。

③の場合:

→シーリング材の打ち替え工事 (業者のみ)

新築工事に使用しているシーリング材は、10年程度でひび割れが発生します。塗替え工事の際にシーリング材も新しく打替えなければなりません。

※既存シーリング材が柔らかいからと言って、増し打ちによる工事はオススメしません。早期のシーリング材の破断に繋がるケースが多いからです。

 

 

2-2.ALC

ALC壁は「軽量気泡コンクリート」とも呼ばれるコンクリートの1種で、高機能の外壁材です。

コンクリートと聞くと硬くて重いというイメージを持つ方もいるかもしれませんが、ALCは内部に気泡穴が無数に空いており、水に浮くほど軽量な素材です。一般的には通常のコンクリートの約1/4の重量となっており、この気泡に含まれた空気層が、熱の伝わりを抑制し、夏の暑さや冬の寒さから室内を一定の温度に保つ断熱効果が期待できます。

高機能な外壁材ですが、無数の気泡穴があるため「もろい」というデメリットがあります。建物の動きなどによってひび割れが発生しやすい場合があります。

No ひび割れの種類 写真 原因 注意
目地部周辺のひび割れ    シーリング材が劣化し、建物の動きを吸収することができず、耐えきれずに割れた ひび割れが進行しALCが欠損している場合、ALC専用の補修材を使用する
外壁材のひび割れ   地震などによる建物の動きによって開口部周辺に大きな負荷がかかった
シーリング材のひび割れ   シーリング材の経年劣化や厚み不足によってシーリング材が固くなった 次回の塗替え工事の際、打ち替えをします。

◎ひび割れ補修方法

①、②でひび割れ幅が0.30mm以下の場合

→シーリング材の擦り込み(業者 or DIY)

簡単な簡易補修です。ひび割れ箇所にシーリング材を擦りつけ、ひび割れに追従させます。DIYの場合、見た目がいかにも補修をしたあとが目立ってしまう事があります。また、はしごに登って作業をするため危険が伴います。

→微弾性フィラーの擦り込み(業者のみ)

塗替え工事の際に下塗材で行う補修方法です。ひび割れ箇所に微弾性フィラーを擦り込み、ひび割れに追従させます。その後、上塗材を塗布することでひび割れを表面化させないように保護します。

①、②でひび割れ幅が0.30mm以上の場合

→Uカットシーリング工法(業者のみ)

ひび割れ幅が0.30mm以上のひび割れは「構造クラック」と呼ばれます。建物の構造的な問題や地震などの大きな歪みや動きによって発生するひび割れです。構造クラックは、Uカットシーリング工法というもので補修を行います。ひび割れ箇所を電動工具で溝を作り、シーリング材で溝を埋める工法で、ひび割れの抑制効果が高い補修方法です。

③の場合:

→シーリング材の打ち替え(業者のみ)

新築工事に使用しているシーリング材は、物によりますが、おおむね10年程度でひび割れが発生するものが多いです。そのような時は塗替え工事の際にシーリング材も新しく打替えなければなりません。

→既存シーリング材をVカットしシーリング材の増し打ち(業者のみ)

ALC板の形状から既存シーリング材の完全撤去が難しい場合があります。その場合は、カッターで取れるだけ既存シーリング材をカットしてから、シーリング材を打設します。そうすることで、新規シーリング材の厚みを確保することができます。

 

2-3.モルタル壁・コンクリート壁(RC造)

モルタル壁は意匠性に優れ、深い味わいのある仕上がりになり、窯業系サイディングのような外壁材同士の継ぎ目(目地部分)がなくシーリング材の補修がないといったメリットがあります。外壁に継ぎ目がないことで、建物の揺れなどには弱く、ひび割れが発生しやすいデメリットもあります。

コンクリート壁は高い耐久性に優れており、建物はもちろんのこと、道路やダム等のも幅広く使われています。仕上げも磁器タイル張り、打放しコンクリートなど飽きのこない仕上がりが可能です。コンクリート壁はひび割れから雨水が浸入し、鉄筋が錆びて、コンクリートの爆裂に繋がることがあります。そうなると建物自体の耐久性を縮めかねませんので、放置せずにメンテナンスをすることが大切です。

