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外壁塗装は値引きできる?値引き交渉術&お得に外壁塗装をする方法  

愛知県半田市を中心に屋根・外壁のリフォームのご提案をさせて頂いております。
プロタイムズ半田店(株式会社榊原)サポートスタッフの大西です 😆

「外壁塗装を値引きしてもらいたい…!」
と考える人は多いのではないでしょうか。

そもそも値引き可能か 不可能かでいうと、いくらかは値引いてもらえる可能性はあります。

ただし、半額などの大幅な値引きは難しいでしょう。
基本的に外壁塗装の値段は、それぞれ住まいごとに見積もって算出をします。個別に見積もった額から、さらに大幅に値引けるはずがないのです。

また、上手く値引いてもらえたとして、値引き後の見積額がお得とは限らないということも押さえておきたいところです。

結論として業者へ必要以上の値引き交渉をするのはオススメしません。

このあたり詳しくは本章で解説いたします。

この記事では、外壁塗装の値引きについてプロが徹底解説いたします。
・外壁塗装はどのくらい値引いてもらえるのか
・外壁塗装の賢い値引き交渉術
・値引き以外での方法で外壁塗装をお得にする方法
などについて、詳しくお伝えします。ぜひ参考にしてください。

1.プロが解説!外壁塗装の値引き

1-1.外壁塗装は値引きできる?

外壁塗装は、値引きをしてもらえる可能性はあります。
交渉次第では、いくらかは値引いてもらえるかもしれません。

値引きをしてもらえるかどうかは、塗装業者によって異なります。多少は値引き交渉に応じている塗装業者もいれば、まったく値引き交渉に応じていない塗装業者もいます。ダメもとで聞いてみてもいいと思います。

※賢い値引き交渉術を下記2章にまとめておりますので、ぜひ参考にしてください。

1-2.値引いてもらえる額の目安

値引いてもらえたとして、平均的な値引き額は、端数~数%程度でしょう。

「その程度の値引き?」「もっと大幅に値引いてもらえないの?」と思う人もいるかもしれませんが、そもそも外壁塗装の値段は、それぞれの住まいごとに見積って算出をしています。個別に見積もった額から、さらに「半額」「60%オフ」などの大幅値下げができるはずがありません。はじめからぎりぎりの見積額を提示している場合は、まったく値引きができないこともあるでしょう

仮に大幅に値引けるとすれば、もともと割増しの見積額になっていた可能性もありますので注意が必要です。
このあたり詳しくは下記1-3を参照ください。

1-3.要注意!値引き後の値段がお得とは限らない

仮に上手く値引いてもらえたとしても、その値段が、一般的な外壁塗装の値段と比べてお得とは限らないということは知っておきたいところです。
はじめの見積額が高ければ、値引きをすることで、「割増し額⇒相場価格になっただけ」という可能性も十分にあります

実際に、あえて割増しの見積額を提示しておき、大幅に値引きをしてお得にみせるという営業手法をとっている塗装業者も存在します。この営業手法が悪いわけではありませんが、お得に外壁塗装をするためには“値引き後の見積額がお得とは限らない”ということは理解しておく必要があるでしょう。

[参考]外壁塗装の費用相場

外壁塗装の費用相場は、下記の通りです。

■外壁塗装の費用相場
80~150万円(一般的な2階建て住宅/塗り面積200㎡)
※屋根塗装含まず

ただし、上記はあくまで平均的な外壁塗装の費用です。
外壁塗装の費用は、
・外壁の広さ
・外壁の状態(劣化の進行具合)
・外壁塗装に使用する塗料の種類
などによって大きく前後するため、場合によっては上記額とは大きく異なることもあります。

 

2.プロが教える!外壁塗装の賢い値引き交渉術

この章では、「少しでも値引きをしてもらいたい…!」と考える人に向けて、外壁塗装の賢い値引き交渉術をご紹介します。

2-1.工事スケジュールを値引きの交渉材料に

「外壁塗装工事のスケジュールを指定しない(いつでもOKとする)かわりに、多少の値引きをお願いする」というのは、賢い値引きアプローチです。

外壁塗装工事には、閑散期というものがあります(※)。また、様々な要因によって、思いがけず塗装業者のスケジュールにあきが生まれることも。
こうした手のあいているタイミングに外壁塗装工事を入れられるのは塗装業者にとって非常に都合が良いため、“外壁塗装工事のスケジュールを指定しないこと”は値引きの交渉材料になり得えます。

1-1でお伝えした通り、値引き交渉に応じてくれるかどうかは塗装業者によりますが、ただただ値下げをお願いするよりも、工事スケジュールを材料に交渉をした方が値下げをしてもらえる可能性が高まることは間違いありません。

※外壁塗装は一年中可能ですが、春や秋は人気シーズン、繁忙期です。一方で、梅雨~夏・冬は閑散期にあたります。

 

2-2.戦略的に値引き交渉を進めるのに、相見積りが有効

2~3社の塗装業者から見積りをとることで、戦略的に値引き交渉をすることができます。その理由は、下記の通りです。

◎見積額の高い or 安いが判断できれば、値引きの落としどころを踏まえて交渉ができる
1社からしか見積りをとらなければ、その見積額だけを見て、それが高いのか安いのかを判断しなければなりません。ところが、2~3社から見積りをとれば、見積額の比較・検討ができるために、知識のない素人でも見積額の高い or 安いが見極めやすくなります。

(2~3社に見積りを依頼することで)提示された見積額の高い or 安いが見極められれば、「そもそも値引きができる見積額なのか」「どのぐらいの値引きが可能か」といったことを見当づけられるため、値引きの落としどころを踏まえて戦略的に交渉が進められる、というわけです。

もちろん、必ずしも値引き交渉をせずとも、2~3社の見積額を比較・検討した結果、内容に差が無ければ、はじめから安い見積額を提示してくれた塗装業者に依頼をするというのもアリです。

◎競合他社の存在が値引きの理由となることもある
消費者(施主)の検討先が「(自分たち)1社だけなのか」or「複数社あるのか」というポイントが、塗装業者が値引きをするかどうかの最終的な判断に影響する可能性は十分あります。言ってしまえば、「○○社と迷っている」といった切り札を出すことで、塗装業者が多少頑張って値下げをしてくれるケースもあります。

ただし、無理に値下げを迫るのはNG。様々なデメリットが生じるリスクが高まります。詳細は下記2-3にて詳しく解説いたします。

[参考]相見積りの数|2~3社くらいがオススメ

見積りには、相応の時間と手間がかかります。
信頼できる塗装業者を見つけ、スケジュールを調整し、外壁の診断(30分~1時間程度)をしてもらってはじめて、見積りを提示してもらえるのです。こうしたことを何社分も対応するというのは大変で、現実的ではないでしょう。

欲張ってたくさんの塗装業者に見積りを依頼するのではなく、見積り以外の方法で信頼できる塗装業者を絞り込み、目ぼしい塗装業者2~3社に相見積りを依頼するのが賢明です。

 

2-3.[補足]必要以上の値引き交渉はオススメしない!様々なデメリットあり!

