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外壁のコケを綺麗に落とす方法と予防するポイント  

愛知県半田市を中心に屋根・外壁のリフォームのご提案をさせて頂いております。
プロタイムズ半田店 (株) 榊原 サポートスタッフの大西です 😆

昨日から冷え込みますね~ :mrgreen: :mrgreen: :mrgreen:

今朝うっすら雪が車に積もっていましたが、我が家の子供たちは朝起きたら一面雪景色を期待していたので残念がっていました(笑)

換気も苦痛に感じるほど厳しい寒さですが、今年はオチオチ風邪も引けないので、加湿と換気には十分注意してお過ごしくださいませ。

 

さて、今回も年末なのでお掃除シリーズです。

「外壁のコケを綺麗に落とす方法と予防するポイント」についてお伝えしたいと思います♪

お家を購入して、10年ほど経過すると外壁のコケが目立ってきませんか?特に北面など見てみてください。

目につくからどうにかしたいとは思いつつ、どう対処すれば良いか分からないですよね。

外壁や屋根についたコケ、実は美観を損ねるだけでなくお家の健康状態にも影響を及ぼします。

今回は、なぜコケができてしまうのか、そのメカニズムからお手入れの方法、今後コケを付けないための予防方法を皆さんにお伝えします。

1.外壁にコケがついてしまうメカニズム

1-1.コケってなぜできるの?

家につくコケって煩わしいですよね。苔がついているだけで古く見えてしまいます。でも、いったいコケってどこからきてなぜ繁殖してしまうのでしょうか?

これは、風に飛ばされたコケの胞子が壁面や屋根に付着する事で発生します。

コケは、林や川べりなどから風によって胞子が飛び、お家に付着すると、湿気を吸って成長をします。

コケはなぜ増えるのか?

コケは、水分や胞子などの栄養分があるとどんどん増えていきます。

特に温度や雨などで湿度が上がる箇所は繁殖が早いため、劣化して防水性が低下した外壁や屋根に含水率が増えるとコケが増えやすくなるのです。

 

藻

コケ

1-2.コケができやすい家の特徴

苔が付きやすい家とつきにくい家では、どんな特徴があるでしょうか。自分の家にあてはまるか、下記、チェックしながら見てください。

■環境から見るコケの生えやすい家

環境 理由 対策
川べりに面した家 湿気が上がり、コケの繁殖に適した環境です。 地面の湿気を取るだけでもコケは軽減されるので、土壌に軽石などをまぜるだけでも対策になります。
林、森など樹木に面した家 胞子が飛んできやすく、家に付着しやすくなります。 定期的に外壁の掃除をする事で軽減できます。市販の苔洗浄剤で洗浄します。
日当たりの悪い家 日当たりが悪いと、外壁表面が乾燥しにくいので湿度が高くなりコケが繁殖しやすいです。 地面の湿気を取るだけでもコケは軽減されるので、土壌に軽石などをまぜるだけでも対策になります。
風通しの悪い家 風通しが悪いと、外壁表面が乾燥しにくいので、湿度が高くなりコケが繁殖しやすいです。 塀によって風通しが悪くなっている場合には生垣にする事で風通しを確保できます。