No ひび割れの種類 写真 原因 注意
硬化収縮によるひび割れ   新築工事のモルタル壁の水分が蒸発し、体積が小さくなったことによる歪みにより発生 新築から10年程度で発生します。
開口部周辺や外壁面のひび割れ   地震などによる建物の動きによって開口部周辺に大きな負荷がかかり発生 構造的にひび割れが入りやすい外壁材のため、外壁塗装時に補修を行います。
窓やドアの周辺の肌分かれによるひび割れ   窓やドアを取り付ける際、モルタル壁を削り、その隙間に新たなモルタル壁を施工したことで、付着不良により発生 新築から10年程度で発生します。
シーリング材のひび割れ シーリング材の経年劣化や厚み不足によってシーリング材が固くなった 次回の塗替え工事の際、打ち替えをします。

◎ひび割れ補修方法

①、②、③でひび割れ幅が0.30mm以下の場合

→シーリング材の擦り込み(業者 or DIY)

簡単な簡易補修です。ひび割れ箇所にシーリング材を擦りつけ、ひび割れに追従させます。DIYの場合、見た目がいかにも補修をしたあとが目立ったり、はしごに登って作業をするため危険が伴います。

→微弾性フィラーの擦り込み(業者のみ)

塗替え工事の際に下塗材で行う補修方法です。ひび割れ箇所に微弾性フィラーを擦り込み、ひび割れに追従させます。その後、上塗材を塗布することでひび割れを表面化させないように保護します。

 

①、②、③でひび割れ幅が0.30mm以上の場合

→Uカットシーリング工法(業者のみ)

ひび割れ幅が0.30mm以上のひび割れは「構造クラック」と呼ばれます。建物の構造的な問題や地震などの大きな歪みや動きによって発生するひび割れです。構造クラックは、Uカットシーリング工法で補修を行います。ひび割れ箇所を電動工具で溝を作り、シーリング材で溝を埋める工法で、ひび割れの抑制効果が高い補修方法です。

※鉄筋コンクリート造はひび割れ幅が0.30mm以上のひび割れが多発している場合に、低圧エポキシ注入工法などの専門的なひび割れ補修方法があります。別途、専門業者にご相談ください。

 

④の場合:

→シーリング材の打ち替え(業者のみ)

新築工事に使用しているシーリング材は、10年程度でひび割れが発生する物が多いです。塗替え工事の際にシーリング材も新しく打替えなければなりません。

 

2-4.タイル壁

タイルといえば、やはり他の建材には出せない「高級感」や「重厚感」を感じることができます。一方で値段が高いイメージがありますが、他の建材に比べてタイルそのものの耐久性が高いのでメンテナンス費用を抑えることができ、長く建物を持たせることができます。タイル自体も耐久性に優れ、強い日差しや風や雨にさらされても変色や劣化がしにくいという特徴があります。

タイル自体が劣化することはほぼありませんが、ひび割れや欠損を見つけたらすぐに専門業者に相談してください。

No ひび割れの種類 写真 原因 注意
タイルのひび割れ   コンクリート壁にひび割れが発生し、タイルも一緒に割れた タイルが落下する危険性が高まるため、次回の改修工事で補修を行います。
シーリング材のひび割れ   シーリング材の経年劣化や厚み不足によってシーリング材が固くなった 次回の塗替え工事の際、打ち替えをします。

◎ひび割れ補修方法

①でひび割れ幅が0.30mm以下の場合

→タイルの張替え(業者)

ひび割れたタイル周辺部の目地モルタルに切り込みを入れ、タイルを取り外します。接着剤でタイルを貼り、目地モルタルを充填する補修方法です。

※全く同じタイルは手に入らない可能性も高い為、手に入らない場合は色がズレてしまうことがあります。似たような色や質感のタイルで補修を行います。

 

①でひび割れ幅が0.30mm以上の場合

→Uカットシーリング工法 + タイル張り替え(業者のみ)

ひび割れ幅が0.30mm以上のひび割れは「構造クラック」と呼ばれます。割れたタイルだけ交換しても、躯体のコンクリートなどはひび割れたままの状態です。躯体のひび割れ補修を適切に行わなければ、タイルの割れが再発する可能性もあります。

 

②の場合:

→シーリング材の打ち替え工事 (業者のみ)

新築工事に使用しているシーリング材は、10年程度でひび割れが発生します。塗替え工事の際にシーリング材も新しく打替えなければなりません。

 

3.ひび割れが引き起こす4つリスク

ひび割れについて説明してきましたが、そもそも外壁にひび割れが入ることによりどのようなリスクが発生するのでしょうか?