「少しでも安く外壁塗装をしたい…!」と思う人は少なくないでしょう。しかしながら、必要以上に値引きを迫るのはやめておくのが賢明です。なぜならば、無理に値下げをすれば、外壁塗装に様々なしわ寄せがいってしまうリスクがあるためです。

先述の通り、外壁塗装は見積り式のため大幅な値下げは困難です。はじめからぎりぎりの値段を提示している場合には、そもそも値下げができないこともあるでしょう。
そんな値引きが難しい見積額から、さらに無理やり値下げを迫れば、塗装業者は、
・工事スケジュールを短くする
(本来必要な乾燥時間を短縮する、多少雑になったとしてもスピード重視)
・使用する材料(塗料等)を減らす、質を下げる
・高い工賃のかかる熟練職人を現場に入れない
など、何等かの手間や材料などを切り詰めて値下げをするしかないことも考えられます。
そして、契約を獲得するために、こうした苦渋の決断をする塗装業者はいないとは言い切れません。

仮に、上記のように手間や材料などを切り詰めて外壁塗装工事をすれば、
□見た目がキレイに仕上がらない
□早々に不具合が生じる
□本来の塗装の耐久性を維持できない
など、外壁塗装の仕上がりや品質に問題が生じてしまうかもしれません。

消費者(施主)が強引に値引きを迫れば、塗装業者は契約を獲得するために格安な見積額を提示してくれることもあるかもしれません。しかしその値引きが企業努力によるものであれば問題ないのですが、それは容易ではありません。値引ける額には限界があるのです。必要以上の値引き交渉はやめておいた方が賢明です。

3.値引く以外にも!外壁塗装をお得にする方法はある

値引き交渉以外にも外壁塗装をお得にする方法はあります。

3-1.お手頃な塗料を選ぶ

確実に工事費をお得にできる方法が、お手頃な塗料を選択することです。
お手頃な塗料を選べば、当然、それだけ外壁塗装にかかる費用を抑えられます。

下記は、塗料の種類別の相場価格です。

塗料 耐久年数 相場価格 ※1缶あたり
アクリル塗料 約3~5年 5,000~15,000円
ウレタン塗料 約5~7年 5,000~20,000円
シリコン塗料 約7~10年 15,000~40,000円
ピュアアクリル塗料 約15年~ 50,000~70,000円
フッ素塗料 約15年~ 40,000~100,000円
無機塗料 約15年~ 50,000~120,000円

※上記の耐久年数、価格帯はあくまで平均値です。

外壁塗装に使用する塗料の量は、住まいの大きさや塗装箇所などによっても異なりますが、一般的な2階建て住宅の場合2~4缶が目安です。

仮に3缶使用するとして、上記の相場価格をもとに塗料代を計算をしてみると…
アクリル塗料 15,000円(5,000円×3缶)<フッ素塗料 360,000円(120,000円×3缶)

フッ素や無機などの高価格帯の塗料を使用した場合に比べて、アクリルやウレタン、シリコンなどの低価格帯の塗料を使用した場合は、費用を大きく抑えることが可能です。

※同じ塗料の種類でも、塗料製品によっては価格帯が上記表と大きく異なることもあります。たとえば…シリコン塗料でも、機能性の高いシリコン塗料のなかには、無機塗料と同等の価格帯の製品もあります。そのため、実際の価格は塗料製品ごとにチェックしてください。

ただし、お手頃な塗料製品を選ぶと、長期スパンで考えると割高になってしまうこともあるため、注意が必要です。
お手頃な塗料製品はそれだけ耐久年数も短い傾向にあるため、再び早々に塗り替えが必要となる可能性大。早々に塗り替えが必要ということは、外壁塗装の頻度が増えるということです。高頻度で外壁塗装をすることになれば、長期スパンで外壁塗装にかかる費用総額という視点で考えると、(お手頃な塗料製品を選ぶと)むしろ割高になることも十分に考えられるというわけです。
長期スパンでかかる費用まで考えるのであれば、価格だけでなく、耐久性まで踏まえて塗料を選ぶのがオ良いでしょう。

 

3-2.キャンペーンなどを活用するのも一つの手

塗装業者は、閑散期や周年のタイミングなどにお得なキャンペーンを実施することがよくあります。こうしたキャンペーンを上手く活用できれば、思った以上に外壁塗装を安く抑えられる可能性があります。

キャンペーンの実施有無を探る方法は、下記の通りです。

・チラシをチェックする
(新聞の折り込み、ポスティングチラシ など)
・最寄りの塗装業者のホームページなどをチェックする
・インターネットで「◎◎市 外壁塗装 キャンペーン」といったキーワードで検索をしてみる

タイミングによっては、どの塗装業者もキャンペーンを実施していない可能性もありますが、ひとまず探ってみるのはオススメです。もしかすると、何かお得なキャンペーンに出会えるかもしれませんよ。

3-3.[補足]屋根+外壁塗装で塗装費用はお得に

外壁塗装の費用をお得にする方法ではありませんが、屋根と外壁を同時に塗装すれば、「住まいにかかる塗装費用」をお得にすることができます。

その理由は、工事にかかる足場代が大きく関係しています。
屋根塗装をする時にも、外壁塗装をする時にも、足場を設置する必要があり、足場代がかかります。実は、この足場代、塗装費用の約20%を占めるほど高額なのです。当然、屋根塗装と外壁塗装を別々に行えば2回分の足場代がかかることになります。ところが屋根塗装と外壁塗装を同時にすれば本来2回分かかるところを1回分ですますことができるというわけです。

塗装が必要な屋根にお住まいの場合は、ぜひ外壁塗装と同タイミングでの屋根塗装を検討してみてください。

 

 

まとめ

外壁塗装は、いくらかは値引いてもらえる可能性はあり。値引いてもらえたとして、平均的な値引き額は端数~数%程度でしょう。

値引きをしてもらえるかどうかは、塗装業者によって異なります。多少は値引き交渉に応じている塗装業者もいれば、まったく値引き交渉に応じていない塗装業者もある。

無理な値引き交渉は塗装の施工品質に関わる可能性があるためオススメしません。

この記事では、「外壁塗装の賢い値引き交渉術」のほか、「値引き以外で!外壁塗装をお得にする方法」などもご紹介しておりますので、あわせて参考にしてみてください。

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足場無料はあり得ない!足場の価格について知っておくべきポイント 

愛知県半田市を中心に屋根・外壁のリフォームのご提案をさせて頂いております。
プロタイムズ半田店(株式会社榊原)サポートスタッフの大西です 😆

 

