愛知県半田市を中心に屋根・外壁のリフォームのご提案をさせて頂いております。
プロタイムズ半田店(株式会社榊原)サポートスタッフの大西です 😆
外壁塗装リフォームをしたいと思ったときどう進めればいいか、その手順をご存知でしょうか。
絶対に手順通り進めなければならないというわけではありませんが、外壁塗装リフォームについて何の知識も得ず、なんとなく進めてしまうと、相場より高額の費用がかかってしまったり、仕上りがイメージした印象と違ったりと、「○○しておけばよかった」という後悔を抱えてしまうことにもなりかねません。
事実、国土交通大臣から指定を受けた住宅専門の相談窓口【公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター】にも、塗装中や塗装後に発生したトラブルについての相談が毎年多数寄せられており、安易には進められない外壁塗装リフォームの現状が伺えます。
とはいえ、必要以上に構えることもありません。
きちんとした手順を踏んで進めれば、後悔を抱えてしまったり、トラブルに発展したりするようなことは、まず考えられません。つまるところ、絶対に手順通りに進めなければならないというわけではないものの、納得の外壁塗装リフォームをするためには、手順をしっかり踏んでおいた方が、より納得のいく外壁塗装リフォームができる可能性が高まるため安心ということです。
この記事では、外壁塗装リフォームの正しい塗装手順を詳しくご紹介してまいります。外壁塗装リフォームのマニュアルとして、ぜひご活用ください。
【ステップ①】自身で塗装時期を見極める
「そろそろ外壁塗装リフォームの時期かな」と思ったら、まずは、“そもそも本当に塗装する必要があるのか”チェックことからはじめましょう。自身で塗装時期を判断する方法は、下記の2つあります。
☑ 外壁材&塗料の耐久年数をもとに考える
塗装リフォーム時期を判断する一つの指標に、外壁材と塗料の耐久年数があります。耐久年数に近づいてきたら、おおよその塗り替えのタイミングです。はじめて塗り替えをする場合は外壁材の種類、2回目以降の塗り替えの場合は前回の塗装時に使用した塗料の種類によって、塗り替えのタイミングを見定めるのが良いでしょう。
<外壁材別|耐久年数>
外壁材の種類 |
特徴 |
耐久年数の目安 |
サイディング |
窯業系サイディング |
外壁材においてNO.1のシェア率を誇る窯業系サイディング。サイディングの中でも、特に色や形、柄のバリエーションが豊富。 |
約7~8年 |
金属系サイディング |
リフォーム時に採用されることが多い。軽量で建物にかかる負担が少ないため、重ね張りに最適です。また、耐震性にも優れている。 |
約10~15年 |
樹脂系サイディング |
北欧で主流の外壁材。日本では、輸入住宅の外壁によく見られる。外壁材自体に顔料が練り込まれているため、色褪せや塗膜の剥がれ等の劣化は発生しない。つまり、塗り替え不要。日本での普及率は1%程度で、樹脂系サイディングを施工できる業者は少ない。 |
約10~20年 |
木質系サイディング |
天然木に塗装を施したサイディング。木ならではの風合いが魅力です。断熱性に優れている。消防法の制限から、地域によっては使用できない場合もある。 |
約10年 |
モルタル |
砂(細骨材)とセメントと水を練り混ぜてつくった材料で施工した外壁。モルタル自体の防水性能は低く、塗装が防水性の役割を大きく担っています。 |
約8~10年 |
ALC |
軽量気泡コンクリートの外壁材。軽量で断熱性・防火性・遮音性に優れている。 |
約10~15年 |
タイル |
耐久性が非常に高い。経年による劣化や変色、変質はほとんどない。 |
約40年 |
<塗料別|耐久年数>
塗料 |
特徴 |
耐久年数 |
アクリル |
耐久性が他塗料と比べて低いため、塗り替えで外壁塗装に使用されることは稀。 |
約3~5年 |
ウレタン |
シリコン塗料が外壁塗装業界において一般的になる前に広く普及していた塗料。独特の光沢が特徴。 |
約5~7年 |
シリコン |
建築塗料市場において80%のシェアを占める人気塗料。価格と耐久性のバランスが良い。 |
約7~10年 |
フッ素 |
耐久性・防汚性・耐熱/耐寒性に優れた高品質塗料。頻繁な塗り替えが難しい商業施設や大型ビルに施工されるケースが多い。 |
約15年~ |