それは大きく以下の4つです。

①雨漏りに繋がる

ひび割れが発生すると雨水が外壁内に浸入してしまいます。そうするとはじめは室内への影響はありませんが、時間が経つと室内の雨漏りに繋がってしまう可能性があります。特に、横に割れたひび割れは雨を面で受けるため雨水の浸入する量は多くなりますので、注意が必要です。

雨漏りによるシミ

雨漏りによるシミ

 

②躯体の劣化、建物自体の耐性が落ちる

ひび割れからの雨水の浸入により、外壁材自体の劣化が進行します。例えば、窯業系サイディングは反り・割れなどが発生し、鉄筋の錆びによるコンクリートの爆裂などが発生します。さらに、劣化が進行すると、透湿防水シートや下地(木部)が腐食し、外壁材を取り外して交換しなければならないこともあります。最悪の場合、シロアリ等が発生してしまう可能性があります。その結果、建物自体の地震や災害に対する耐性が落ちてしまいます。

雨水で腐食した断熱材
窯業系サイディングの反り 鉄筋の錆び コンクリートの爆裂 雨水で腐食した断熱材

 

③湿気によるカビの発生により人体に悪い影響を及ぼす

ひび割れから雨水が浸入するとカビが発生しやすい環境になり、人体に悪い影響を及ぼす可能性があります。

外壁藻やカビの発生
下地(木部)の腐食

 

④見た目の美観を損なう

ひび割れのある家の見た目はみすぼらしいイメージになりますよね。せっかく大事なマイホームであっても美観が損なわれることになってしまいます。


ひび割れ補修イメージ

 

4.  DIYでひび割れ補修をする際の注意事項

4-1.絶対に使用してはいけない補修材

補修は業者に依頼するのがオススメとお伝えしましたが、とりあえず自分で補修をやってみたい、という方もいらっしゃるかと思います。

その場合おそらく、ホームセンターでシーリング材を購入されると思いますが、「シリコーン系シーリング材」は外壁のひび割れ補修で使用してはいけないシーリング材です。

このシーリング材は、台所や風呂場の水回りで使用するもので、外壁に使用すると塗替え時に塗膜剥離の原因となるため、絶対に使用しないようにしましょう。

 

4-2.DIYのリスク

ご自身でひび割れ補修をする際のリスクがあります。お金をかけずに補修をしたい方は下記の内容を頭に入れてから作業を行ってください。

  • 高い位置にひび割れ補修があり、はしごをかけて補修を行い、落ちそうになった。(危険がある)
  • 養生を上手くできず、仕上がりが汚くなってしまい再度やり直すことになった。(上手に出来ない)
  • ひび割れ部分に完全に充填できずに、早期でひび割れが再発してしまった。(きちんと役割を果たしていない)

などのリスクがあります。以上を踏まえると、ひび割れの簡易補修であっても、DIYではなく、業者に依頼して補修してもらうことをおすすめします。

 

5.費用・保証・保険について

外壁材毎のひび割れと補修方法がわかってきたところで、費用・保証・保険についてご紹介します。

5-1.ひび割れ補修は業者へ依頼

何度も説明していますが、ご自身で行う際の安全面・早期のひび割れの再発・見た目の仕上がりが悪いなどを考慮して、基本的には業者に依頼することをオススメします。専門業者であれば、2章でお伝えしたような外壁材毎のひび割れの状況や原因を踏まえた上で適切な補修を行ってもらえるため、ご自身で行って失敗してもう一度行って…となるより安心ですし正確です。

業者に依頼した場合の流れとしては下記のように進みます。

①現場調査

現場調査をしてひび割れの現状から,適した補修方法を提示してもらいます。

②見積り

ひび割れの幅や深さ、発生原因、下地の種類などによって様々な補修方法があり、それによって費用は異なります。また高所作業の場合(2階部分の補修など)にはプラス高所作業車や足場の費用がかかりますので、塗装工事と一緒にひび割れ補修をしてもらうのがオススメです。