塗装工事など外装リフォーム工事を依頼すると必要になる足場。見積りの価格が適正なのか、そもそも足場が必要なのか分からない、という方も多いのではないでしょうか。

確かに日常生活に全くと言っていいほど馴染みのないものですので、そう思われても仕方ありません。

結論から申し上げますと室内や屋外で高所作業を伴う場合、足場が必ず必要です。足場にもいくつか種類があり、それぞれ特徴があります。

この記事では普段なじみのない足場の価格相場や足場の種類など、足場について多くの方が持たれる疑問を解説していきます。

1.足場を設置する目的

工事を検討される際に、見積書に記載されていた足場代が思っていたよりも高かったと思われるかもしれません。「安くするために足場なしでお願いします」と言いたくなる気持ちもわかりますが、足場は絶対に必要です。

足場が必要な理由は主に下記の3つです。

1-1.安定した足場がないと正確な作業ができないため

家の外壁や屋根などの工事は高所での作業です。作業箇所によっては、はしごをかけてできるかもしれません。しかし、はしごを使用して作業をしたことがあるかたはお分かりかもしれませんが、はしごの上は大変不安定で作業がしにくいのです。それが高所になるとそれだけ危険性が伴うことに加え、不安定な中での作業ですので正確な作業を行うことができません。

せっかく高いお金を払って工事をしてもらうのであれば、しっかりと工事をして欲しいですよね。職人さんを守るためにも、また大切なお家をしっかりと工事してもらうためにも、足場は必ず必要なのです。

1-2.近隣への洗浄水や塗料の飛散を防ぐため

足場は「正確に施工をしてもらうため」とは別に、近隣の方への配慮にも繋がります。特に屋根や外壁を塗装工事する際は、水を屋根外壁面へ吹き付けて汚れを飛ばす高圧洗浄という作業を行います。

また、塗装をする際には汚れや塗料が飛散することがあります。汚れや塗料がお隣のお家に飛んでしまうと、ご迷惑がかかりますし、その後の近所づきあいに支障をきたしトラブルにつながる可能性もあります。何よりお互い良い気持ちはしませんよね。

この問題の大半は事前に足場を立てて飛散防止シートを貼っておくことで解決できます。工事は自分の家だけの問題ではなく、近隣の方へ多少なりともご迷惑をおかけするものですので、足場を立てて近隣の方へ配慮をするようにしましょう。

1-3.職人の安全を確保して事故を防ぐため

とはいえ、脚立やはしごなどを使えば足場無しでもいいのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。確かに電球交換やちょっと高いところでの荷物の上げ下げ程度なら問題ないかもしれません。しかし、2mを超えての高所になると、思っているよりも足元が不安定になり、作業もやりにくくなります。

塗装工事の場合、片手に塗料缶、片手にローラーで両手がふさがっている状態ではしごを登ることになります。そのような不安定な足元では、落下する危険もありますし作業性も大幅に下がることが考えられます。

足場があることで安定して作業ができる、また足元を滑らせにくくなることに加え、万が一足を滑らしてもつかむ場所があるため転落事故には繋がりにくくなります。

万が一自宅で転落事故が起きた場合、せっかくお家を綺麗にしようと思ってやっている工事にもかかわらず、施主側も職人側もいやな気持ちになってしまいますよね。

職人さんを守るためにも、また気持ちよく工事を終わらせるためにも足場は必要です。

 

2.足場の価格の相場

なかなか馴染みのないものなので、いったいいくらぐらいするものなのか想像しにくいものかと思います。ここでは日常生活の中で比較的目にしやすく、戸建住宅にお住いの方ならいつかは必ず使用する、戸建工事用足場の費用をご紹介いたします。

2-1.工事とセットで業者に依頼した場合

塗装工事などお家の外装関係の工事を業者に依頼し足場の設置が必要な場合、提示される見積書には必ず足場代が含まれます。お家の大きさや形状により足場代は異なるため、以下の計算式をもとに概算を出されてみてください。

 

①まず足場架面積(足場を設置する面積のこと)を算出します。

足場架面積=[家の外周+8m]×高さ

※足場は外壁から少し離れたところに設置するため、足場架面積は、実際の塗装面よりも大きくなります。家の外周にプラスする8mは、外壁から足場までの部分の数値です。

 

②算出した足場架面積をもとに、足場費用を出します。

足場費用=足場架面積×(足場設置費/㎡+飛散防止ネット/㎡)

 

一般的に足場設置費用は600円~900円/㎡、飛散防止ネットは100円~200円/㎡前後です。

二階建ての戸建て住宅の場合ですと平均して15万円~20万円ほどが相場となります。

 

2-2.足場のみをレンタルした場合

自分で家を塗りたい方は足場だけレンタルして塗装工事は自分でやろう!と思われるかたもおられるかもしれません。お家のサイズにもよりますが、現在一般的に使用されているビケ足場の場合30日間レンタルで20万円程かかります。

足場をレンタルして屋根壁の塗り替えをDIYで検討されている方は今一度再考されることをおすすめいたします。

しっかりと塗料メーカーの定めた仕様を守って屋根外壁塗装をした場合、プロの職人が2人がかりで作業しても2週間程かかります。同じ作業を慣れていない方がすると考えると2週間で終わることは難しいのではないでしょうか。2人がかりで塗装すればもしかすると30日以内に収まるかもしれませんが、レンタル期間を過ぎてしまう可能性が高いです。

費用は度外視で、ご自身でされることにこだわりがある方以外は、一度かかる費用と作業日数を計算してみてください。

2-3.足場を購入する場合

なかには足場を購入しようと思われる方もいらっしゃるかもしれませんので、参考価格としてご紹介いたします。

ビケ足場の場合ですと1棟セットで購入した場合、100万円程します。個人レベルで使用するには高すぎるのでまず一般の方で購入される方はまずおられないでしょう。

それでも購入する!という方。購入されましたら「足場の組立て等作業主任者」という国家資格の取得が必要です。この資格がない限り、足場の設置工事を行うことができませんので、資格取得されるまでは足場屋さんに設置工事だけでもお願いしましょう。

 

3.足場の種類と特徴

足場にも様々な種類があり、それぞれに特徴があります。値段にさほど差はありませんが、工事をする上での作業性や安全性に違いがでてきますので、一度どの種類の足場を使用して工事をされるのか確認されることをおすすめします。

3-1.戸建て工事でよく使用される足場の種類

使用する足場によっての価格差はあまりないですが、それぞれ特徴があることからお家にあった足場、職人さんの使用しやすい足場を業者が選定して使用します。皆さんがおそらく一度は目にされたことがある、戸建て住宅での工事でよく使用される足場をご紹介いたします。

3-1-1.くさび緊結式足場(ビケ足場)

ビケ足場
画像提供:プロタイムズ広島北店

近年で一番目にすることの多いのが、くさび緊結式足場(ビケ足場)です。一般的にはビケ足場と呼ばれ、ブラケットと呼ばれる金具と、凸金具、凹金具を組み合わせ固定する足場になります。組み立てや解体がしやすいこと、踏み板の幅が広く立ちやすい、足場自体も安定しており横揺れがしにくいなど非常に作業がしやすく、一番お勧めの足場です。