ピュアアクリル |
耐久性・防水性・遮熱性を併せ持つ、高性能塗料。伸縮率600%を誇る弾性塗料。 |
約15年~ |
無機 |
主成分が無機物のため、紫外線に強く、耐久性が高い。 |
約15年~ |
ただし、上記の外壁材の耐久年数も、塗料の耐久年数もあくまで目安になります。製品の種類や環境によっては、耐久年数よりもかなり前段階で塗装した方が良い状態になることもあります。
☑ 自分で劣化の症状を見てみる
より正確に塗装リフォーム時期を見極めるには、外壁の劣化症状をチェックするのがオススメです。
下記のような劣化症状が見られる場合、塗り替えのタイミングです。自身で外壁をぐるりと見てまわって、下記のような劣化症状がないかチェックしてみましょう。
<外壁塗装リフォームが必要な劣化の症状>
劣化症状 |
詳細 |
|
0.3mm以上のひび割れ |
|
色褪せ 退色 |
|
チョーキング(外壁を手で触ると、白い粉状のものが付着する状態) |
|
塗膜の剥がれ |
|
カビ・苔・藻の発生 |
|
雨漏り※雨漏りは目に見えるところで発生しているとは限りません。屋根裏などの場所で人知れず発生していることも。 |
[補足]塗装以外のメンテナンスが必要なケースもある
下記のように劣化症状が大きく進行している場合、塗装リフォームではなく、張り替え*¹や重ね張り*²と呼ばれる工事を検討することになります。
<張り替え・重ね張りが必要な劣化の症状>
劣化症状 |
詳細 |
|
欠けている箇所がある |
|
反っている
※サイディング外壁の場合 |
*1 重ね張り
既存の外壁の上に、新しい外壁材を施工する工法
*2 張り替え
既存の外壁を取り除き、新しい外壁材を施工する工法
「そろそろ、塗装リフォームの時期かな?」と思ったら、まずは業者に住まいを診てもらいましょう。自分では、よくわからない場合には、はじめから業者に診てもらうのも一つの手です。
診るだけなら、無料で対応してくれる塗装業者も少なくありません。詳しくは、下記「☑住まいの診断を受ける」を参照してください。
業者に住まいを診てもらうためには、そもそも診てくれる塗装業者を探す必要があります。そこで【ステップ②】では、信頼できる業者を見つけ、診断を依頼し、見積書を比較・検討するところまで、順を追って解説いたします。
【ステップ②】信頼できる業者を見つける(上)
もしかすると「どの塗装業者に依頼しても同じなのではないか…」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それは違います。塗装業者の知識や技術レベルは、業者によって、驚くほど大きく差があるのが現実です。
こうした差が生まれてしまう背景には、塗装事業をはじめるのにあたり、特別な資格等を求められることがない、言葉を選ばずに言うと誰でもかんでも塗装業者になれてしまう、という業界の構造的な要因があります。
実際、塗装業者によって技術や知識レベルはまちまちで、うっかり技術や知識の乏しい塗装業者に依頼をしてしまうと、後悔の残る仕上りとなってしまうことも十分に考えられます。
それでは、確かな技術や知識をもった塗装業者をどのように見極めれば良いのでしょうか。下記より具体的にご紹介してまいりましょう。
☑ チラシや新聞広告をチェック&ストックする
「塗装業者にツテもアテもない」という方は多いとおもいます。そんな方は、まず塗装業者の情報を集めることからはじめましょう。ポイントは候補となり得る複数社の情報を集めることです。いきなり信頼できる業者を1社選り抜くのは、難しく高く、失敗するリスクもあるためオススメできません。
塗装業者の情報を集めるときに、頼りになるのがチラシや新聞広告など。地元の広報誌やフリーペーパーなどです。これらの情報源に共通しているのが、地元に根づいた塗装業者の情報が得やすいということです。遠方の業者が悪いというわけではありませんが、なにかあったときに駆けつけてくれる範囲内(車で片道40分圏内が目安)に所在している、地元に根づいた塗装業者の方が、塗装リフォーム後のメンテナンス等を考えても、より安心であることは間違いありません。
☑ 近隣住民や知人に話を聞く
信憑(ぴょう)性の高い近隣住民や知人からの業者情報は、積極的に仕入れていきましょう。特に近隣住民からは地元の塗装業者の情報を得られる確率が高いため、「塗装リフォームをした」という近隣住民がいる場合には、ぜひお話を聞いてみてください。
