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これで丸わかり!陸屋根の防水工事に関する全知識  

愛知県半田市を中心に屋根・外壁のリフォームのご提案をさせて頂いております。
プロタイムズ半田店(株式会社榊原)サポートスタッフの大西です 😆

 

陸屋根 防水

陸屋根の防水工事を行なってから数年が経過。そろそろメンテナンスをしなければと考えるけれど、どの防水工事にすればいいのかわからずそのままにしていませんか?

傾斜がなく、平らな陸屋根というのは、雨が降ったとき通常の屋根よりも水はけが悪く、防水効果が切れた途端に雨漏りを発生する可能性を持っています。いまは大丈夫でも、雨漏りが発生する前(劣化の初期段階)に、陸屋根を防水することで費用を安く抑えられ、お家を長持ちさせることが可能です。

今回は、陸屋根に関する基礎知識と防水工事の種類、長持ちさせるポイントなど陸屋根の防水工事に関する全知識をお伝えいたします。ぜひ参考にしてみてください。

1. 陸屋根の特徴と防水のタイミング

1-1. 陸屋根の特徴

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陸屋根(りくやね、ろくやね)とは傾斜のない平らな屋根であり、平屋根ともいいます。屋上庭園を作ったり洗濯物干し場として利用したり、屋上スペースを有効に活用できるのが特徴です。さらに、平らであるため足場を設置するなどの手間がいらず、通常の屋根と比較してメンテナンスが容易です。屋上までの階段を設けている場合は、屋上の点検作業も簡単に行なうことが可能です。

マンションなどの高層建築物に多く見られ、最近では技術の向上やデザイン等の観点から一般住宅でも見かけるようになりました。

1-2. なぜ陸屋根は防水する必要があるのか

陸屋根は通常の屋根より雨漏りの危険性が高いからです。

通常の屋根と比較して傾斜がほとんどないため、雨が降ったとき水はけが悪く、屋根の防水性が切れた時点で雨漏りに直結する可能性があります。

1-3. 防水工事をするタイミングと見分け方

メンテナンスは早めの方が費用も安くなるので、屋上までの階段を設けていて実際に確認できる方や近くに高い建物などがあり、高所から屋根を目視できる方は定期的に以下の項目をチェックしておきましょう。望遠鏡などを使って少し離れたところから劣化症状が見えた場合、実際はよりひどい状態の可能性があるので、早めに業者に依頼してきちんと確認してもらうことをおすすめします。

陸屋根を覗くことができない場合は、防水工事をしてから5~10年を目安にして業者に診断を依頼するといいでしょう。雨漏りが発生してからでは手遅れです。お勧めは、陸屋根がいまどんな状態なのか写真を撮ってもらうよう業者に依頼し、自分でチェックすることです。防水工事が必要だと言われた時には、その理由を業者に尋ねておくとより安心です。優良業者であればきちんと、わかりやすく説明してくれるでしょう。

《早めのメンテナンスを検討しましょう》

・雑草が生えている

・目地がひび割れている

・コンクリートにひび割れがある

・ルーフドレン(水を流すための排水溝)の周りにゴミがたまっている

・雨の日に屋根の一部分に水がたまっている

すぐ補修すべき!というわけではありませんが、なにかしらの問題があり、少なからず防水効果が落ちてきています。ルーフドレンの周りのゴミを取り除く、業者に依頼してきちんとチェックしてもらうなど、早めのメンテナンスが鍵となります。

※雑草は、防水層まで根が生えている可能性があるため、むやみに抜くのはやめた方が無難です。

《すぐ防水工事を依頼!》

・室内で雨漏りが発生している

・防水工事をしてから10年以上経過している

・防水層が膨れている

・ルーフドレン(水を流すための排水溝)が詰まっている

・剥がれたり壊れている部分がある

 

雨漏りしている場合はすぐにでも業者に依頼しましょう。

雨漏りしていなくとも上記の症状が出ている場合、防水効果がかなり薄くなっている可能性が高く、いつどのようなタイミングで雨漏りに繋がるかわかりません。早めに業者に依頼して対処した方がいいでしょう。

2.陸屋根の防水工事の種類と費用

陸屋根の防水工事には、大きく分けて3種類あります。塗る工法、貼る工法、どちらも利用した複合工法です。

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2-1. 塗る工法(塗膜防水)

現場で液状の防水材料を塗り、防水の膜をつくる工法です。ウレタン防水工事とFRP防水工事の二種類があります。

迷ったらこれ!ウレタン防水工事

ウレタン防水

 

液体のウレタンを複数回塗ることによって防水層を形成し、水や雨の浸入を防ぐものです。液体状のウレタンは複雑な形をした陸屋根面でも継ぎ目のない完全な防水層を形成できます。工程が単純なので安価で工事日数も少なく済むので補修時に最も多く選ばれる防水工事です。

耐久年数は10年前後と短めですが、重ね塗りが可能なのでメンテナンス費も安く抑えられます。さらに、別の素材の防水材があってもそのまま上から施工できるため、撤去費用もかかりません。性能的に目立った短所はないのですが、乾燥に時間がかかるため、定期的にひとが行き来するマンションの通路(廊下)には不向きです。その他にも、均一に塗装しにくい面があります。専用の機器を使用すれば、ある程度解決できますので、気になる方は業者に確認しておくといいでしょう。