ただ足場を設置、解体する際に、ハンマーでパイプを叩いて固定する必要があるため、騒音が発生します。事前に近隣の方へお声掛けしておくなど配慮を忘れない様にしましょう。またビケ足場を組むためには外壁と塀との間に最低90㎝のスペースが必要となります。90㎝が確保できない場合は、お隣の敷地の一部をお借りする、もしくは他の種類の足場を使用することとなります。

 

3-1-2.単管ブラケット足場

ブラケットと呼ばれる金具を使用し、ボルト金具で補強し組み上げる足場です。金具で補強し組み立てるため、登った際の安定感、風に対しての耐久性が高いことが特徴です。またブラケットを使用することで踏み板を設置することができるため、単管足場よりも足元が安定し、作業が容易になります。単管足場よりも安定感があること、またビケ足場が塀と外壁との間に90㎝必要なのに対し単管ブラケット足場は40㎝で良いことから、ビケ足場の次に多く利用されている足場になります。

設置する際には、ボルトに緩みがないように締めておかないと足元が不安定になります。またビケ足場と比較すると、ボルトを締めるのに時間がかかることから設置に少し時間がかかります。

3-1-3.単管足場

単管という長い鉄パイプ2本を抱き合わせることで、形成される足場です。職人さんは2本のパイプに足をかけて作業を行います。パイプとパイプの間に隙間があるため、足を滑らして落ちない様に、また物を落とさないようより注意が必要となります。

不安定な足元での作業となるため、作業性、安全性ともに低いことから、近年ではあまり使われることがありません。ただし、隣の家と隣接しているなど、どうしても足場を設置するスペースがない場合に使用されることもあります。

 

3-2.その他工事で使用される主な足場

ここからは少し珍しい足場も紹介します。

3-2-1.立ち馬足場(ペガサス足場)

脚立と実際に立つ踏み板が一体化している足場です。好きな場所に移動させて使用できることから室内工事にて多く利用されています。使用する際は、設置する床が平であることを確認してから使用します。また安全性を考慮し、手すりが付いているものを使用することを推奨します。作業床高さは2m未満にするようにしましょう。

3-2-2.昇降式移動足場(アップスター足場)

立ち馬足場と同じようにこの足場も自由に移動させることができます。また昇降式と言われるだけあり、高所作業を行うことができます。

 

4.足場の価格に関してよくある質問

ここでは足場代金について、よくある質問を取り上げさせていただきます。ここで上げている3点の内容は重要な点になりますので、ぜひご参考になさってください。

4-1.足場無料って言われたけどほんとに無料になるの

「今日契約してくれれば足場無料で施工しますよ」という業者が存在します。しかし、足場は無料でできるものなのでしょうか。

足場代として請求される費用の内訳を詳しく紹介すると、「足場の運搬費」「足場を組み上げる施工費」「足場を崩す解体費」この3つが合わさり足場代として発生します。また足場の設置解体には、設置1日、解体1日合わせて2日間は必ずかかります。そこにかかる人件費と手間を考えると、簡単に足場無料にできるはずはありません。

また足場を組み上げる際には、「足場の組立て等作業主任者」という国家資格を持った人を配置する必要があります。国家資格保持者を動かすのであれば、それなりの費用がかかるのは当然です。

自社で足場を保有・設置するから無料でできるという業者もいますが、自社で行っても設置の際に人件費がかかることには変わりありません。

以上の理由から、サービスで足場代金を多少割り引くことはあっても、無料はありえません。

足場無料をうたう業者は足場設置にかかる費用を「施工費単価」や「材料費単価」に上乗せしている可能性もあります。ですから、足場無料の言葉は営業トークの一部と受け止め、惑わされることなく業者を吟味するとよいでしょう。

 

4-2.足場をDIYで自分で設置すれば安くなる?

最近はDIYがブームで、業者に頼むよりも安価でできることから足場に関しても同じように安くなるのでは、と思われるかたもおられるかもしれません。

しかし、前項の4-2、また3章で紹介させていただきましたように、足場の設置には国家資格を持った人が必要です。足場のDIYはできないものとご理解ください。重大な事故を招く可能性もありますので絶対にDIYはしないようにしましょう。

 

まとめ

足場価格は普段の生活ではなかなか知る機会がないため、提示されている価格が適切なものなのか、安くする方法は?と悩まれることも多いかと思います。最後に以下の内容は重要な点ですので記載いたします。

 

・足場は自分のため、また近隣の方のためにも必ず必要なもの

・足場代の相場は2階建て戸建てで15万円~20万円程度(家の形状、大きさによって異なる)

・足場無料は現実的にありえないため、無料にできる何かしらのワケがある

・足場のDIYは不可能である

 

この記事を参考に、業者から提案されている内容がどんなものなのかを考え、適切な値段かを判断していただければ幸いです。

 

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[外壁塗装リフォームの完全マニュアル]正しい塗装手順を大公開! 

愛知県半田市を中心に屋根・外壁のリフォームのご提案をさせて頂いております。
プロタイムズ半田店(株式会社榊原)サポートスタッフの大西です 😆

外壁塗装リフォームをしたいと思ったときどう進めればいいか、その手順をご存知でしょうか。

絶対に手順通り進めなければならないというわけではありませんが、外壁塗装リフォームについて何の知識も得ず、なんとなく進めてしまうと、相場より高額の費用がかかってしまったり、仕上りがイメージした印象と違ったりと、「○○しておけばよかった」という後悔を抱えてしまうことにもなりかねません。

事実、国土交通大臣から指定を受けた住宅専門の相談窓口【公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター】にも、塗装中や塗装後に発生したトラブルについての相談が毎年多数寄せられており、安易には進められない外壁塗装リフォームの現状が伺えます。

とはいえ、必要以上に構えることもありません。

きちんとした手順を踏んで進めれば、後悔を抱えてしまったり、トラブルに発展したりするようなことは、まず考えられません。つまるところ、絶対に手順通りに進めなければならないというわけではないものの、納得の外壁塗装リフォームをするためには、手順をしっかり踏んでおいた方が、より納得のいく外壁塗装リフォームができる可能性が高まるため安心ということです。

この記事では、外壁塗装リフォームの正しい塗装手順を詳しくご紹介してまいります。外壁塗装リフォームのマニュアルとして、ぜひご活用ください。

 

【ステップ①】自身で塗装時期を見極める

「そろそろ外壁塗装リフォームの時期かな」と思ったら、まずは、“そもそも本当に塗装する必要があるのか”チェックことからはじめましょう。自身で塗装時期を判断する方法は、下記の2つあります。

☑ 外壁材&塗料の耐久年数をもとに考える

塗装リフォーム時期を判断する一つの指標に、外壁材と塗料の耐久年数があります。耐久年数に近づいてきたら、おおよその塗り替えのタイミングです。はじめて塗り替えをする場合は外壁材の種類、2回目以降の塗り替えの場合は前回の塗装時に使用した塗料の種類によって、塗り替えのタイミングを見定めるのが良いでしょう。