■外壁素材から見るコケの生えやすい家

外壁材 写真 理由 対策
モルタル壁 ②モルタルとは モルタルは、砂とセメントを主原料とした仕上げ外壁材です。曲面にも施工でき、仕上げ方に自由度があります。写真のように独特な凹凸がついてるのが主です。その為、溝に水がたまりやすく、コケが繁殖しやすい仕上げ材です。 家庭用洗浄機などで、定期的にコケの胞子や油脂を洗い流すことでコケの繁殖を防ぐことができます。
リシン/スタッコ壁 リシン リシン/スタッコ壁は、アクリル塗料に骨材を混ぜた塗料で形成されます。通気性や透湿性に優れており凹凸があります。多彩模様や整形時の凹凸の多いデザインは水や汚れがたまりやすく、コケが繁殖しやすくなります。 家庭用の洗浄液でこすると、骨材が取れ、露出した下地に雨水が浸入するリスクがあるので、防カビ・防藻機能のある塗料で未然に防ぐことをお勧め致します。
サイディング壁 窯業系サイディング 窯業系サイディングは、日本の戸建でもっとも使用されている建材です。近年は、デザイン性の高いサイディングが多く販売されていますが、凹凸の多いデザインは水や汚れがたまりやすく、コケが繁殖します。 凹凸の少ないものの場合、定期的に家庭上高圧洗浄機などで洗い流す事で綺麗になります。水はけの悪いお家の場合、業者にバイオ洗浄を依頼して清潔さを長く保ちましょう。

自然に囲まれた郊外のお家などは特にコケが繁殖しやすいです。また、日当たりの悪い北面の外壁などはよりコケが繁殖しやすくなります。

家と家の間が狭かったり、高い塀で囲んであったりする場合は風通しが悪いため、コケが生えやすく注意が必要です。

1-3.コケを放っておくと起こる劣化現象

コケを放っておくとどのような劣化に繋がっていくのでしょうか。

劣化現象 理由 進行すると…
建材への浸水 コケは水分を含み、保水する力がある為、建材が常に湿っている状態になります。ゆっくりと、壁面に水が浸み込む恐れがあります。 窯業系サイディングが外壁材の場合、水を常に吸っていると反りあがりひび割れなどの劣化に繋がる可能性があります。
コケのさらなる増殖 コケを放っておくと、水分を吸ってさらに増殖をします。特に、コケが胞子を撒く時期に一層増えていきます。 コケは水を含む性質を持っているため、常に外壁材に水が触れている状態になります。仕上げ材の塗膜膨れや剥離が発生する可能性もあります。

1-4.コケは植物、カビは菌類

コケもカビも外壁の美観を損なう、大変煩わしいものですが、そもそもなにが違うのでしょうか?
コケとカビの違いと共通点についてご説明します。

種類 特徴 見分け方
コケ(蘚苔類) コケは陸上植物です。コケは小型のコケ植物、ダ類、種子植物の総称です。胞子によって、増殖します。植物の為、水分と光合成が必要で、乾燥や日光の不足により枯れる場合があります。 植物の為、基本的に深緑から黄緑色など緑系統の色をしており、茎と葉を持っています。完全に日光があたらない場所には生えません。
カビ(真菌類) カビは菌類です。有機物の上に発する菌類、菌糸の集まりをカビといいます。カビ菌によって増殖します。適切な温度と、80%以上の湿度、少量の酵素と有機物があれば無制限に増殖をする事が可能です。 植物では無いため、黄色や白、黒、赤などあきらかに緑系統の色ではない場合それはカビです。また、日光がなくとも増殖するため完全に日の当たらない部分に生えている場合カビの可能性が高いです。
地衣類 地衣類は菌類と藻類の共生生物です。菌糸で作られた構造の内部に藻類が共生しており、藻類の光合成産物によって菌類が生活するものです。一見コケにも似ていますが、構造は全く違います。 緑藻を持つものは、銀色を帯びた白っぽい緑か薄い青緑をしています。
藍藻類を持つものは青みを帯びた黒っぽい色です。地衣類には規則的な葉のような形をもつものはほとんどありません。

2.コケを除去する2つの方法

コケはお家にとって、避けられない劣化症状のひとつです。では、そんなコケを綺麗に除去するのにはどんな方法があるのしょう?

ここでは、「業者に依頼して綺麗にする方法」又は「自分でおこなう方法」の2つに分けてご紹介します。

2-1.業者ですべきか、自分ですべきかラインはどこ?