☑ インターネットを上手く活用する
情報源の一つとして、インターネットも活用してみましょう。検索窓に「塗装」と「地名」を入力するだけでも、さまざまな塗装業者の情報が入手できます。
インターネットで検索をする際には、塗装業者のホームページだけでなく、口コミサイトも、ぜひチェックを。口コミサイトには、数ある塗装業者のなかから、その塗装業者を選んだ理由をはじめ、工事内容についての情報、最終的な総合評価などが載っているため、業者選びをしている、まさに今、知りたい情報が見つかるかもしれません。
[補足]塗装業者を検索できるサイト&一括見積りサイトの注意点
ただし、塗装業者が複数載っていて検索できるようになっているサイトや、一括見積りサイトなど、業者選びをサポートしてくれるサイトには注意が必要です。
こうしたサイトは情報がわかりやすく内容が整理されており、「人気ナンバー1」「安心の実績」などの判断材料となる情報も言い添えられていたりするため、情報として汲み取りやすく、ついつい全てを鵜呑みにしてしまいそうになりますが、そこに掲載されている情報がすべて正しいとは限りません。
なぜならば、こうしたサイトの運営会社は、塗装業者を探している消費者を塗装会社に紹介することで紹介手数料(利益)を得ており、サイトに公平性のある情報だけを載せているとは限らないからです。
また、第3者を装ってランキングサイトを制作し、自社を1位と紹介しているようなサイトも存在します。
もちろん、こうしたサイトを活用すること自体に問題はありません。ただし、得られる情報はあくまで参考情報の一つであることを把握しておくことは重要です。
☑見積書の塗料代・足場代・施工費(人件費)をそれぞれチェックする
たしかに見積りの総額だけを見てその妥当性を判断することはできませんが、「何にいくらかかっているのか」見積りの詳細を一つひとつチェックしていけば総額の妥当性もある程度は判断が可能です。
具体的に、見積りの詳細とは「塗料費用」「工事費用(人件費)」「足場費用」に分けられます。ちなみに、外壁塗装の見積り総額に占めるそれぞれの割合は、「塗料代」が約20%、「足場費用」が約20%、「工事費用(人件費)」が約30%、残30%が業者の利益となります。
ここからは、具体的に塗料費用の相場、足場代の相場、施工費(人件費)の相場についてそれぞれ見ていきましょう。
<塗料費用の相場>
塗料代は選ぶ塗料の種類によって、大きく変わりますが、基本的には、耐久性の高い塗料ほど高額となります。また、「遮熱性」「防水性」「防カビ・防藻性」など、高付加価値のある塗料も、割高となる傾向があります。
●塗料の種類別!費用相場
※上記の費用はあくまでも相場価格です。製品によって費用は大きく変動します。
塗料を選ぶ際に押さえておきたいのは、「価格の安い塗料=お得」というわけではないということです。
上記の費用相場の表をみると、「アクリル」や「ウレタン」がとてもお得であるように思えますが、必ずしもそうとは限りません。確かに1回の塗り替え費用だけを考えればお得であることに間違いはないのですが、「アクリル」や「ウレタン」は耐久年数が非常に短いために、またすぐに塗り替えをする必要性が生じてきます。とすると、長いスパンで考えれば、耐久性の高い割高な塗料を選んだ方が、かえってお得になるということもあるのです。
見積額に記載されている塗料代だけで高い・安いを判断するのではなく、耐久性(塗り替え頻度)まで考慮するのが、塗り替え費用を安く抑えるポイントです。
<足場費用の相場>
足場の費用相場は、自身でも算出することができます。下記を参考に算出し、見積書と比較してみてください。
足場代の算出方法 |
ステップ① |
まずは足場の大きさ(足場架面積)を算出します。足場架面積=[家の外周+8m]×高さ
※8mは、外壁(家)から足場までの距離に相当。 |
ステップ② |
ステップ①で算出した足場架面積をもとに、足場費用を算出します。足場費用=足場架面積×(足場費用/㎡+飛散防止ネット/㎡)
※足場費用600~800円/㎡、飛散防止ネット100~200円/㎡ |
<施工費(人件費)の相場>
下記、職人の工事に対して発生する費用相場の一覧です。お手元の取得した見積書と下記の相場価格を見比べてみてください。