人の出入りがあるならFRP防水工事

FRP防水

 

強度が高く耐久性に優れた「ガラス繊維強化プラスチック(FRP)」を使用して、防水層を形成する工法です。その強度の高さから、木造のベランダ床などにも多く採用されている防水工事で、屋根に出入りする可能性のある方におすすめです。新築に使用されている事が多いです。デメリットは紫外線が長期間当たると、劣化してひび割れてしまうため、定期的にトップコートを塗り替える必要があります。様々な形状に施工ができ、継ぎ目のない防水層を形成します。保護層なしで歩行が可能なため、建物を軽くできます。施工時に臭いを発するため、予め工事前に業者に相談して対策を打っておきましょう。

2-2. 貼る工法(防水シート)

シートを下地に貼り付ければ完成する簡便性が特徴で、安価な工法です。塩化ビニールシートとゴムシートの二種類があります。

デザインが豊富!塩化ビニールシート防水工事

シート防水

塩化ビニール樹脂の防水シートを接着剤などで陸屋根面に貼っていく改修用防水工事です。意匠性に優れ、色や模様がプリントされたものも多くあるため、出入りのある屋上やマンションの通路などひと目につく場所におすすめです。ウレタン防水の次に人気のある工事です。

施工後、軽歩行も可能です(歩行不可のタイプも存在するため、予め確認しておきましょう)。日光による紫外線や熱、オゾンに対して優れた耐久性を持っています。基本的にメンテナンスの必要がなく、長期的なコストパフォーマンスが高い防水工事ですが、シートのつなぎあわせなど工事の難易度が高いため、依頼する際には施工実績のある業者を選びましょう。高層ビルなどの強風が予想される場所ではシートが飛ばされる可能性があるため不向きです。シート状の防水材は平滑な陸屋根の方にも最適といえます。

部分的な補修なら!ゴムシート防水工事

シート防水(ゴムシート)

 

シート状に成形した合成ゴム系の防水シートを、接着剤やテープなどで陸屋根面に施工する改修用防水工事です。短工期・低コストのため、応急処置として部分的に補修したい方におすすめです。ゴムは伸びるため、地震などにも強く昔は主流の一つでした。但し接着剤が剥がれやすかったり職人による質のばらつきがし生じやすい面もあるため、依頼する際には施工実績のある業者を選びましょう。ゴムシートの保護層として塗装材を厚塗りすれば、軽歩行も可能です。

2-3. アスファルト防水

合成繊維不織布にアスファルトを含ませたシートを貼り重ねていく工法です。歴史ある工法のため信頼性が高く、新築時の防水工事はほぼすべてアスファルト防水が採用されています。歩行するためには保護モルタルを貼る必要があり、屋根が重くなるため、木造住宅には不向きになります。しかし防水性能は高いため、人が立ち入らない場合にはいいでしょう。大きく分けて、トーチ工法と常温工法という二種類の施工方法があります。

トーチ工法

トーチ工法

 

シートの裏面に含ませたアスファルトを、トーチバーナーで炙りながら液状化し、塗るように貼り付けていく工法です。器具を用いて簡単に施工でき、シート同士を接合させる際隙間なく溶着させることができるため施工不良を減らすことができます。火を扱うことで煙や臭いが発生するため、改修時に採用されることはあまりありません。。

常温工法

常温で材料を付着させる工法のことです。液状のアスファルト材を使い、シートを複数枚交互に貼りあわせていきます。「冷工法」とも呼ばれています。

トーチ工法と比べて接着技術を要しますが、熱による溶融が不要のため煙や臭いといった周辺や環境への影響がほとんどないのが特徴です。

2-4. 費用・耐久年数別防水工事一覧

各防水工事にかかる費用、耐久年数、メリット・デメリットを簡単にまとめてみました。

ぜひ参考にしてみてください。

費用(1㎡あたり) 耐久年数
ウレタン防水 2.500~7,000円 12年前後 目立った短所がなく、改修工事で迷ったらウレタン防水がいいでしょう。主流。施工場所を選ばず、複雑な形でも採用可。施工が容易なため、工期も短く済み、低コスト。
FRP防水 4,000~7500円 10年前後 陸屋根に人が出入りする方におすすめです。新築に多い。軽量ながら強靭な耐久性。歩行のみならず車両の走行も可能。定期的にトップコートを塗り替える必要があります。
シート防水(塩ビ) 2,100~7,500円 13年前後 下地の撤去がいらないので、改修工事に最適です。安価で色やデザインを選べる。紫外線・熱・オゾンに対して優れた耐久性を持つ。軽歩行も可。下地が平らである必要があります。
シート防水(ゴム) 2,100~7,500円 13年前後 安価で目立ちにくいところの工事、応急処置として最適です。ひび割れに追随する柔軟性があります。接着剤の性能が防水効果や耐用年数に大きく影響されます。下地が平らである必要があります。
アスファルト防水(トーチ・常温) 5,500~8,000円 20年前後 工事の手間がかかりますが、防水性能に優れており長持ちするためメンテナンスの回数が少なくなります。信頼が厚く、新築に多い。人の出入りがない場合におすすめです。(歩行できるようにするためには屋根が重くなります)