一部のひび割れ補修のみであれば、数万円で済むこともあります。塗装工事も一緒であれば、塗装工事代金とひび割れ補修代がプラスになります。

③補修及び塗装工事

補修箇所や工法が決定したら、工事が始まります。

外壁の面積などやひび割れ状況でも変動しますが、ひび割れ補修だけであれば工期は比較的短期間です。塗装工事と一緒に補修する場合2週間程度になります。

思っていたよりも高いな、と思われる方も多いかもしれませんが、一度プロによる補修によってひび割れの再発を抑制することができますので、結局自身で補修してまた1年後にやり直す、などを繰り返すかもしれないと考えると非常に安心感が高いといえます。

5-2.知らないと損する!保証・保険制度

現在のお家を新築または中古で購入されたとき、塗替えをしたとき、工務店や塗装会社から「今回の工事では、○年保証がついています」と保証書の話を覚えていませんか?

まずはその時の保証書を確認して、業者に連絡してみましょう。

また、公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理センターが運営している、法律に基づいて国土交通大臣から指定を受けた住宅専門の相談窓口もあります。業者が誠実に対応してくれない場合はこちらに相談してみることをおすすめします。

「住まいるダイヤル」は、公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターの相談ダイヤルです。国土交通大臣から指定を受けた住宅専門の相談窓口で、新築やリフォームに関するあらゆる電話相談に対応しています。

また、ひび割れの原因が地震や台風などの自然災害によるものの場合、地震保険が使える可能性もあります。保険に加入されている方は、保険が適用できるのか確認して活用してみましょう。

 

まとめ

※本記事のまとめ※

・ひび割れは「補修を検討するべきひび割れ」と「次回の塗替え工事でよいひび割れ」がある

・ひび割れ補修は業者に依頼した方が安心(簡易補修はDIYでもできるが、再発する可能性がある)

・ひび割れの種類と原因→外壁の種類によって違うため、プロによる診断と提案が必須。

上記のポイントをお伝えしました。

大切なご自宅を長く使い続けていくためにも、定期的に建物のメンテナンスを行って頂きたいと思います。本記事が皆様に安心感を与える一つの材料となれば幸いです。

プロタイムズ半田店でも無料で点検を行っております。お気軽にご相談ください。

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【半田市】付帯部とは何のこと?外壁塗装時に付帯部も塗装すべき?  

皆さんこんにちは
愛知県半田市を中心に屋根・外壁のリフォームのご提案をさせて頂いております。
プロタイムズ半田店 (株) 榊原 サポートスタッフの大西です 😀

 

「外壁塗装の見積書に記載されている、付帯部って何?」といった疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
付帯部とは、雨樋・幕板・雨戸・戸袋・笠木などのことを指します。付帯部について詳しくは、図解を1-1に掲載しておりますので、ぜひそちらをご覧ください。

また、なかには「外壁と一緒に、付帯部まで塗装する必要があるのだろうか?」といった疑問もある事と思います。

付帯部を塗装する場合は、外壁塗装と一緒に行なうのが最も一般的です。付帯部の塗装が必要かどうかは、“どの付帯部か” “付帯部の劣化がどのくらい進行しているか”などによって判断します。このあたりの内容について本日は詳しくご紹介いたします。

1.はじめに押さえておきたい!付帯部のこと&外壁と一緒に付帯部を塗装する理由

1-1.[ 図解 ]そもそも付帯部とはどこのこと?

「そもそも、付帯部が何なのかよくわからない」という方も少なくないでしょう。付帯部とは、雨樋・幕板・雨戸・戸袋・笠木などのことです。具体的には、下記部分が主な付帯部となります。

外壁の部位の名称

 

屋根の部位の名称

基本的に、付帯部も定期的な塗装が必要ですが、なかには、「今回の外壁塗装時には塗装をしなくても良い付帯部」「必ずしも塗装をしなくても良い付帯部」などもありますので、詳しくは、2章にて詳しく解説します。

1-2.外壁と一緒に付帯部を塗装するのはなぜ?