「飛散防止ネット」「高圧洗浄」「養生」は、どんな塗装工事の場合にもかかる費用。付帯塗装工事は塗装箇所によって異なります。
●工事内容別!費用相場
工事項目 |
相場価格(円) |
飛散防止ネット |
100~200円/㎡ |
高圧洗浄 |
100~300円/㎡ |
養生 |
250~400円/㎡ |
付帯塗装工事 |
軒天 |
800~1,200円/㎡ |
雨樋 |
800~1,200円/m |
破風板 |
650~1200円/㎡ |
雨戸 |
2,000~5,000円/枚 |
シーリング打ち替え |
900~1,500円/m |
シーリング増し打ち |
500~1,000円/m |
諸経費 |
現場管理費 |
1式 30,000~50,000円 |
廃材処理費等 |
1式 10,000~30,000円 |
[補足]極端に安い見積額には要注意
安い見積額を提示されると、ついつい心を動かされそうになりますが、極端に安い見積りには注意が必要です。その安さが企業努力によるものであれば問題ないのですが、もしかすると、なんらか手を抜いたか、品質を下げた結果である可能性も捨てきれません。
他社と比べて極端に安い見積書を提示された際には、”なぜ安いのか”業者に説明を求めましょう。その際、曖昧にごまかすなど、はっきりしない態度をとる業者には、なにか後ろめたいことがあるのかもしれませんよ。
☑見積額以外にも、2つのポイントをチェックする
見積書で見るべきポイントは、価格だけではありません。見積書の記載方法で、信頼できる業者かどうかを見極められることもあります。
[信頼できる業者の見積書はココが違う!]
ポイント① 塗料代と施工費(人件費)分けて記載されている
塗料代と施工費(人件費)がいっしょになっている見積書の場合、どんな材料をどれだけ使うのかが曖昧です。この曖昧さを利用して、本来は必要な塗料の量を使用しないで不当に利益を得ようとするなど、なんらかの心ない業者も存在します。塗料代と施工費(人件費)がいっしょになっている見積書が絶対NGというわけではありませんが、心ない業者かどうかを見極めるためにも、見積書は塗料代と施工費(人件費)を分けて提示してもらうようにしましょう。
ポイント② 購入する塗料の缶数が、メーカーの規定量を満たしている
一般の方にはほとんど知られていないのが、「塗料の量」にまつわる知識。実は、外壁塗装リフォームで使用する塗料の量には、塗料メーカーが「品質を担保するために、これだけ使ってください」と規定する量があるのです。そのため見積書に記載されている購入する塗料の量が、この塗料メーカー規定量に合致しているかどうかを調べることで、信頼のおける見積書なのかどうかがわかる、ということです。購入する塗料の量が塗料メーカーの規定量に合致しているかどうかは、下記の計算式によって自身で算出して確かめることが可能です。塗装面積は見積書、塗布量と塗料1缶あたりの重さは塗料のパンフレットを参照してください。
上記で紹介した内容を参考に、手元にある見積書の「見積額の妥当性」や「チェックポイント」を確かめていきましょう。一つひとつ丁寧に見て、比較・検討すれば、「これぞ!」と思える信頼できる塗装業者を選り抜くことができると思います。
【ステップ④】抜かりなく契約を交わす
信頼できる塗装業者を見つけたら、いよいよ契約をする段階となります。
診断中や、商談時にどんなに業者と約束をしていても、それが契約書に明記されていなければ、なにかあったときに身を守ることはできません。塗装業者に工事を依頼する際は、必ず契約書を交わしましょう。
☑ 契約書の内容をチェック
契約書に「工事金額」「工事内訳」などが明記されているかチェックしましょう。口頭で約束したことがあれば、それも契約書に記載してあると安心です。
口約束だけでは「そんなことは言っていない」と言われてしまえば、どうしようもありません。実際に口約束で進めてしまった結果、トラブルに発展してしまうことも多々ありますので、約束事はすべて契約書で交わすというのが原則です。
また、契約書が特定商取引法に基づいた内容になっているかどうかも確認する必要があります。具体的には、最低限必要な取り決め事項である約款がついていて、かつ、契約書を受け取ってから8日以内であれば契約の取り消しや解約が可能となるクーリング・オフ精度についての記載がなければなりません。
☑ 塗装後の保証について確認する