<外壁材別|耐久年数>

外壁材の種類 特徴 耐久年数の目安
サイディング 窯業系サイディング
窯業系サイディング
外壁材においてNO.1のシェア率を誇る窯業系サイディング。サイディングの中でも、特に色や形、柄のバリエーションが豊富。 約7~8年

金属系サイディング
 リフォーム時に採用されることが多い。軽量で建物にかかる負担が少ないため、重ね張りに最適です。また、耐震性にも優れている。 約10~15年
樹脂系サイディング 北欧で主流の外壁材。日本では、輸入住宅の外壁によく見られる。外壁材自体に顔料が練り込まれているため、色褪せや塗膜の剥がれ等の劣化は発生しない。つまり、塗り替え不要。日本での普及率は1%程度で、樹脂系サイディングを施工できる業者は少ない。 約10~20年
木質系サイディング  天然木に塗装を施したサイディング。木ならではの風合いが魅力です。断熱性に優れている。消防法の制限から、地域によっては使用できない場合もある。 約10年

モルタル
 砂(細骨材)とセメントと水を練り混ぜてつくった材料で施工した外壁。モルタル自体の防水性能は低く、塗装が防水性の役割を大きく担っています。 約8~10年
ALC外壁
ALC
軽量気泡コンクリートの外壁材。軽量で断熱性・防火性・遮音性に優れている。 約10~15年

タイル
耐久性が非常に高い。経年による劣化や変色、変質はほとんどない。 約40年

<塗料別|耐久年数>

塗料 特徴 耐久年数
アクリル 耐久性が他塗料と比べて低いため、塗り替えで外壁塗装に使用されることは稀。 約3~5年
ウレタン シリコン塗料が外壁塗装業界において一般的になる前に広く普及していた塗料。独特の光沢が特徴。 約5~7年
シリコン 建築塗料市場において80%のシェアを占める人気塗料。価格と耐久性のバランスが良い。 約7~10年
フッ素 耐久性・防汚性・耐熱/耐寒性に優れた高品質塗料。頻繁な塗り替えが難しい商業施設や大型ビルに施工されるケースが多い。 約15年~
ピュアアクリル 耐久性・防水性・遮熱性を併せ持つ、高性能塗料。伸縮率600%を誇る弾性塗料。 約15年~
無機 主成分が無機物のため、紫外線に強く、耐久性が高い。 約15年~

ただし、上記の外壁材の耐久年数も、塗料の耐久年数もあくまで目安になります。製品の種類や環境によっては、耐久年数よりもかなり前段階で塗装した方が良い状態になることもあります。

☑ 自分で劣化の症状を見てみる

より正確に塗装リフォーム時期を見極めるには、外壁の劣化症状をチェックするのがオススメです。

下記のような劣化症状が見られる場合、塗り替えのタイミングです。自身で外壁をぐるりと見てまわって、下記のような劣化症状がないかチェックしてみましょう。

<外壁塗装リフォームが必要な劣化の症状>

劣化症状 詳細
0.3mm以上のひび割れ
色褪せ 退色
チョーキング(外壁を手で触ると、白い粉状のものが付着する状態)
塗膜の剥がれ 塗膜の剥がれ
カビ・苔・藻の発生
雨漏り※雨漏りは目に見えるところで発生しているとは限りません。屋根裏などの場所で人知れず発生していることも。

[補足]塗装以外のメンテナンスが必要なケースもある

下記のように劣化症状が大きく進行している場合、塗装リフォームではなく、張り替え*¹や重ね張り*²と呼ばれる工事を検討することになります。

<張り替え・重ね張りが必要な劣化の症状>

劣化症状 詳細
欠けている箇所がある
反っている
※サイディング外壁の場合

*1 重ね張り

既存の外壁の上に、新しい外壁材を施工する工法


*2 張り替え

既存の外壁を取り除き、新しい外壁材を施工する工法

 

「そろそろ、塗装リフォームの時期かな?」と思ったら、まずは業者に住まいを診てもらいましょう。自分では、よくわからない場合には、はじめから業者に診てもらうのも一つの手です。

診るだけなら、無料で対応してくれる塗装業者も少なくありません。詳しくは、下記「☑住まいの診断を受ける」を参照してください。

業者に住まいを診てもらうためには、そもそも診てくれる塗装業者を探す必要があります。そこで【ステップ②】では、信頼できる業者を見つけ、診断を依頼し、見積書を比較・検討するところまで、順を追って解説いたします。

【ステップ②】信頼できる業者を見つける(上)

もしかすると「どの塗装業者に依頼しても同じなのではないか…」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それは違います。塗装業者の知識や技術レベルは、業者によって、驚くほど大きく差があるのが現実です。

こうした差が生まれてしまう背景には、塗装事業をはじめるのにあたり、特別な資格等を求められることがない、言葉を選ばずに言うと誰でもかんでも塗装業者になれてしまう、という業界の構造的な要因があります。

実際、塗装業者によって技術や知識レベルはまちまちで、うっかり技術や知識の乏しい塗装業者に依頼をしてしまうと、後悔の残る仕上りとなってしまうことも十分に考えられます。

それでは、確かな技術や知識をもった塗装業者をどのように見極めれば良いのでしょうか。下記より具体的にご紹介してまいりましょう。

☑ チラシや新聞広告をチェック&ストックする

「塗装業者にツテもアテもない」という方は多いとおもいます。そんな方は、まず塗装業者の情報を集めることからはじめましょう。ポイントは候補となり得る複数社の情報を集めることです。いきなり信頼できる業者を1社選り抜くのは、難しく高く、失敗するリスクもあるためオススメできません。

塗装業者の情報を集めるときに、頼りになるのがチラシや新聞広告など。地元の広報誌やフリーペーパーなどです。これらの情報源に共通しているのが、地元に根づいた塗装業者の情報が得やすいということです。遠方の業者が悪いというわけではありませんが、なにかあったときに駆けつけてくれる範囲内(車で片道40分圏内が目安)に所在している、地元に根づいた塗装業者の方が、塗装リフォーム後のメンテナンス等を考えても、より安心であることは間違いありません。

☑ 近隣住民や知人に話を聞く

信憑(ぴょう)性の高い近隣住民や知人からの業者情報は、積極的に仕入れていきましょう。特に近隣住民からは地元の塗装業者の情報を得られる確率が高いため、「塗装リフォームをした」という近隣住民がいる場合には、ぜひお話を聞いてみてください。

☑ インターネットを上手く活用する

情報源の一つとして、インターネットも活用してみましょう。検索窓に「塗装」と「地名」を入力するだけでも、さまざまな塗装業者の情報が入手できます

インターネットで検索をする際には、塗装業者のホームページだけでなく、口コミサイトも、ぜひチェックを。口コミサイトには、数ある塗装業者のなかから、その塗装業者を選んだ理由をはじめ、工事内容についての情報、最終的な総合評価などが載っているため、業者選びをしている、まさに今、知りたい情報が見つかるかもしれません。