3. 防水効果を長持ちさせるポイント

3-1. ルーフドレン(排水溝)をこまめに掃除する

防水工事を行なった屋根で受けた雨水は全てルーフドレンと呼ばれる排水溝に流れていきます。排水溝が詰まっていると雨水が流れず、水たまりのある箇所から防水層が劣化していく可能性があります。

陸屋根に出入りができる方は、定期的に飛んできた落ち葉やビニールゴミ、土ぼこりなどを撤去するようにするとよいでしょう。もともとゴミなどが溜まりにくいようにストレーナーというカバーがついていますが、このストレーナーを外してドレン内部も清掃することも大切です。

3-2. 色が変わってきたら、トップコートを塗り替える

トップコートは、防水シートなど何らかの防水層を形成した後、その上から塗ることで紫外線から防水層を守る役割をしています。トップコートが剥がれてくると紫外線や熱の影響によって防水層が急速に劣化してしまいます。ウレタン防水であれば黄色く変色し、硬化してしまい、防水シートであれば黒い防水層が透けてきます。この黒い防水層が見えてくると、太陽の熱を反射せず吸収するため屋根が暑くなり、室内にも影響を与えて来るため、陸屋根の色は要チェックのポイントです。目安としては5年おきに塗り替えるといいでしょう。トップコートのなかには、10年おきの塗替えでも大丈夫な高耐久性のものや遮熱効果を持ったものもあります。

4.防水工事は業者に依頼しましょう

ホームセンター等で防水材や防水シートを購入し、自分で防水したいと考える方もいしゃっしゃるかもしれませんが、防水工事は専門性が高いため、専門の業者に依頼した方が無難でしょう。

万が一、自分で行って失敗した後に業者に依頼すると通常の工事費より高くかかることも想定されます。通常、防水工事は防水工事を取り扱っているリフォーム店や塗装業者、工務店などに依頼をします。

しかし、リフォーム店などが自社で防水工事を手掛けることは稀で、工事自体は提携している専門業者が行なうのが一般的です。さらに防水工事専門業者がすべての防水工事ができるというわけでもなく、だいたいウレタン防水や塩ビシート防水などいずれか一つの工法に特化している所が多いです。つまり、リフォーム店などは劣化状況やお客様の要望に合わせて、最適な工法とその工法に特化した防水工事専門業者を選定することになります。

そのため、いい防水専門業者に工事を行なってもらうためには、正しい防水工事の知識を持った業者に依頼することが重要になってきます。

見極めるポイントを3つまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。

4-1. 見積りは3社以上から取って比較しよう

業者によって使用する材料、サービス、金額はバラバラ。リフォーム店や工務店など防水工事を行なっている業者3社ほどから見積りをもらい、比較することで、防水工事に関する知識がしっかりしているか見極めることができます。わからない点はどんどん質問しましょう。知識のある業者であれば、わかりやすく説明してくれるはずです。

①「防水工事 一式」と金額だけの見積書ではないか

新築工事と違い、実際に点検や工事をしてみないとどのような問題が出てくるかわからないのが防水工事で、曖昧な見積書はトラブルのもとです。ここは工事に含まれていないと追加の工事費を取られ、最初に聞いていた価格より高くついたというケースもあります。必ず詳細な見積書を出してもらうようにしましょう。

②使用する材料のメーカー名と商品名をチェック

ウレタン防水、防水シートと一言に言っても商品によってグレードや特徴が異なり、メーカーが違えば価格も変わってきます。どこのメーカーのどの商品を使用するのか確認し、見積書(書面)に記載してもらうことでトラブルを防ぐことができます。

③塗布面積とその根拠をチェック

適正価格(材料がどれだけ必要か)をきちんと知るためには、正しい塗布面積が算出されていないと不可能です。業者によって塗布面積が多少異なってくるので、なぜこの面積が算出されたのか根拠も必ず確認しましょう。

どんな工事を行ない、どんな材料をどのくらい使用するのかなどがはっきり書かれた見積書を出す、わかりやすく説明してくれる業者が優良業者である可能性が高いです。大丈夫ですよ、お任せくださいと言うばかりで詳細を教えようとしない業者は、どこかで隠しておきたい不正があるのか防水に関する知識があまりない可能性が高いので気を付けましょう。

4-2. 実績を確認しよう

次にインターネットなどで業者のホームページなどを検索し、防水工事の実績があるか、その内容に問題がないか確認してみましょう。その会社がいつ創業し、どんな仕事を請け負ってきたのか実際に尋ねるのもいいでしょう。アスファルト防水を依頼したい場合は、アスファルト防水の施工事例がある(多く手がけている)業者がいい可能性が高いです。

4-3. 工事保証やアフターフォローを確認しよう

工事保証やメンテナンス、アフターフォローなどのサービスがあり、わかりやすく説明してくれるかは重要なポイントです。保証期間はさまざまありますが、保証期間は何年なのかなぜその期間なのか必ずはっきりさせ、保証書など書面で出してもらいましょう。結局何年保証で何をしてくれるのかわからない、口頭だけの約束は後々何かあったときに対処してもらえないといったトラブルにもなりかねません。

 