契約を結ぶ際に、「保証」についても改めて確認しておきましょう。保証があるかどうかという確認だけでなく、なにをどこまで保証してもらえるのか、保証内容や保証範囲まで踏み込んで確認しておくと安心です。
また、保証書を発行してもらえるかどうかも、事前に確認しておきたいところです。塗装リフォーム工事は、工事品質に問題があってもすぐには問題は起こらず、工事後しばらく経って、色あせたり塗膜が剥がれたりしてはじめて不具合が発覚することがほとんどです。そんなとき、なんだかんだと言い訳をして保証してくれない業者から口約束だけでは身を守ることはできません。保証書の発行は絶対必要です。
保証には、自社での保証以外に、「リフォーム瑕疵保険」とよばれる保険もあります。加入は任意ですが、万が一、塗装工事を依頼した業者が倒産してしまった場合にも、不具合が見つかった場合に消費者に保険金が支払わえるため、備えとして加入しておくのがオススメです。すべての業者がこのリフォーム瑕疵保険に加入する仕組みが整っているわけではないため、この保険への加入に対応してくれる業者かどうかというのも、一つの業者選びの判断基準となります。
【ステップ⑤】外壁塗装の色を選ぶ
契約がすんだら、いよいよ外壁の色選びに入ります。「色」は外壁塗装リフォームのなかで、一番後悔がのこりやすいポイントになりやすいので、下記をよくよくチェックしていただき、慎重に進めましょう。
☑まずは住まいの色のイメージを掴むことからはじめる
いきなり塗料の色見本帳を片手に、色を選びはじめてしまう方も多いのですが、これは失敗のもと。色見本帳で見ると好みの色に思えても、実際に塗装してみたら「なんだか思っていた印象と違う…」と感じてしまうことは少なくありません。
そこで、まずは住まいにどんな色を塗装するのがいいか、他の様々な住まいを観察しましょう。いいなと思っている色があれば、実際にその色に「近い色の住まい」を見てみるのもオススメです。その色自体は好きだけど、住まいの色としては好きじゃなかったということもなきにしもあらずでしょう。
☑A4サイズ以上の色見本でチェックする
より正確にその色のイメージを掴むには、A4サイズの色見本で確認するのがオススメです。というのも、色は大きさによって印象が変わるのです。傾向として、大きい面積で見ると明るい色はより明るく、暗い色はより暗く、鮮やかな色はより鮮やかに感じると言われています。
「色見本だけでは、よくわからなかった」という場合は、実際に、外壁の一部に試し塗りしてもらうという方法もあります。対応の可否は業者によって異なるため、まずはその旨を相談をしてみましょう。
【ステップ⑥】きちんと工事が行なわれているかチェックする
☑ 工事がはじまる前に、工事工程表をもらっておく
工事がはじまる前に、業者にお願いして、工事の詳細なスケジュールを記載した『工事工程表』を提出してもらいましょう。
工事工程表を受け取っておけば、いつ、何をするかがわかるので、工事中に「職人さんは、今なにをしているんだろう…」と疑問や不安を抱くことなく、安心して工事を見守ることができます。
(補足)工事を安心して見守るために知っておきたい工事工程
実際に業者がどんな工事をしているのか、気になる方も多いのではないでしょうか。下記、塗装リフォーム工事の流れをご紹介いたします。業者によって、少し異なる場合もありますが、おおよそ下記の流れとなります。
すべての流れを細かく把握しておく必要はありませんが、だいたいの流れを頭に入れておくことで、工事の進捗等を確認する際の一つの手がかりとなります。
[塗装工事の流れ]
工程 |
詳細 |
▼足場組立・養生ネット張り |
塗装工事は、足場を組み立てるところからスタートします。足場が組み上がった後、足場に飛散防止のネットを取り付けます。 |
▼洗浄 |
外壁にこびりついた汚れやカビ、コケなどを高圧洗浄機を使って、キレイに洗い流していきます。 |
▼下地処理 |
塗装する箇所のひび割れや欠損部を補修するなどして、塗装ができる状態にします。 |
▼養生 |
塗料などの飛散によって周りを汚さないよう、塗装しない箇所をシートで覆います。 |
▼下塗り |
塗装の下地工程。外壁の下地と塗料の密着性を高めるために必要な工程です。 |
▼中塗り・上塗り |
塗装の仕上げ工程。仕上りの色は、上塗り塗料の色によって決まります。 |
▼足場解体 |
工事完了後、足場を解体します。 |
完成! |