 

[補足]塗装業者を検索できるサイト&一括見積りサイトの注意点

ただし、塗装業者が複数載っていて検索できるようになっているサイトや、一括見積りサイトなど、業者選びをサポートしてくれるサイトには注意が必要です。

こうしたサイトは情報がわかりやすく内容が整理されており、「人気ナンバー1」「安心の実績」などの判断材料となる情報も言い添えられていたりするため、情報として汲み取りやすく、ついつい全てを鵜呑みにしてしまいそうになりますが、そこに掲載されている情報がすべて正しいとは限りません。

なぜならば、こうしたサイトの運営会社は、塗装業者を探している消費者を塗装会社に紹介することで紹介手数料(利益)を得ており、サイトに公平性のある情報だけを載せているとは限らないからです。

また、第3者を装ってランキングサイトを制作し、自社を1位と紹介しているようなサイトも存在します。

もちろん、こうしたサイトを活用すること自体に問題はありません。ただし、得られる情報はあくまで参考情報の一つであることを把握しておくことは重要です。

☑ 候補となる塗装業者2~3社に見積りを依頼

上記のステップを経て、塗装業者の情報が集まってきたら、候補となる複数社に見積りを依頼しましょう。

見積りは、何社に依頼しても問題ありませんが、オススメは2~3社です。見積りを算出するには実際に住まいを診る必要があるため(詳細は下記「☑ 住まいの診断を受ける」を参照)、あまりに多くの業者に依頼をしてしまうと、それだけ対応に時間を奪われることにり負担が大きくなります。

とはいえ、逆に1社にしか依頼しないというのも心配です。見積りが1社分しかないと、比較・検討ができず、費用や工事内容の妥当性が正しく判断できません。また、業者と価格交渉をする際にも、「相見積先がある」ということが、交渉を有利に進めるための材料となることもあるため、少なくとも2社以上には見積りを依頼するようにしましょう。

業者に外壁塗装リフォームの見積りをお願いしたいという旨の連絡をすると、それでは住まいを診せてくださいという流れになります。住まいを診る“診断”について詳しくは、下記をご覧ください。

[参考]候補となる業者を絞り込む際のポイント

塗装業者の情報がたくさんあり、「どの業者に見積りを依頼すればいいかわからない」と悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。
候補の塗装業者がたくさんある場合には、下記2つのポイントを参考に絞り込んでみてください。

●塗装工事の実績が豊富
“実際に、塗装リフォーム工事の実績がどれぐらいあるか”というのは、業者の実力を見極める一つの指標となります。豊富な実績は、それだけ多くの消費者に選ばれてきたという動かぬ証。
実績のある業者の方が、信頼できる業者である可能性が高いことは間違いないでしょう。

●所在地が近隣にある
業者の所在地も、業者選びの一つのポイントとなります。

なにかあったときに駆けつけてくれる範囲内(車で片道40分圏内が目安)に所在地がある、地元に根づいた業者の方が、工事中も工事後も安心です。

 

☑ 業者に見積りを依頼し、「住まいの診断」を受ける

そもそも「診断って何するの?」「診断は絶対に受けないといけないの?」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

住まいの診断とは、塗装業者が実際に住まいを隅々までチェックし、劣化の状況・雨漏りのリスク・塗り替え時期の目安・必要なメンテナンス等を見立てること。“外壁塗装リフォームの必要性”、“いつ外壁塗装リフォームをするのがベストタイミングか”、“どういった塗装(補修)が必要なのか”、“費用はどれぐらいか”、といった見積書に記載する内容を、診断の結果をもとに割り出していきます。

つまり、塗装業者は、診断をせずに見積書を作成することはできない、ということです。

なかには、診断をせずに見積書を提示してくる業者も存在しますが、こうした業者は非常に怪しい業者と言えます。

[参考]診断の担当者の保有資格をチェック!

診断をする担当者の保有資格も、信頼できる塗装業者を見極める一つの判断材料となります。

具体的には、「外装劣化診断士(一般社団法人住宅保全推進協会の認定資格)」「建築士」などの資格をもった担当者による診断を行なっている業者の信頼性は高いと言えます。

そもそも診断をするには、塗装に関する専門知識が必要になります。知識のない営業担当者等が診断をした場合、割り出した結果は現状報告にしかなっていないことも多く、こうした結果をもとに計画、実行した塗装工事が納得のいくものになるはずがないというのは、想像に難くないでしょう。

 

【ステップ③】信頼できる業者を見つける(下)

 

診断を経て、候補となる業者から見積書を提示してもらったら、いよいよ見積書を比較・検討して、信頼できる1社を決めましょう。

 

☑ 見積り総額の妥当性をチェック

見積書を手にしたとき、気になるのは見積金額でしょう。見積額を見て、「高い」と思った方もいらっしゃるでしょう。なかには、「安すぎるのではないか」と不安になった方もいらっしゃるかもしれません。

ズバリ、外壁塗装リフォームの費用相場は、 80~150万円(一般的な2階建て住宅/塗り面積200㎡)です。

ただし、この費用はあくまでも相場価格です。外壁塗装リフォームの費用は、住まいの大きさをはじめ、劣化の進行具合や、選ぶ塗料によっても大きく異なるため、一概にいくらが適正価格と言い切ることはできません。

しかしながら、だからといって手にした見積額の妥当性が自身では判断できないということはありません。具体的な方法は、下記「塗料代・足場代・施工費(人件費)をそれぞれチェックする」でご紹介します。

☑見積書の塗料代・足場代・施工費(人件費)をそれぞれチェックする

たしかに見積りの総額だけを見てその妥当性を判断することはできませんが、「何にいくらかかっているのか」見積りの詳細を一つひとつチェックしていけば総額の妥当性もある程度は判断が可能です

具体的に、見積りの詳細とは「塗料費用」「工事費用(人件費)」「足場費用」に分けられます。ちなみに、外壁塗装の見積り総額に占めるそれぞれの割合は、「塗料代」が約20%、「足場費用」が約20%、「工事費用(人件費)」が約30%、残30%が業者の利益となります。

外壁塗装の価格の内訳

ここからは、具体的に塗料費用の相場、足場代の相場、施工費(人件費)の相場についてそれぞれ見ていきましょう。


<塗料費用の相場>

塗料代は選ぶ塗料の種類によって、大きく変わりますが、基本的には、耐久性の高い塗料ほど高額となります。また、「遮熱性」「防水性」「防カビ・防藻性」など、高付加価値のある塗料も、割高となる傾向があります。