5. まとめ

いかがでしたでしょうか。

防水工事には、防水材を塗る工法(ウレタン防水・FRP防水)、防水シートを貼る工法(塩ビシート・ゴムシート)、複合工法(アスファルト防水)がありますが、イチオシは安価で目立った短所のないウレタン防水です。主流の防水工事であるため、経験豊富な業者も多いので、記事を参考に各社から見積りを取ってみましょう。

その他に、陸屋根防水工事についてまとめると、下記4点がポイントになります。

・陸屋根とは傾斜がなく、平らな屋根のこと。水はけが通常の屋根より悪く、防水効果が切れると雨漏りに直結する可能性がある。

・前回の防水工事(新築して)から10年以上経過している場合は、防水工事をした方がいい。

・定期的に劣化状態をチェックし早めのメンテナンスを行なうことで、工事費を抑えることができる。

・防水工事には専門知識や技術が必要になるため、防水工事を扱っているリフォーム店や工務店、塗装専門店に依頼した方が◎

 

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外壁塗装は値引きできる?値引き交渉術&お得に外壁塗装をする方法  

愛知県半田市を中心に屋根・外壁のリフォームのご提案をさせて頂いております。
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「外壁塗装を値引きしてもらいたい…!」
と考える人は多いのではないでしょうか。

そもそも値引き可能か 不可能かでいうと、いくらかは値引いてもらえる可能性はあります。

ただし、半額などの大幅な値引きは難しいでしょう。
基本的に外壁塗装の値段は、それぞれ住まいごとに見積もって算出をします。個別に見積もった額から、さらに大幅に値引けるはずがないのです。

また、上手く値引いてもらえたとして、値引き後の見積額がお得とは限らないということも押さえておきたいところです。

結論として業者へ必要以上の値引き交渉をするのはオススメしません。

このあたり詳しくは本章で解説いたします。

この記事では、外壁塗装の値引きについてプロが徹底解説いたします。
・外壁塗装はどのくらい値引いてもらえるのか
・外壁塗装の賢い値引き交渉術
・値引き以外での方法で外壁塗装をお得にする方法
などについて、詳しくお伝えします。ぜひ参考にしてください。

1.プロが解説!外壁塗装の値引き

1-1.外壁塗装は値引きできる?

外壁塗装は、値引きをしてもらえる可能性はあります。
交渉次第では、いくらかは値引いてもらえるかもしれません。

値引きをしてもらえるかどうかは、塗装業者によって異なります。多少は値引き交渉に応じている塗装業者もいれば、まったく値引き交渉に応じていない塗装業者もいます。ダメもとで聞いてみてもいいと思います。

※賢い値引き交渉術を下記2章にまとめておりますので、ぜひ参考にしてください。

1-2.値引いてもらえる額の目安

値引いてもらえたとして、平均的な値引き額は、端数~数%程度でしょう。

「その程度の値引き?」「もっと大幅に値引いてもらえないの?」と思う人もいるかもしれませんが、そもそも外壁塗装の値段は、それぞれの住まいごとに見積って算出をしています。個別に見積もった額から、さらに「半額」「60%オフ」などの大幅値下げができるはずがありません。はじめからぎりぎりの見積額を提示している場合は、まったく値引きができないこともあるでしょう

仮に大幅に値引けるとすれば、もともと割増しの見積額になっていた可能性もありますので注意が必要です。
このあたり詳しくは下記1-3を参照ください。

1-3.要注意!値引き後の値段がお得とは限らない

仮に上手く値引いてもらえたとしても、その値段が、一般的な外壁塗装の値段と比べてお得とは限らないということは知っておきたいところです。
はじめの見積額が高ければ、値引きをすることで、「割増し額⇒相場価格になっただけ」という可能性も十分にあります

実際に、あえて割増しの見積額を提示しておき、大幅に値引きをしてお得にみせるという営業手法をとっている塗装業者も存在します。この営業手法が悪いわけではありませんが、お得に外壁塗装をするためには“値引き後の見積額がお得とは限らない”ということは理解しておく必要があるでしょう。

[参考]外壁塗装の費用相場

外壁塗装の費用相場は、下記の通りです。

■外壁塗装の費用相場
80~150万円(一般的な2階建て住宅/塗り面積200㎡)
※屋根塗装含まず

ただし、上記はあくまで平均的な外壁塗装の費用です。
外壁塗装の費用は、
・外壁の広さ
・外壁の状態(劣化の進行具合)
・外壁塗装に使用する塗料の種類
などによって大きく前後するため、場合によっては上記額とは大きく異なることもあります。

 

2.プロが教える!外壁塗装の賢い値引き交渉術

この章では、「少しでも値引きをしてもらいたい…!」と考える人に向けて、外壁塗装の賢い値引き交渉術をご紹介します。

2-1.工事スケジュールを値引きの交渉材料に

「外壁塗装工事のスケジュールを指定しない(いつでもOKとする)かわりに、多少の値引きをお願いする」というのは、賢い値引きアプローチです。

外壁塗装工事には、閑散期というものがあります(※)。また、様々な要因によって、思いがけず塗装業者のスケジュールにあきが生まれることも。
こうした手のあいているタイミングに外壁塗装工事を入れられるのは塗装業者にとって非常に都合が良いため、“外壁塗装工事のスケジュールを指定しないこと”は値引きの交渉材料になり得えます。