☑ 進捗状況は随時、報告してもらう
塗装リフォーム工事がはじまってからは、「予定通り進んでいるのか」「遅れが生じていないか」等、進捗状況を日々報告してもらいましょう。
天候によっては、施工不良を避けるために工事を中止することがあります(目安として気温5℃以下、湿度85%以上の場合、工事は原則中止となります)。
特に、梅雨時期や真冬などは工事が中止となりやすいため、業者に進捗情報を報告してもらっていないと「なかなか工事が進まないな…」「このままいくと、工事はいつ頃終わるのだろう」と気を揉むことにもなりかねません。
安心して工事を見守るためにも、「工事の進捗状況を日々報告してほしい」という旨を工事がはじまる前に業者に伝えておき、確実に報告してもらえる体制を整えておきましょう。
[参考]不在時の進捗報告の方法も決めておくのがオススメ
工事中、不在にしていることが多い家庭の場合、「工事の進捗状況をどうやって報告してもらえばいいのか」「工事で気になったことがある場合、どのように聞けばよいのか」などと不安に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
不在にする可能性がある場合は、事前に業者と「不在時の報告方法」を決めておくのがよいでしょう。メモや電話のほか、今どきはLINEを使ってやりとりのできる業者も少なくないようです。
【ステップ⑦】完成後、仕上りを細部まで確認する
☑ 足場が建っている段階で仕上りをチェックする
足場を外してから不具合を見つけても、足場がないために対応できないことも多々ありますので、完成後の仕上りの確認は足場がある段階で行なうのが鉄則です。
仕上り時にチェックしたいのは、「塗りムラ」や「塗り残し」「飛び散った塗料の不始末」などの不備がないかどうか。なにか見つけたらその場で業者に伝え、補修を依頼しましょう(危険なので基本的に、消費者が足場にのぼることはできません。足場にのぼらずに確認できる範囲内で確認をしましょう。気になる箇所があれば、業者に写真を撮ってもらうなどの対応を相談するのがオススメです)。
[参考]引き渡し後に不備を見つけてしまった場合の対処法
足場を外し、引き渡してもらった後に不備を見つけてしまった場合はどうすればいいのか、気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
なんらか不備を見つけたら、見つけた時点ですぐに業者に連絡を入れてください。業者の落ち度による不備であれば、まず間違いなく対応してくれるはずです。ただし、工事後時間が経ち過ぎている場合などは、対応してもらえないこともあるので、注意が必要です。
【ステップ⑧】定期点検を受ける
☑ 受けられる定期点検は必ず受ける
アフターサービスとして、定期点検を実施している塗装業者は少なくありません。少々面倒に感じるかもしれませんが、受けられる定期点検は受けるようにしましょう。
塗装リフォーム工事は、その性質上、たとえ工事品質に問題があっても塗装後すぐにはわからず、年月を経て色あせや塗膜の剥がれ等の不具合としてあらわれてはじめて発覚するということも、珍しいことではありません。
こうした不具合をいち早く発見し、補修してもらうためにも、受けられる定期点検は積極的に受けましょう。
仮に不具合が見つかった場合には、保証の範囲内かどうかを確認することが先決。保証の範囲内であれば、業者の責任のもと、無償で補修してもらえるはずです。
☑ 自身でも不具合が生じていないか年に1~2回は確認する
塗装した外壁に問題が生じていないか、自身でも年に1~2回程度、時々チェックすることがオススメです。普段の生活で目に入る程度では、なかなか不具合の有無には気づかないため、ぜひ年に1~2回は意識的チェックしてみてください。
また、せっかく塗り替えた外壁をより長く美しく保つためには、掃除をすることが有効です。苔藻が付き始めたら高圧洗浄で洗い流す等手入れをしてあげましょう。
まとめ
外壁塗装リフォームを進めるにあたり、「これは押さえておくべき」というポイントを8つのステップで順にご紹介いたしました。外壁塗装リフォームのマニュアルとして各ステップに行き当ったときに再度読み返していただき、納得の外壁塗装リフォームを叶えてください。
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