まず、どんなコケの症状だと業者に頼んだ方が良いのか、どの程度なら自分でも掃除ができるのか判断基準をご紹介いたします。

低所のコケ 高所のコケ
軽度のコケ 低い位置で、軽いコケの場合は家庭用に売られているコケ洗浄剤などを使用して自分で掃除をすれば十分です。

綺麗なままで保ちたい場合には、塗替えのタイミングで防カビ・防藻の塗料を使用する事を検討するのも良いでしょう。

高所のコケで軽い場合には、柄の長いロングモップや家庭用高圧洗浄機で掃除も可能です。

ロングモップや高圧洗浄の水が届かない高所は足場を組む必要があるので危険ですので業者に依頼しましょう。

重度のコケ 重度のコケの場合は、家庭用のコケ洗浄剤では落ちない場合があります。また、強くこすりすぎると外壁材自体を痛めてしまう為、業者に依頼しバイオ洗浄などをおこなう事をお勧めします。 重度で高所のコケも業者に依頼しましょう。足場を設置し、高圧洗浄をする必要があります。

2-2.業者に依頼するコケの除去

業者に頼んで、コケの除去をする場合、高圧洗浄やバイオ洗浄で落とす事が一般的です。
ただ、高所作業になる場合は足場の組み立てが必須で、高額になりやすいので塗り替えなどのメンテナンスと合わせてコケ除去の為の洗浄をするとコストパフォーマンスが良いです。

■業者に頼んだ場合のメリット、デメリット

メリット ①家庭用では再現できない、高圧の水をあてる事によって汚れを落とすことができる

②2階部分の壁面など、手の届かない所も綺麗に洗浄してもらえる

③洗浄の際には、養生シートを家の周りに掛けるため汚水が飛ぶ心配がない。また、それらを心配する手間が省ける

デメリット ①自分でするよりコストがかかる

②本格的なコケの除去をする場合、足場を組む必要があり追加で費用がかかる。

■高圧洗浄

高圧洗浄とは 高圧洗浄は、壁面に付着している油分や、ホコリ、錆、コケ、カビなどを除去し、下地面を綺麗にするためにおこないます。通常は塗り替えの前に、外壁材の汚れを除去する意味合いでおこなわれます。

高圧洗浄では、ガソリンスタンドにおいてある洗浄機より2倍以上、70~100kgに加圧した水を噴射する事で壁面の汚れを除去します。

費用相場 200円~250円/㎡(費用はあくまで相場です)日本の戸建は平均140㎡ほどなので、28000円~35000円程が相場になります。

また、この値段に足場の設置(平均500円~700円/㎡)や、養生シート(汚水が近隣に飛ばないようにする保護シート)を合わせると98000円~133000円程度が相場になります。

高圧洗浄
実施手順
①足場組み立て②養生シートの設置

③近隣へ高圧洗浄実施の告知(汚水が飛散する恐れがあるため)

④高圧洗浄

⑤養生シート等の撤去清掃

⑥足場解体

 

■バイオ洗浄

バイオ洗浄とは バイオ洗浄は、外壁についているコケやカビは細菌の繁殖による汚れを水だけでは取り除けないという考えのもと生まれた洗浄方法です。
壁面に薬剤を塗布し、細菌を分解したうえで高圧洗浄をおこなう方法です。
費用相場 500円~800円/㎡140㎡のお家の場合、足場と合わせて105,000円~140,000円程度です。

費用は高圧洗浄と比べ、高くなりますがコケやカビがひどい場合には検討しても良いでしょう。

バイオ洗浄
実施手順
①足場組み立て②養生シートの設置

③近隣に高圧洗浄実施の告知

④壁面へ薬剤の塗布

⑤高圧洗浄

⑥養生シート等の撤去清掃

⑦足場解体

バイオ洗浄使用薬品 名前:SKクリーナースーパー無題

特徴:植物成分を主原料とした環境、人体に安全な薬品

2-2.自分でおこなうコケの除去

軽度であれば自分で除去することも可能です。

■自分でおこなう場合のメリット、デメリット

メリット ①コストを抑え、手軽におこなうことができる②足場の組み立てなどをおこなわない為、短期で綺麗にできる
デメリット ①家庭で使用する水圧には限界がある為、取り除けない汚れが残る場合がある②2階の外壁など高所になると、届かない場合がある