外壁を塗装するタイミングで付帯部も(塗装を必要としている付帯部については)一緒に塗装をするのが一般的です。

もしかすると、「外壁塗装と一緒にしなくても…」「付帯部の塗装が必要になった時に、付帯部だけ塗装すれば良いのでは?」などと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、付帯部塗装は外壁塗装と一緒に行なうのが現実的です。その理由は、下記の3つです。

■外壁塗装と付帯部塗装を別のタイミングで行なうと、余計に費用がかかる可能性大

外壁塗装時にも付帯部塗装時にも足場が必要となりますが(※)、外壁塗装と付帯部塗装を一緒に行なえば足場代は1回分で済みます。ところが、別のタイミングで行なうと足場代はその分倍かかることになってしまいます。一般的に足場代は数十万円かかりますから、それが倍かかるとなると、とても大きな違いになります。
また、外壁塗装と付帯部塗装を同時に行なった場合は、外壁塗装の合間に付帯部塗装を…とうまく時間を活用してもらえるため人件費が抑えられることもありますが、外壁と付帯部を別々に塗装した場合は、相応に人件費がかかることになるでしょう。

費用については様々な要因がからんでくるため一概には言えない部分もありますが、外壁と付帯部は一緒のタイミングで塗装をした方が、費用が抑えられる傾向にあることはまず間違いありません。

※付帯部塗装については、一部、足場が必要のないケースもあります(地面から届く範囲にある付帯部の塗装など)。

■外壁だけ塗装した場合、付帯部の傷みや汚れが悪目立ちすることに

仮に外壁だけ塗装して付帯部は塗装しなかったとすると、外壁がキレイになった分だけ、より付帯部の傷みや汚れが悪目立ちすることになるでしょう。付帯部の傷みや汚れがひどいほど、美しくなった外観とのコントラストが引き立つことになり、今まで気にならなかった所まで気になってしまいます。
美観の面で考えても、外壁と付帯部は一緒に塗装をするのが良いのでしょう。

■付帯部を改めて塗装しようと思う人は稀(まれ)

塗装には、時間と手間がかかります。塗装業者に連絡をして状態を診てもらい、見積りを検討し、色選びなどの打ち合わせを行ない、スケジュールを調整する。工事期間中は窓を自由に開けることができないなどの制限もあります。こうしたことを付帯部塗装だけのために改めて行なうのはなかなか難しいのではないでしょうか。そもそも「付帯部の塗装について考えることすらないかもしれない」という方も少なくないはずです。

しかしながら、付帯部は、塗装をせずに放置することで、その性能を十分に発揮しなくなるだけでなく、雨漏りを発生させる原因となってしまうこともあります。

塗装を必要としている付帯部については、外壁塗装をするタイミングで一緒に塗装をしてしまうのが良いというわけです。

 

2.外壁塗装と一緒に塗装すべき付帯部はどれ?

2-1.外壁と一緒に塗装することの多い付帯部

外壁と一緒に塗装することの多い付帯部は、下記の通りです。
“なぜ塗装が必要なのか” “具体的にどんな場合に塗装が必要なのか”等について、付帯部ごとに解説してまいります。「今回、外壁塗装と一緒に各付帯部を塗装すべきかどうか」を判断するための情報としても、参考になさってください。

●雨樋
雨樋

外壁がキレイになると、外壁を縦断している雨樋の傷みや汚れはより悪目立ちすることがあるため、多くの場合(雨樋に傷みや汚れが生じている場合)、外壁の塗装をするタイミングで雨樋も塗装します。塗装をすることで、雨樋の耐久性を高める効果も期待できます。

ただし、ひび割れや欠損が生じているなど劣化が大きく進行している場合には、塗装では補修しきれないため、雨樋の部分交換等を行なうことになります。

 