1-1でお伝えした通り、値引き交渉に応じてくれるかどうかは塗装業者によりますが、ただただ値下げをお願いするよりも、工事スケジュールを材料に交渉をした方が値下げをしてもらえる可能性が高まることは間違いありません。

※外壁塗装は一年中可能ですが、春や秋は人気シーズン、繁忙期です。一方で、梅雨~夏・冬は閑散期にあたります。

 

2-2.戦略的に値引き交渉を進めるのに、相見積りが有効

2~3社の塗装業者から見積りをとることで、戦略的に値引き交渉をすることができます。その理由は、下記の通りです。

◎見積額の高い or 安いが判断できれば、値引きの落としどころを踏まえて交渉ができる
1社からしか見積りをとらなければ、その見積額だけを見て、それが高いのか安いのかを判断しなければなりません。ところが、2~3社から見積りをとれば、見積額の比較・検討ができるために、知識のない素人でも見積額の高い or 安いが見極めやすくなります。

(2~3社に見積りを依頼することで)提示された見積額の高い or 安いが見極められれば、「そもそも値引きができる見積額なのか」「どのぐらいの値引きが可能か」といったことを見当づけられるため、値引きの落としどころを踏まえて戦略的に交渉が進められる、というわけです。

もちろん、必ずしも値引き交渉をせずとも、2~3社の見積額を比較・検討した結果、内容に差が無ければ、はじめから安い見積額を提示してくれた塗装業者に依頼をするというのもアリです。

◎競合他社の存在が値引きの理由となることもある
消費者(施主)の検討先が「(自分たち)1社だけなのか」or「複数社あるのか」というポイントが、塗装業者が値引きをするかどうかの最終的な判断に影響する可能性は十分あります。言ってしまえば、「○○社と迷っている」といった切り札を出すことで、塗装業者が多少頑張って値下げをしてくれるケースもあります。

ただし、無理に値下げを迫るのはNG。様々なデメリットが生じるリスクが高まります。詳細は下記2-3にて詳しく解説いたします。

[参考]相見積りの数|2~3社くらいがオススメ

見積りには、相応の時間と手間がかかります。
信頼できる塗装業者を見つけ、スケジュールを調整し、外壁の診断(30分~1時間程度)をしてもらってはじめて、見積りを提示してもらえるのです。こうしたことを何社分も対応するというのは大変で、現実的ではないでしょう。

欲張ってたくさんの塗装業者に見積りを依頼するのではなく、見積り以外の方法で信頼できる塗装業者を絞り込み、目ぼしい塗装業者2~3社に相見積りを依頼するのが賢明です。

 

2-3.[補足]必要以上の値引き交渉はオススメしない!様々なデメリットあり!

「少しでも安く外壁塗装をしたい…!」と思う人は少なくないでしょう。しかしながら、必要以上に値引きを迫るのはやめておくのが賢明です。なぜならば、無理に値下げをすれば、外壁塗装に様々なしわ寄せがいってしまうリスクがあるためです。

先述の通り、外壁塗装は見積り式のため大幅な値下げは困難です。はじめからぎりぎりの値段を提示している場合には、そもそも値下げができないこともあるでしょう。
そんな値引きが難しい見積額から、さらに無理やり値下げを迫れば、塗装業者は、
・工事スケジュールを短くする
(本来必要な乾燥時間を短縮する、多少雑になったとしてもスピード重視)
・使用する材料(塗料等)を減らす、質を下げる
・高い工賃のかかる熟練職人を現場に入れない
など、何等かの手間や材料などを切り詰めて値下げをするしかないことも考えられます。
そして、契約を獲得するために、こうした苦渋の決断をする塗装業者はいないとは言い切れません。

仮に、上記のように手間や材料などを切り詰めて外壁塗装工事をすれば、
□見た目がキレイに仕上がらない
□早々に不具合が生じる
□本来の塗装の耐久性を維持できない
など、外壁塗装の仕上がりや品質に問題が生じてしまうかもしれません。

消費者(施主)が強引に値引きを迫れば、塗装業者は契約を獲得するために格安な見積額を提示してくれることもあるかもしれません。しかしその値引きが企業努力によるものであれば問題ないのですが、それは容易ではありません。値引ける額には限界があるのです。必要以上の値引き交渉はやめておいた方が賢明です。

3.値引く以外にも!外壁塗装をお得にする方法はある

値引き交渉以外にも外壁塗装をお得にする方法はあります。

3-1.お手頃な塗料を選ぶ

確実に工事費をお得にできる方法が、お手頃な塗料を選択することです。
お手頃な塗料を選べば、当然、それだけ外壁塗装にかかる費用を抑えられます。

下記は、塗料の種類別の相場価格です。

塗料 耐久年数 相場価格 ※1缶あたり
アクリル塗料 約3~5年 5,000~15,000円
ウレタン塗料 約5~7年 5,000~20,000円
シリコン塗料 約7~10年 15,000~40,000円
ピュアアクリル塗料 約15年~ 50,000~70,000円
フッ素塗料 約15年~ 40,000~100,000円
無機塗料 約15年~ 50,000~120,000円

※上記の耐久年数、価格帯はあくまで平均値です。

外壁塗装に使用する塗料の量は、住まいの大きさや塗装箇所などによっても異なりますが、一般的な2階建て住宅の場合2~4缶が目安です。

仮に3缶使用するとして、上記の相場価格をもとに塗料代を計算をしてみると…
アクリル塗料 15,000円(5,000円×3缶)<フッ素塗料 360,000円(120,000円×3缶)