●塗料の種類別!費用相場

耐久年数と価格

※上記の費用はあくまでも相場価格です。製品によって費用は大きく変動します。

塗料を選ぶ際に押さえておきたいのは、「価格の安い塗料=お得」というわけではないということです。

上記の費用相場の表をみると、「アクリル」や「ウレタン」がとてもお得であるように思えますが、必ずしもそうとは限りません。確かに1回の塗り替え費用だけを考えればお得であることに間違いはないのですが、「アクリル」や「ウレタン」は耐久年数が非常に短いために、またすぐに塗り替えをする必要性が生じてきます。とすると、長いスパンで考えれば、耐久性の高い割高な塗料を選んだ方が、かえってお得になるということもあるのです。

見積額に記載されている塗料代だけで高い・安いを判断するのではなく、耐久性(塗り替え頻度)まで考慮するのが、塗り替え費用を安く抑えるポイントです。


<足場費用の相場>

足場の費用相場は、自身でも算出することができます。下記を参考に算出し、見積書と比較してみてください。

足場代の算出方法
ステップ① まずは足場の大きさ(足場架面積)を算出します。足場架面積=[家の外周+8m]×高さ

※8mは、外壁(家)から足場までの距離に相当。

ステップ② ステップ①で算出した足場架面積をもとに、足場費用を算出します。足場費用=足場架面積×(足場費用/㎡+飛散防止ネット/㎡)

※足場費用600~800円/㎡、飛散防止ネット100~200円/㎡

 


<施工費(人件費)の相場>

下記、職人の工事に対して発生する費用相場の一覧です。お手元の取得した見積書と下記の相場価格を見比べてみてください。

「飛散防止ネット」「高圧洗浄」「養生」は、どんな塗装工事の場合にもかかる費用。付帯塗装工事は塗装箇所によって異なります。

●工事内容別!費用相場

工事項目 相場価格(円)
飛散防止ネット 100~200円/㎡
高圧洗浄 100~300円/㎡
養生 250~400円/㎡
付帯塗装工事 軒天 800~1,200円/㎡
雨樋 800~1,200円/m
破風板  650~1200円/㎡
雨戸 2,000~5,000円/枚
シーリング打ち替え 900~1,500円/m
シーリング増し打ち 500~1,000円/m
諸経費 現場管理費 1式 30,000~50,000円
廃材処理費等 1式 10,000~30,000円

[補足]極端に安い見積額には要注意

安い見積額を提示されると、ついつい心を動かされそうになりますが、極端に安い見積りには注意が必要です。その安さが企業努力によるものであれば問題ないのですが、もしかすると、なんらか手を抜いたか、品質を下げた結果である可能性も捨てきれません

他社と比べて極端に安い見積書を提示された際には、”なぜ安いのか”業者に説明を求めましょう。その際、曖昧にごまかすなど、はっきりしない態度をとる業者には、なにか後ろめたいことがあるのかもしれませんよ。

 

☑見積額以外にも、2つのポイントをチェックする

見積書で見るべきポイントは、価格だけではありません。見積書の記載方法で、信頼できる業者かどうかを見極められることもあります。

[信頼できる業者の見積書はココが違う!]

ポイント① 塗料代と施工費(人件費)分けて記載されている
塗料代と施工費(人件費)がいっしょになっている見積書の場合、どんな材料をどれだけ使うのかが曖昧です。この曖昧さを利用して、本来は必要な塗料の量を使用しないで不当に利益を得ようとするなど、なんらかの心ない業者も存在します。塗料代と施工費(人件費)がいっしょになっている見積書が絶対NGというわけではありませんが、心ない業者かどうかを見極めるためにも、見積書は塗料代と施工費(人件費)を分けて提示してもらうようにしましょう。

ポイント② 購入する塗料の缶数が、メーカーの規定量を満たしている
一般の方にはほとんど知られていないのが、「塗料の量」にまつわる知識。実は、外壁塗装リフォームで使用する塗料の量には、塗料メーカーが「品質を担保するために、これだけ使ってください」と規定する量があるのです。そのため見積書に記載されている購入する塗料の量が、この塗料メーカー規定量に合致しているかどうかを調べることで、信頼のおける見積書なのかどうかがわかる、ということです。購入する塗料の量が塗料メーカーの規定量に合致しているかどうかは、下記の計算式によって自身で算出して確かめることが可能です。塗装面積は見積書、塗布量と塗料1缶あたりの重さは塗料のパンフレットを参照してください。


上記で紹介した内容を参考に、手元にある見積書の「見積額の妥当性」や「チェックポイント」を確かめていきましょう。一つひとつ丁寧に見て、比較・検討すれば、「これぞ!」と思える信頼できる塗装業者を選り抜くことができると思います。

【ステップ④】抜かりなく契約を交わす

信頼できる塗装業者を見つけたら、いよいよ契約をする段階となります。

診断中や、商談時にどんなに業者と約束をしていても、それが契約書に明記されていなければ、なにかあったときに身を守ることはできません。塗装業者に工事を依頼する際は、必ず契約書を交わしましょう。

☑ 契約書の内容をチェック

契約書に「工事金額」「工事内訳」などが明記されているかチェックしましょう。口頭で約束したことがあれば、それも契約書に記載してあると安心です。

口約束だけでは「そんなことは言っていない」と言われてしまえば、どうしようもありません。実際に口約束で進めてしまった結果、トラブルに発展してしまうことも多々ありますので、約束事はすべて契約書で交わすというのが原則です。

また、契約書が特定商取引法に基づいた内容になっているかどうかも確認する必要があります。具体的には、最低限必要な取り決め事項である約款がついていて、かつ、契約書を受け取ってから8日以内であれば契約の取り消しや解約が可能となるクーリング・オフ精度についての記載がなければなりません。

☑ 塗装後の保証について確認する

契約を結ぶ際に、「保証」についても改めて確認しておきましょう。保証があるかどうかという確認だけでなく、なにをどこまで保証してもらえるのか、保証内容や保証範囲まで踏み込んで確認しておくと安心です。

また、保証書を発行してもらえるかどうかも、事前に確認しておきたいところです。塗装リフォーム工事は、工事品質に問題があってもすぐには問題は起こらず、工事後しばらく経って、色あせたり塗膜が剥がれたりしてはじめて不具合が発覚することがほとんどです。そんなとき、なんだかんだと言い訳をして保証してくれない業者から口約束だけでは身を守ることはできません。保証書の発行は絶対必要です。

保証には、自社での保証以外に、「リフォーム瑕疵保険」とよばれる保険もあります。加入は任意ですが、万が一、塗装工事を依頼した業者が倒産してしまった場合にも、不具合が見つかった場合に消費者に保険金が支払わえるため、備えとして加入しておくのがオススメです。すべての業者がこのリフォーム瑕疵保険に加入する仕組みが整っているわけではないため、この保険への加入に対応してくれる業者かどうかというのも、一つの業者選びの判断基準となります。

 

【ステップ⑤】外壁塗装の色を選ぶ

契約がすんだら、いよいよ外壁の色選びに入ります。「色」は外壁塗装リフォームのなかで、一番後悔がのこりやすいポイントになりやすいので、下記をよくよくチェックしていただき、慎重に進めましょう。