●幕板
23 幕板
ひび割れや塗膜の膨れ・はがれなどの劣化うを放置し進行すると、幕板が原因での雨漏り(住まい内部への雨水の浸入を許してしまう)の発生リスクアップします。そのため、劣化が生じている場合には、外壁と同タイミングで塗装をして補修するのが一般的です。美観の面で考えても、外壁を塗装して外壁を横断する幕板を塗装しなければ、俯瞰して見た時に幕板の傷みや汚れが際立って見えてしまうことは容易に想像していただけるのではないでしょうか。ただし、塗装で補修しきれないほど幕板の劣化が大きく進行している場合には、幕板の交換等を行なうこともあります。●軒天
軒天
軒天にひび割れや塗膜の膨れ・はがれ、カビ・藻の発生などの劣化が生じている場合、通常、外壁と同タイミングで塗装をして補修しを行います。ちなみに軒天井の塗装をする場合は、屋根も同タイミングで塗装するケースがほとんどです。劣化症状の中でも、シミが発生している場合は、塗装では補修しきれないことが少なくありません。というのも、シミの原因は雨漏りが発生している可能性が高いためです。仮に雨漏りが原因でシミが生じているとすると、塗装ではなく、軒天や破風などの張り替えを行なうことになります。●破風・鼻隠し
破風・鼻隠し
外壁とあわせて屋根も塗装する場合、破風・鼻隠しも一緒に塗装をするのが一般的。
破風や鼻隠しは住まい(屋根)の先端部にあるため、太陽光や雨風などの外部環境の影響を受けやすく、ひび割れや塗膜の膨れ・はがれなどの劣化が進行しやすい傾向にあります。劣化が大きく進行すると、雨漏り(雨水が住まい内部へ浸入してしまう)のリスクが高まるため、多くの場合、外壁塗装・屋根塗装をするタイミングで破風・鼻隠しも塗装をして補修をします。

塗装で補修しきれないほど劣化が進行している場合には、交換等を行なうことになります。

 

その他、
●庇
●換気フード
なども、外壁と一緒に塗装することの多い付帯部になります。

2-2.外壁と一緒に塗装することもある付帯部

下記付帯部は必ずしも塗装をする必要はありませんが、「劣化が進んでいるので、補修したい」「傷みや汚れがひどいので、見た目をキレイにしたい」「外壁塗装とあわせて、色を変えたい」といった施主(消費者)の希望がある場合に、外壁と一緒に塗装をすることも多い箇所です。

・雨戸、戸袋
戸袋

・シャッター
シャッター

・エアコンのダクトカバー
室外機ダクトカバー

上記以外にも、笠木、水切り 、基礎巾木、面格子(鉄)、窓手すり(鉄)、ポスト、ドア、門扉、犬小屋などを塗装するケースもあります。塗装をしたい付帯部等がある場合には、塗装できる箇所なのかどうかも含めて、塗装業者に相談をしてみましょう。

 

 

3.付帯部の塗装にかかる費用相場

付帯部の塗装にかかる費用相場は、下記の通りです。外壁塗装費に+α、下記の「付帯部の施工費+塗料費(材料代)」がかかるイメージになります。

●施工費の相場

付帯部 費用相場
雨樋 800~1,200円/m
幕板 850~1,420円/㎡
軒天 800~1,500円/㎡
破風・鼻隠し 650~1,300円/㎡
雨戸 2,000~5,000円/枚
シャッター 1,500~3,000円/㎡
エアコンのダクトカバー 1,000~1,200円/台

※上記はあくまで相場です。劣化の進行具合等によっては、実際の費用が上記と大きく異なることもあります。詳しくは業者に問い合わせてみましょう。

●塗料費(材料代)の相場

塗料 耐久年数 費用 ※1缶あた
アクリル 約3~5年 5,000~15,000円
ウレタン 約5~7年 5,000~20,000円
シリコン 約7~10年 15,000~40,000円
ピュアアクリル 約15年~ 50,000~70,000円
フッ素 約15年~ 40,000~100,000円
無機 約15年~ 50,000~120,000円
光触媒 約15年~ 50,000~100,000円

※上記はあくまで相場です。塗料メーカーや製品によっても価格が異なるうえに、原材料の高騰が続いていますので業者に問い合わせて見ましょう。

 

 

4.付帯部塗装を失敗しないために!把握しておくべき見積り&色選びのこと

4-1.見積り|付帯部塗装に関する記載も必ず確認すべし

外壁塗装と一緒に付帯部塗装をする場合、見積りの付帯部に関する記載も確認しましょう。特に、下記3つのポイントを“契約を結ぶ前”に確認しておくと安心です。

☑ポイント① 塗装箇所
付帯部の塗装箇所(具体的に、どの付帯部を塗装するのか)についての記載は確認しておきたいポイントの一つ。
「付帯部」「付帯部一式」といった総称しか記されていないなど、具体的にどの付帯部を塗装するのかが見積りに明記されていない場合、「塗装してもらえると思っていた箇所を、足場解体してみたら、塗装してもらえなかった」といったことになりかねません。そのため、見積りに付帯部の塗装箇所が明記されていない場合は、事前に塗装業者に確かめて明らかにしておきましょう。