■家庭用外壁洗浄剤でコケを落とす場合

洗浄剤製品例

アルタン 30 SECONDS ワンステップ・スプレー・クリーナー

ニュージランドのサーティ・セカンズ(株)が、屋外の美観を損なわせるカビ、コケ、地衣植物(菌類と藻類の共生体)、黒ずみなどの除去及び再発防止の為に開発された効果抜群のクリーナーです。アマゾンのユーザー評価も4.5以上と高評価です。

準備物 ①ホース②バケツ

③高所用ブラシ、スポンジ

④雑巾

⑤洗浄剤

実施の手順 ①ホースである程度の汚れを洗い流す②除去剤をスプレー後、24時間放置

③洗浄剤が壁面に残らないよう、しっかりと水で洗い流す

■家庭用高圧洗浄機でコケを落とす場合

高圧洗浄は軽度なコケのみ有効です。経年でびっしり付いたコケは薬剤を使用しなければ除去が難しいので、業者に依頼しましょう。

家庭用高圧洗浄機 ①名前:ケルヒャー価格:71,794円

特徴:ガソリン駆動で、電源のない場所でも使用できる高圧洗浄機

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②名前:K 2 ホームキット

価格:24,818円

特徴:ユニバーサルモータを使用した製品。ケルヒャーに比べてやや耐久性に劣る

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準備物 ①高圧洗浄機②水道栓(水をくみ取る為)
実施の手順 ①水道栓と高圧洗浄機をホースでつなげる②水道栓をあけ、電源を付ける

③トリガーを引いて、壁面に水をあてる

※一定の場所に当て続けないよう注意する

家庭で外壁の洗浄をするのに役立つ器具が今は沢山でています。手間は掛かりますが、DIY感覚でコケの除去をおこなってみるのもいいかもしれません。ただ、強固にこびりついたコケは家庭用高圧洗浄機で落ちない場合もあります。その場合は無理をせず、業者の方に頼むのが良いでしょう。
無理に除去を使用とすると、かえって外壁の塗膜を痛めてしまう場合もあります。

3.今からコケを予防するためにできるポイント3点

せっかくコケを除去して綺麗にした外壁ですから、その美観を長く保ちたいですよね。そこで、外壁にコケが付着するのを防ぐ方法を紹介します。

① 光触媒塗料で予防する方法

光触媒塗料とは 光触媒塗料は、セルフクリーニング機能がある塗料の事です。壁面に塗り、太陽光を浴びることで付着したコケの胞子を浮かせてくれます。降雨の際に、浮いた胞子や汚れが雨水と共に流れるので長く美観を保つ事ができます。
光触媒塗料の例 エヌティオ(日本特殊塗料)

特徴:従来の樹脂に光触媒を混ぜる方法ではなく、100%光触媒成分でできている為、抗菌、脱臭、空気浄化の効果がある

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光触媒塗料のメリット、デメリット ■メリットセルフクリーニング機能で高い防汚性と、環境に優しい安全性がある

■デメリット

光触媒は太陽光に反応して、効果を発揮する為、日当たりの悪い場所では効力が発揮できない場合がある。
裏山や田んぼが近辺にあり、湿気が高い立地において、光触媒作用が追いつかなく、発生してしまう恐れがある。

 

② 防藻、防カビ材入りの塗料で予防する方法

防藻、防カビ塗料とは 塗料の中に、添加剤としてコケ(藻)やカビを防ぐ薬品を配合した塗料です。また藻やカビが発生しにくい樹脂配合を採用している塗料もあります。壁面にコケの胞子が付着しても、防藻、防カビ塗料を塗った場所では繁殖ができない為ながく美観を保つ事ができます。
防藻、防カビ塗料の例 ①名前:アステック・プラスS(アステックペイント)特徴:水性の塗料に本製品を添加する事で効果を発揮。500菌ものカビ、細菌、藻類等に対応できる