☑まずは住まいの色のイメージを掴むことからはじめる

いきなり塗料の色見本帳を片手に、色を選びはじめてしまう方も多いのですが、これは失敗のもと。色見本帳で見ると好みの色に思えても、実際に塗装してみたら「なんだか思っていた印象と違う…」と感じてしまうことは少なくありません。

そこで、まずは住まいにどんな色を塗装するのがいいか、他の様々な住まいを観察しましょう。いいなと思っている色があれば、実際にその色に「近い色の住まい」を見てみるのもオススメです。その色自体は好きだけど、住まいの色としては好きじゃなかったということもなきにしもあらずでしょう。

 

☑A4サイズ以上の色見本でチェックする

より正確にその色のイメージを掴むには、A4サイズの色見本で確認するのがオススメです。というのも、色は大きさによって印象が変わるのです。傾向として、大きい面積で見ると明るい色はより明るく、暗い色はより暗く、鮮やかな色はより鮮やかに感じると言われています。

「色見本だけでは、よくわからなかった」という場合は、実際に、外壁の一部に試し塗りしてもらうという方法もあります。対応の可否は業者によって異なるため、まずはその旨を相談をしてみましょう。

 

 

【ステップ⑥】きちんと工事が行なわれているかチェックする

☑ 工事がはじまる前に、工事工程表をもらっておく

工事がはじまる前に、業者にお願いして、工事の詳細なスケジュールを記載した『工事工程表』を提出してもらいましょう。

工事工程表を受け取っておけば、いつ、何をするかがわかるので、工事中に「職人さんは、今なにをしているんだろう…」と疑問や不安を抱くことなく、安心して工事を見守ることができます。

(補足)工事を安心して見守るために知っておきたい工事工程

実際に業者がどんな工事をしているのか、気になる方も多いのではないでしょうか。下記、塗装リフォーム工事の流れをご紹介いたします。業者によって、少し異なる場合もありますが、おおよそ下記の流れとなります。

すべての流れを細かく把握しておく必要はありませんが、だいたいの流れを頭に入れておくことで、工事の進捗等を確認する際の一つの手がかりとなります。

[塗装工事の流れ]

工程 詳細
▼足場組立・養生ネット張り 塗装工事は、足場を組み立てるところからスタートします。足場が組み上がった後、足場に飛散防止のネットを取り付けます。
▼洗浄 外壁にこびりついた汚れやカビ、コケなどを高圧洗浄機を使って、キレイに洗い流していきます。
▼下地処理 塗装する箇所のひび割れや欠損部を補修するなどして、塗装ができる状態にします。
▼養生 塗料などの飛散によって周りを汚さないよう、塗装しない箇所をシートで覆います。
▼下塗り 塗装の下地工程。外壁の下地と塗料の密着性を高めるために必要な工程です。
▼中塗り・上塗り 塗装の仕上げ工程。仕上りの色は、上塗り塗料の色によって決まります。
▼足場解体 工事完了後、足場を解体します。
完成!

☑ 進捗状況は随時、報告してもらう

塗装リフォーム工事がはじまってからは、「予定通り進んでいるのか」「遅れが生じていないか」等、進捗状況を日々報告してもらいましょう

天候によっては、施工不良を避けるために工事を中止することがあります(目安として気温5℃以下、湿度85%以上の場合、工事は原則中止となります)。

特に、梅雨時期や真冬などは工事が中止となりやすいため、業者に進捗情報を報告してもらっていないと「なかなか工事が進まないな…」「このままいくと、工事はいつ頃終わるのだろう」と気を揉むことにもなりかねません。

安心して工事を見守るためにも、「工事の進捗状況を日々報告してほしい」という旨を工事がはじまる前に業者に伝えておき、確実に報告してもらえる体制を整えておきましょう。

[参考]不在時の進捗報告の方法も決めておくのがオススメ

工事中、不在にしていることが多い家庭の場合、「工事の進捗状況をどうやって報告してもらえばいいのか」「工事で気になったことがある場合、どのように聞けばよいのか」などと不安に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

不在にする可能性がある場合は、事前に業者と「不在時の報告方法」を決めておくのがよいでしょう。メモや電話のほか、今どきはLINEを使ってやりとりのできる業者も少なくないようです。

【ステップ⑦】完成後、仕上りを細部まで確認する

☑ 足場が建っている段階で仕上りをチェックする

足場を外してから不具合を見つけても、足場がないために対応できないことも多々ありますので、完成後の仕上りの確認は足場がある段階で行なうのが鉄則です。

仕上り時にチェックしたいのは、「塗りムラ」や「塗り残し」「飛び散った塗料の不始末」などの不備がないかどうか。なにか見つけたらその場で業者に伝え、補修を依頼しましょう(危険なので基本的に、消費者が足場にのぼることはできません。足場にのぼらずに確認できる範囲内で確認をしましょう。気になる箇所があれば、業者に写真を撮ってもらうなどの対応を相談するのがオススメです)。

[参考]引き渡し後に不備を見つけてしまった場合の対処法

足場を外し、引き渡してもらった後に不備を見つけてしまった場合はどうすればいいのか、気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

なんらか不備を見つけたら、見つけた時点ですぐに業者に連絡を入れてください。業者の落ち度による不備であれば、まず間違いなく対応してくれるはずです。ただし、工事後時間が経ち過ぎている場合などは、対応してもらえないこともあるので、注意が必要です。

【ステップ⑧】定期点検を受ける

☑ 受けられる定期点検は必ず受ける

アフターサービスとして、定期点検を実施している塗装業者は少なくありません。少々面倒に感じるかもしれませんが、受けられる定期点検は受けるようにしましょう。

塗装リフォーム工事は、その性質上、たとえ工事品質に問題があっても塗装後すぐにはわからず、年月を経て色あせや塗膜の剥がれ等の不具合としてあらわれてはじめて発覚するということも、珍しいことではありません。

こうした不具合をいち早く発見し、補修してもらうためにも、受けられる定期点検は積極的に受けましょう

仮に不具合が見つかった場合には、保証の範囲内かどうかを確認することが先決。保証の範囲内であれば、業者の責任のもと、無償で補修してもらえるはずです。

☑ 自身でも不具合が生じていないか年に1~2回は確認する

塗装した外壁に問題が生じていないか、自身でも年に1~2回程度、時々チェックすることがオススメです。普段の生活で目に入る程度では、なかなか不具合の有無には気づかないため、ぜひ年に1~2回は意識的チェックしてみてください。

また、せっかく塗り替えた外壁をより長く美しく保つためには、掃除をすることが有効です。苔藻が付き始めたら高圧洗浄で洗い流す等手入れをしてあげましょう。

 

まとめ

外壁塗装リフォームを進めるにあたり、「これは押さえておくべき」というポイントを8つのステップで順にご紹介いたしました。外壁塗装リフォームのマニュアルとして各ステップに行き当ったときに再度読み返していただき、納得の外壁塗装リフォームを叶えてください。

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