フッ素や無機などの高価格帯の塗料を使用した場合に比べて、アクリルやウレタン、シリコンなどの低価格帯の塗料を使用した場合は、費用を大きく抑えることが可能です。

※同じ塗料の種類でも、塗料製品によっては価格帯が上記表と大きく異なることもあります。たとえば…シリコン塗料でも、機能性の高いシリコン塗料のなかには、無機塗料と同等の価格帯の製品もあります。そのため、実際の価格は塗料製品ごとにチェックしてください。

ただし、お手頃な塗料製品を選ぶと、長期スパンで考えると割高になってしまうこともあるため、注意が必要です。
お手頃な塗料製品はそれだけ耐久年数も短い傾向にあるため、再び早々に塗り替えが必要となる可能性大。早々に塗り替えが必要ということは、外壁塗装の頻度が増えるということです。高頻度で外壁塗装をすることになれば、長期スパンで外壁塗装にかかる費用総額という視点で考えると、(お手頃な塗料製品を選ぶと)むしろ割高になることも十分に考えられるというわけです。
長期スパンでかかる費用まで考えるのであれば、価格だけでなく、耐久性まで踏まえて塗料を選ぶのがオ良いでしょう。

 

3-2.キャンペーンなどを活用するのも一つの手

塗装業者は、閑散期や周年のタイミングなどにお得なキャンペーンを実施することがよくあります。こうしたキャンペーンを上手く活用できれば、思った以上に外壁塗装を安く抑えられる可能性があります。

キャンペーンの実施有無を探る方法は、下記の通りです。

・チラシをチェックする
(新聞の折り込み、ポスティングチラシ など)
・最寄りの塗装業者のホームページなどをチェックする
・インターネットで「◎◎市 外壁塗装 キャンペーン」といったキーワードで検索をしてみる

タイミングによっては、どの塗装業者もキャンペーンを実施していない可能性もありますが、ひとまず探ってみるのはオススメです。もしかすると、何かお得なキャンペーンに出会えるかもしれませんよ。

3-3.[補足]屋根+外壁塗装で塗装費用はお得に

外壁塗装の費用をお得にする方法ではありませんが、屋根と外壁を同時に塗装すれば、「住まいにかかる塗装費用」をお得にすることができます。

その理由は、工事にかかる足場代が大きく関係しています。
屋根塗装をする時にも、外壁塗装をする時にも、足場を設置する必要があり、足場代がかかります。実は、この足場代、塗装費用の約20%を占めるほど高額なのです。当然、屋根塗装と外壁塗装を別々に行えば2回分の足場代がかかることになります。ところが屋根塗装と外壁塗装を同時にすれば本来2回分かかるところを1回分ですますことができるというわけです。

塗装が必要な屋根にお住まいの場合は、ぜひ外壁塗装と同タイミングでの屋根塗装を検討してみてください。

 

 

まとめ

外壁塗装は、いくらかは値引いてもらえる可能性はあり。値引いてもらえたとして、平均的な値引き額は端数~数%程度でしょう。

値引きをしてもらえるかどうかは、塗装業者によって異なります。多少は値引き交渉に応じている塗装業者もいれば、まったく値引き交渉に応じていない塗装業者もある。

無理な値引き交渉は塗装の施工品質に関わる可能性があるためオススメしません。

この記事では、「外壁塗装の賢い値引き交渉術」のほか、「値引き以外で!外壁塗装をお得にする方法」などもご紹介しておりますので、あわせて参考にしてみてください。

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足場無料はあり得ない!足場の価格について知っておくべきポイント 

愛知県半田市を中心に屋根・外壁のリフォームのご提案をさせて頂いております。
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塗装工事など外装リフォーム工事を依頼すると必要になる足場。見積りの価格が適正なのか、そもそも足場が必要なのか分からない、という方も多いのではないでしょうか。

確かに日常生活に全くと言っていいほど馴染みのないものですので、そう思われても仕方ありません。

結論から申し上げますと室内や屋外で高所作業を伴う場合、足場が必ず必要です。足場にもいくつか種類があり、それぞれ特徴があります。

この記事では普段なじみのない足場の価格相場や足場の種類など、足場について多くの方が持たれる疑問を解説していきます。

1.足場を設置する目的

工事を検討される際に、見積書に記載されていた足場代が思っていたよりも高かったと思われるかもしれません。「安くするために足場なしでお願いします」と言いたくなる気持ちもわかりますが、足場は絶対に必要です。

足場が必要な理由は主に下記の3つです。

1-1.安定した足場がないと正確な作業ができないため

家の外壁や屋根などの工事は高所での作業です。作業箇所によっては、はしごをかけてできるかもしれません。しかし、はしごを使用して作業をしたことがあるかたはお分かりかもしれませんが、はしごの上は大変不安定で作業がしにくいのです。それが高所になるとそれだけ危険性が伴うことに加え、不安定な中での作業ですので正確な作業を行うことができません。

せっかく高いお金を払って工事をしてもらうのであれば、しっかりと工事をして欲しいですよね。職人さんを守るためにも、また大切なお家をしっかりと工事してもらうためにも、足場は必ず必要なのです。