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②名前:ナノコンポジットW防藻+(水谷ペイント)

特徴:本製品は、壁面に付着したコケの胞子や菌類から水分を奪う事で繁殖を防ぐ。雨水によって、乾燥した胞子、菌類を洗い流す

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防藻、防カビ塗料の
メリット、デメリット
 ■メリット薬品によって、コケやカビの繁殖を防いでいる為塗布した面にまんべんなく効果が期待できる

■デメリット

塗料によって、対応する菌類の種類が違う為、対応外の菌類が壁面に付着した場合には繁殖する場合もある

塗料によって、コケの発生を出来る限り未然に防ぐ事ができます。ただ、完全にコケの発生がしなくなったわけではないので日々のお手入れは欠かさずおこなっていきましょう。

 

③ 日々のお手入れでコケを予防

ふき取りで予防 月に一度程度、やわらかいタオルにお湯を含ませ外壁をふく事でカビを予防できます。コケやカビは熱湯に弱い為、45度以上のお湯で死滅させる事が可能です。
お酢で予防 お酢を水道水で3倍~20倍に薄めて、刷毛や柔らかいタオル等を使用して外壁に散布する事でコケが生えてくるのを予防できます。またコケや藻が生えている場合落とすことも可能です。

 

まとめ

コケを綺麗にする方法と未然に防ぐ対策についてご紹介しました。

一度綺麗にしてもコケはまた生えてきます。そうならない為にも、未然に発生を防ぐ対策をしておく必要があります。

コケは美観を損ねるだけでなく、お家にもダメージを与えていきます。

「うちもそろそろコケが目立つな」と思い立ったら、コケの除去を早めに検討してはいかがでしょうか?

 

 

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こんな症状が出ていたら掃除よりも塗り替えかも? 

愛知県半田市を中心に屋根・外壁のリフォームのご提案をさせて頂いております。
プロタイムズ半田店 (株) 榊原 サポートスタッフの大西です 😆

皆さん風邪はひいていませんか?

寒くなったとはいえ、今年はまだまだ日中は暖かいですね。私はまだ今年、コートを一度も来ておりません!!しかし、来週からぐっと寒くなるそうです。ついにコートを着る時がやってきそうです 🙄 皆様、風邪などひかぬようお気を付け下さいね。

 

さて、前回は「外壁の掃除をする前に知っておきたい知識」についてお話いましたが、本日は「こんな症状が出ていたら掃除よりも塗り替えかも」  についてお伝え致します。

こんな症状が出ていたら掃除より塗り替えかも

先週は外壁の掃除方法をお伝えしましたが、掃除を行う前にまずは外壁をじっくり見てみてください。もし、これから紹介するような症状がある場合は、塗装の寿命が切れている可能性があります。その場合は塗り替えが必要になります。この章では塗り替えが必要かどうかの判断基準の目安、また塗り替え業者への依頼方法についても説明します。

3-1.塗り替え必要度チェック

下記のチェックがひとつでもある場合は塗り替えが必要かもしれません。

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□新築(前回の塗装)から7年以上が経過している。

□外壁にひび割れや錆が発生している。

□塗料が剥がれてしまっている。

□外壁や屋根に、藻やカビが発生している。

□コーキングが割れてしまっている。

□外壁を触ると手に白い粉のようなものが付く。

□塗装したところが膨れてしまっている。

□変色や色あせが起こっている。

 

3-2.塗り替えの必要性

外壁は塗料の膜である「塗膜」によって守られていますが、この塗膜には寿命があります。紫外線などの外的要因にさらされることで塗膜はどんどん劣化していきます。その結果、塗膜の寿命は新築時に使用されている塗料で5~6年、塗り替え時に使用されている塗料で10年ほどです(使用されている塗料によって変わります)。ですので、大切なお住まいを守っていくためには、定期的に塗り替えをすることが非常に大切なのです。