☑ポイント② 使用する塗料
付帯部塗装に使用する塗料についての記載も確認しておきたいポイントです。具体的には、“外壁塗装に使用する塗料とは別に、付帯部に使用する塗料が明記してあるか”をチェックしてください。
その理由は、塗料には対応素材が定められており、多くの場合、外壁塗装で使用した塗料を付帯部塗装に使いまわすことはできないためです。たとえば、窯業系サイディング用の塗料で雨樋を塗装することはできません。塗料の対応素材を無視して無理に塗装をすれば、塗装後すぐはキレイに仕上がっているように見えても、早々に塗膜がはがれるなどの不具合が生じてしまう可能性大です。

見積りに付帯部に使用する塗料についての記載がない場合は、塗装業者に確認をしましょう。その際、「外壁に使用する塗料で付帯部も塗装する」といった返答の場合は、その塗料が付帯部の素材にも対応している物なのか、まで踏み込んで確認しておくと、より安心です。※参考
ちなみに、付帯部に使用する塗料は、外壁に使用する塗料と同じくらいの耐久性(耐候年数)の塗料を選ぶのがオススメです。なぜならば、同じくらいの耐久性の塗料を選んでおけば、付帯部と外壁の“次回の塗装のタイミング”を合わせることができるためです(外壁塗装と付帯部塗装のタイミングを合わせた方が良い理由については1-2参照)。☑ポイント③ 付帯部の塗装にかかる費用内訳
付帯部塗装の総額だけでなく、施工費・塗料費(材料代)などの費用内訳についても確認しておきたいポイントとなります。見積りに付帯部塗装の総額しか記載がない場合は、何にどのぐらいの費用がかかるかを塗装業者に聞いて明らかにしましょう。
なぜそこまでする必要があるかというと、残念ながら費用内訳を曖昧にして、施主(消費者)にわからないように塗料のランクを下げるなどして不当に利益を得ようとする悪質な業者も一部存在するためです。もちろん、多くは信頼できる塗装業者ですが、そうした心ない業者も存在するということは押さえておきたいところ。こうした心ない業者にうっかり工事を依頼してしまうことのないよう、外壁塗装はもちろん、付帯部塗装についても費用内訳まで確認することが重要です。付帯部の塗装にかかる費用相場については3章にてご紹介しておりますので、費用内訳をチェックする際に、ぜひ参考にしてください。ただし、劣化が大きく進行している場合などは、3章の費用相場よりも高額となることもあります。このあたりのことは、自身での判断は難しいため、少しでも疑問に思うことがあれば、塗装業者に確認をしてみてください。その際、はぐらかすような態度をとったり、きちんと説明してくれなかったりする場合には、先述の心ない業者の可能性があるため、その塗装業者への依頼はやめておいた方が良いかもしれません。 

 

4-2.色選び|付帯部の色も住まいの印象に大きく影響する

色選び

外壁と同じくらい、付帯部の色選びも重要です。こだわって選んだ色で外壁を塗装しても、外壁と付帯部の色の相性がよくないと、住まい全体を俯瞰して見た時に残念な仕上がりとなってしまう可能性もあります。

付帯部の色選びに失敗しないためには、付帯部の色選びには大きく分けて下記2つのアプローチがあることを押さえておくと良いでしょう。

・外壁(もしくは屋根など)と同系統の色を選ぶ

外壁塗装_色

・全く違う色(アクセントカラー)を選ぶ
付帯部

上記どちらのアプローチで色を選ぶかで、住まいの印象は大きく変わります。

また、外壁と付帯部の色の相性を確認する際には、カラーシミュレーション等の活用もオススメです。

 

 

まとめ

外壁塗装と一緒に行なう付帯部塗装について解説してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。

付帯部を塗装する場合は、外壁塗装と一緒に行なうのが一般的ですが、必ずしも全付帯部を外壁塗装と一緒に行なわなければならないというわけではありません。2章にて、各付帯部ごとに、“具体的にどんな場合に塗装が必要なのか”等をまとめておりますので、参考にしてください。

また、付帯部塗装に失敗しないためには、見積り&色選びの情報も重要です。このあたり4章にまとめておりますので、契約前に、ぜひご一読ください。

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