1-2.近隣への洗浄水や塗料の飛散を防ぐため

足場は「正確に施工をしてもらうため」とは別に、近隣の方への配慮にも繋がります。特に屋根や外壁を塗装工事する際は、水を屋根外壁面へ吹き付けて汚れを飛ばす高圧洗浄という作業を行います。

また、塗装をする際には汚れや塗料が飛散することがあります。汚れや塗料がお隣のお家に飛んでしまうと、ご迷惑がかかりますし、その後の近所づきあいに支障をきたしトラブルにつながる可能性もあります。何よりお互い良い気持ちはしませんよね。

この問題の大半は事前に足場を立てて飛散防止シートを貼っておくことで解決できます。工事は自分の家だけの問題ではなく、近隣の方へ多少なりともご迷惑をおかけするものですので、足場を立てて近隣の方へ配慮をするようにしましょう。

1-3.職人の安全を確保して事故を防ぐため

とはいえ、脚立やはしごなどを使えば足場無しでもいいのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。確かに電球交換やちょっと高いところでの荷物の上げ下げ程度なら問題ないかもしれません。しかし、2mを超えての高所になると、思っているよりも足元が不安定になり、作業もやりにくくなります。

塗装工事の場合、片手に塗料缶、片手にローラーで両手がふさがっている状態ではしごを登ることになります。そのような不安定な足元では、落下する危険もありますし作業性も大幅に下がることが考えられます。

足場があることで安定して作業ができる、また足元を滑らせにくくなることに加え、万が一足を滑らしてもつかむ場所があるため転落事故には繋がりにくくなります。

万が一自宅で転落事故が起きた場合、せっかくお家を綺麗にしようと思ってやっている工事にもかかわらず、施主側も職人側もいやな気持ちになってしまいますよね。

職人さんを守るためにも、また気持ちよく工事を終わらせるためにも足場は必要です。

 

2.足場の価格の相場

なかなか馴染みのないものなので、いったいいくらぐらいするものなのか想像しにくいものかと思います。ここでは日常生活の中で比較的目にしやすく、戸建住宅にお住いの方ならいつかは必ず使用する、戸建工事用足場の費用をご紹介いたします。

2-1.工事とセットで業者に依頼した場合

塗装工事などお家の外装関係の工事を業者に依頼し足場の設置が必要な場合、提示される見積書には必ず足場代が含まれます。お家の大きさや形状により足場代は異なるため、以下の計算式をもとに概算を出されてみてください。

 

①まず足場架面積(足場を設置する面積のこと)を算出します。

足場架面積=[家の外周+8m]×高さ

※足場は外壁から少し離れたところに設置するため、足場架面積は、実際の塗装面よりも大きくなります。家の外周にプラスする8mは、外壁から足場までの部分の数値です。

 

②算出した足場架面積をもとに、足場費用を出します。

足場費用=足場架面積×(足場設置費/㎡+飛散防止ネット/㎡)

 

一般的に足場設置費用は600円~900円/㎡、飛散防止ネットは100円~200円/㎡前後です。

二階建ての戸建て住宅の場合ですと平均して15万円~20万円ほどが相場となります。

 

2-2.足場のみをレンタルした場合

自分で家を塗りたい方は足場だけレンタルして塗装工事は自分でやろう!と思われるかたもおられるかもしれません。お家のサイズにもよりますが、現在一般的に使用されているビケ足場の場合30日間レンタルで20万円程かかります。

足場をレンタルして屋根壁の塗り替えをDIYで検討されている方は今一度再考されることをおすすめいたします。

しっかりと塗料メーカーの定めた仕様を守って屋根外壁塗装をした場合、プロの職人が2人がかりで作業しても2週間程かかります。同じ作業を慣れていない方がすると考えると2週間で終わることは難しいのではないでしょうか。2人がかりで塗装すればもしかすると30日以内に収まるかもしれませんが、レンタル期間を過ぎてしまう可能性が高いです。

費用は度外視で、ご自身でされることにこだわりがある方以外は、一度かかる費用と作業日数を計算してみてください。

2-3.足場を購入する場合

なかには足場を購入しようと思われる方もいらっしゃるかもしれませんので、参考価格としてご紹介いたします。

ビケ足場の場合ですと1棟セットで購入した場合、100万円程します。個人レベルで使用するには高すぎるのでまず一般の方で購入される方はまずおられないでしょう。

それでも購入する!という方。購入されましたら「足場の組立て等作業主任者」という国家資格の取得が必要です。この資格がない限り、足場の設置工事を行うことができませんので、資格取得されるまでは足場屋さんに設置工事だけでもお願いしましょう。

 

3.足場の種類と特徴

足場にも様々な種類があり、それぞれに特徴があります。値段にさほど差はありませんが、工事をする上での作業性や安全性に違いがでてきますので、一度どの種類の足場を使用して工事をされるのか確認されることをおすすめします。

3-1.戸建て工事でよく使用される足場の種類

使用する足場によっての価格差はあまりないですが、それぞれ特徴があることからお家にあった足場、職人さんの使用しやすい足場を業者が選定して使用します。皆さんがおそらく一度は目にされたことがある、戸建て住宅での工事でよく使用される足場をご紹介いたします。

3-1-1.くさび緊結式足場(ビケ足場)