 

 

 

3-3.外壁塗装業者の選び方

これまでのチェックでどうやら塗り替えが必要そうだ!とわかったら業者を選ばなければなりません。しかし、どんな業者に頼めばいいのか・・・。良い業者を見つける方法がわからない・・・と思われるかもしれません。そんな方は下記のチェックリストを参考にしてみてください。

■塗装業者選びのチェックリスト

(建物診断)

□ 屋根に上がって診断してくれる

□ 資格や専門知識を持った住宅診断のプロが診断してくれる

□ 屋根裏の漏水状況も診断してくれる

□ 診断結果を写真や映像の入った書面で提出してくれる

□ 診断結果に基づいた提案書を提出してくれる

(見積書)

□ 一式見積もりではなく工事内容が詳細に分かる見積もりを提出してくれる

□ 坪数ではなく、塗装面積(㎡)で見積もりを提出してくれる

□ 使用する塗料名が書かれており、仕様書に基づいた見積もりを提出してくれる

(保証とアフター)

□ しっかりとした保証(工事保証)がある

□ 長期間のアフターフォロー(点検制度など)を実施する制度がある

□ 店舗や事務所の所在地が明確な業者である

□ 特商法に基づいた契約書(約款やクーリングオフ等)で契約してくれる

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は外壁の掃除の方法から、塗り替え時期の判断の方法、そして業者の選び方をお伝えしました。できることなら自分で外壁の掃除を済ませたいという方は是非この記事を参考にしてみてください。もし、塗り替え必要度のチェックシートを使って、塗り替えのサインが出ていたら外壁塗装の専門家へ相談することをオススメいたします。

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外壁の掃除をする前に知っておきたい知識

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明日から12月。早い!早すぎる!

大掃除は始めましたか?私はせっかちなので11月の頭に早々と、家族で大掃除をしました。終わらなかった所は休みのたびにちょこちょこやっていますが、先日、無造作に詰め込まれていたパントリーの中を掃除しようと、食器や荷物などをすべて出して棚を拭いて、整理整頓して並べて・・4時間かけて綺麗にしたのに、終わった後を見てみればあまり変化がない・・。夫にも4時間もかかったようには見えないねといわれ、自分の整頓能力の低さに涙しました笑 😯

 

というわけで、今回は大掃除の際に気になる外壁の汚れのお話しです♪大掃除にぜひ役立ててくださいね☆

新築から数年経った我が家。外壁の汚れが気になり始めてきたので自分で掃除したい。

しかし、どんな道具を使って、どのようにやればいいのかも全然わからない・・・と思っていませんか?

実は外壁の汚れは意外と簡単に自分でメンテナンスできます。

汚れを放置してしまうとお家の劣化を早めてしまう恐れもありますので、外壁の汚れは定期的に掃除しておくことをオススメします。

 

1. 外壁の汚れを放置すると劣化が早まる

そもそも外壁の掃除はなぜ必要なのでしょうか?そこには「見た目を綺麗に保つ」ということ以外にも実は大切な理由があります。それは外壁の汚れを放置しておくと「建物の劣化を早めてしまう」ということです。

 

1-1. 外壁はなぜ汚れるのか?その原因と正体

建物の外壁は日々外気と接しています。ですから、外壁が汚れやすい場所であることがおわかりいただけると思います。それでは外壁の汚れにはどんな汚れがあって、なぜ汚れるのでしょうか?その原因と汚れの正体をお教えします。

■外壁の汚れの70%は都市型汚れ

外壁の汚れ

INAX社の研究によると、外壁の汚れの70%は都市型汚れと呼ばれる汚れであることがわかりました。都市型汚れとは、窓ガラスの固定などに使用されるシーリング材から溶け出した油が雨水などで拡散されて、外壁に付いてしまい、さらにその上に塵や埃、カーボン(炭素)が付いて発生する汚れのことです。この都市型汚れは油性の汚れなので、雨などでは簡単に流れ落ちない汚れです。特に窓や排気口などの開口部の周りの黒ずんだ汚れというのは、この都市型汚れである可能性が高いです。

 

・気になる雨だれ汚れの正体

雨だれ汚れ

技術の進化により外壁材、外壁用塗料は昔と比べると随分耐久性が上がりました。近年の外壁材には水を弾く疎水性を持ったものもおおくなりました。疎水性という言葉は聞き慣れないかもしれませんが、撥水性という疎水性に似た意味を持つ言葉があります。車の窓やボディの撥水材が有名なのでイメージが湧きやすいかもしれません。この疎水性は水を弾くので汚れも一緒に弾いてくれそうに思えますが、それでも汚れは付いてしまいます。なぜ、疎水性の壁なのに汚れが付いてしまうのでしょうか?

その理由のひとつは、疎水性の汚れは同じ疎水性の物質に吸着しようとする性質があるからなのです。例えば、疎水性を持つ物質のわかりやすい例で油があります。油は疎水性を持ちますので、油を塗った部分はコーティングされて水を弾きます。しかし、逆に同じ油とは良く馴染みます。つまり、疎水性を持つということは、雨水に付着する汚れや大気中の油分汚れを吸着しやすい状態になっているともいえるのです。

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ちなみに近年では疎水性と反対の親水性の機能を持つ塗料やサイディングボードが登場しています。これは壁の表面に親水性を持たせる、つまり水の膜を作らせることで、水が壁と汚れである油分との間に入り、汚れを浮かせて落ちやすくするという技術です。

■苔・藻・カビによる汚れ

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その他の汚れとしては、苔や藻やカビといった胞子によるものがあります。苔や藻やカビは養分のある外壁に胞子がついて繁殖していきます。日当たりが悪く、湿気の起きやすい北側の外壁には苔やカビができやすくなります。

■塗料の寿命が切れると汚れやすくなる

外壁に塗る塗料は建物の保護の役割をしています。塗膜(とまく)と呼ばれる塗料の膜が壁を防護壁のように雨水や汚れから守ってくれているのです。近年登場している高機能な塗料は15年以上も耐久性があるものもあります。しかし、塗料の寿命はその種類や施工品質でも変わってきます。短いものだと、3年程で塗料の性能が切れてしまうものもあります。外壁が汚れやすい場合は、塗料の防水・防汚機能が切れてしまい、汚れがつきやすくなっている可能性もあります。このケースかどうかの見分け方は後の章でお伝えします。

このような理由から外壁には様々な汚れがついてしまうのです。

1-2.外壁を掃除しないとどうなる?

それでは、そのような外壁の汚れを放っておくとどうなるのでしょうか?

外壁が汚れた状態で長い期間放置してしまうと、汚れが固まってしまって掃除をしても落ちにくくなります。掃除の時にそれだけ手間も時間もかかってしまうことになります。

何より大切な事は、汚れは外壁の劣化を早めてしまうということです。劣化が進行してひび割れや塗装の剥がれが発生すると、雨水が外壁内部へ染みこんできます。特に木材の場合は水に弱いため、カビの発生や腐食してしまう恐れがあります。気づいた時には劣化が建物内部にまで進行していた・・・。なんてことになると、補修費用もかさんでしまいます。そうならないためにも、日頃から小まめなメンテナンスの意識を持つことが大切なのです。

雨漏りによるシミ

雨水で腐食した断熱材

 

2.ブラシでできる?外壁の掃除で知っておきたいポイント

外壁をスポンジで掃除

この章では、外壁の掃除を自分で行うときに知っておきたいポイントや裏ワザをお伝えします。

2-1.外壁を掃除するタイミングと頻度

外壁を掃除するタイミングはいつなのか?サイディングやモルタルなどの外壁素材の場合、基本的には水洗いになります。そのタイミングは汚れが目立った時に始めて、それからは年に1〜2回程度点検がてら行えば良いでしょう。