ビケ足場
画像提供:プロタイムズ広島北店

近年で一番目にすることの多いのが、くさび緊結式足場(ビケ足場)です。一般的にはビケ足場と呼ばれ、ブラケットと呼ばれる金具と、凸金具、凹金具を組み合わせ固定する足場になります。組み立てや解体がしやすいこと、踏み板の幅が広く立ちやすい、足場自体も安定しており横揺れがしにくいなど非常に作業がしやすく、一番お勧めの足場です。

ただ足場を設置、解体する際に、ハンマーでパイプを叩いて固定する必要があるため、騒音が発生します。事前に近隣の方へお声掛けしておくなど配慮を忘れない様にしましょう。またビケ足場を組むためには外壁と塀との間に最低90㎝のスペースが必要となります。90㎝が確保できない場合は、お隣の敷地の一部をお借りする、もしくは他の種類の足場を使用することとなります。

 

3-1-2.単管ブラケット足場

ブラケットと呼ばれる金具を使用し、ボルト金具で補強し組み上げる足場です。金具で補強し組み立てるため、登った際の安定感、風に対しての耐久性が高いことが特徴です。またブラケットを使用することで踏み板を設置することができるため、単管足場よりも足元が安定し、作業が容易になります。単管足場よりも安定感があること、またビケ足場が塀と外壁との間に90㎝必要なのに対し単管ブラケット足場は40㎝で良いことから、ビケ足場の次に多く利用されている足場になります。

設置する際には、ボルトに緩みがないように締めておかないと足元が不安定になります。またビケ足場と比較すると、ボルトを締めるのに時間がかかることから設置に少し時間がかかります。

3-1-3.単管足場

単管という長い鉄パイプ2本を抱き合わせることで、形成される足場です。職人さんは2本のパイプに足をかけて作業を行います。パイプとパイプの間に隙間があるため、足を滑らして落ちない様に、また物を落とさないようより注意が必要となります。

不安定な足元での作業となるため、作業性、安全性ともに低いことから、近年ではあまり使われることがありません。ただし、隣の家と隣接しているなど、どうしても足場を設置するスペースがない場合に使用されることもあります。

 

3-2.その他工事で使用される主な足場

ここからは少し珍しい足場も紹介します。

3-2-1.立ち馬足場(ペガサス足場)

脚立と実際に立つ踏み板が一体化している足場です。好きな場所に移動させて使用できることから室内工事にて多く利用されています。使用する際は、設置する床が平であることを確認してから使用します。また安全性を考慮し、手すりが付いているものを使用することを推奨します。作業床高さは2m未満にするようにしましょう。

3-2-2.昇降式移動足場(アップスター足場)

立ち馬足場と同じようにこの足場も自由に移動させることができます。また昇降式と言われるだけあり、高所作業を行うことができます。

 

4.足場の価格に関してよくある質問

ここでは足場代金について、よくある質問を取り上げさせていただきます。ここで上げている3点の内容は重要な点になりますので、ぜひご参考になさってください。

4-1.足場無料って言われたけどほんとに無料になるの

「今日契約してくれれば足場無料で施工しますよ」という業者が存在します。しかし、足場は無料でできるものなのでしょうか。

足場代として請求される費用の内訳を詳しく紹介すると、「足場の運搬費」「足場を組み上げる施工費」「足場を崩す解体費」この3つが合わさり足場代として発生します。また足場の設置解体には、設置1日、解体1日合わせて2日間は必ずかかります。そこにかかる人件費と手間を考えると、簡単に足場無料にできるはずはありません。

また足場を組み上げる際には、「足場の組立て等作業主任者」という国家資格を持った人を配置する必要があります。国家資格保持者を動かすのであれば、それなりの費用がかかるのは当然です。

自社で足場を保有・設置するから無料でできるという業者もいますが、自社で行っても設置の際に人件費がかかることには変わりありません。

以上の理由から、サービスで足場代金を多少割り引くことはあっても、無料はありえません。

足場無料をうたう業者は足場設置にかかる費用を「施工費単価」や「材料費単価」に上乗せしている可能性もあります。ですから、足場無料の言葉は営業トークの一部と受け止め、惑わされることなく業者を吟味するとよいでしょう。

 

4-2.足場をDIYで自分で設置すれば安くなる?

最近はDIYがブームで、業者に頼むよりも安価でできることから足場に関しても同じように安くなるのでは、と思われるかたもおられるかもしれません。

しかし、前項の4-2、また3章で紹介させていただきましたように、足場の設置には国家資格を持った人が必要です。足場のDIYはできないものとご理解ください。重大な事故を招く可能性もありますので絶対にDIYはしないようにしましょう。

 

まとめ

足場価格は普段の生活ではなかなか知る機会がないため、提示されている価格が適切なものなのか、安くする方法は?と悩まれることも多いかと思います。最後に以下の内容は重要な点ですので記載いたします。

 

・足場は自分のため、また近隣の方のためにも必ず必要なもの

・足場代の相場は2階建て戸建てで15万円~20万円程度(家の形状、大きさによって異なる)

・足場無料は現実的にありえないため、無料にできる何かしらのワケがある

・足場のDIYは不可能である

 

この記事を参考に、業者から提案されている内容がどんなものなのかを考え、適切な値段かを判断していただければ幸いです。

 

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