2-2.外壁の掃除で注意する点

外壁の掃除はやろうと思えば自分でもできるものですが、安全に行うには注意しなければならない事がいくつかあります。

■ブラシは柔らかいものを使用

外壁の素材に使われるサイディングなどによっては、ブラシで強く擦ってしまうと塗膜が剥がれてしまう恐れがあります。ですので、必ず洗車用などの柔らかいブラシかモップを使用してください。また、クレンザーなどの研磨剤入りの洗剤も外壁を傷つけてしまう可能性があるので使用しないようにしてください。

■洗剤を使う時はゴム手袋を着用する

中性洗剤やカビ取り用の洗剤は肌に触れると刺激を受けて手荒れなどを起こす可能性がありますので、ゴム手袋などを着用して作業を行ないましょう。

■室内への水漏れ

外壁の掃除では壁に水をかけて汚れを落とすことが基本ですが、水をかける時は開口部などから水が室内に入らないように注意しましょう。特にサッシの隙間や換気口、キッチンの換気扇付近を作業する場合は、事前に養生を施すなどして、中に水が入らないよう気をつけて行ってください。

■近隣の家への水の飛散

ホースで水を撒く場合は、近隣へ水が飛散る可能性があります。掃除前に、窓を閉めてもらうように一声掛けておくとトラブルにならないで済みます。

■高所作業での転落

2階などの高所を掃除する時にハシゴや脚立を使って掃除をする事もあると思います。こういった作業は転落にくれぐれも注意して行なってください。危険ですので届かないところは無理に掃除しようとせずに安全第一で行いましょう。可能であれば事故防止の為にも作業は2人以上で行なってください。

■晴天の風が無い日に行なう

外壁の掃除後は自然乾燥を行ないますので、ホコリや塵が舞って付着しないように、風があまり無く、早く乾きやすい晴れた日に行ないましょう。

 

2-3.家にあるものでできる外壁掃除の裏ワザ

外壁の掃除は基本的には一般的に家にあるものでできます。

外壁掃除用具

 

■ブラシ・モップは洗車用などの柔らかいもの

外壁の掃除で使うブラシやモップは柔らかいものを使用します。洗車用のブラシやスポンジを利用することができます。

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■外壁掃除の方法

晴れた日

外壁の掃除に最適な日は晴天で風があまり無い日に行ないましょう。

①水洗いで塵や埃などの汚れをおおまかに落とす

水まき

ホースで壁に水をかけてホコリなどの汚れをある程度洗い流します。汚れは下に流れるため、上から下へとゆっくり洗い流していきましょう。

②水洗いで落ちない汚れを中性洗剤で落とす

外壁の汚れは水をかけただけでもかなり落ちる部分もあるかと思いますが、しつこい汚れには中性洗剤をぬるま湯で10倍~20倍程に薄めたものを使用しましょう。このとき洗剤が残ってしまうと劣化の原因になりますので、しっかり洗い流すようにしてください。

 

③目地・コーキング部分は雑巾で優しく拭きとる

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目地・コーキング部分に水を直接当ててしまうと、シーリングがひび割れを起こし、水の浸入を起こす原因となりますので、ブラシで擦ったりせずに雑巾等で優しく汚れを拭き取りましょう。

④自然乾燥

あとは自然に乾くのを待ちましょう。

⑤日頃のメンテナンス

年に1~2回はホースで水洗いするなどして汚れを落としましょう。

■汚れの範囲が広いなら高圧洗浄機という選択肢も

高圧洗浄機

ケルヒャーの高圧洗浄機

一家に一台あるというわけではありませんが、汚れの範囲が広範囲の場合は高圧洗浄機を利用することも検討してみてください。最近は家庭用の高圧洗浄機の価格も下がり、手ごろな価格になりました。また、ホームセンターなどでも1日数千円ほどで高圧洗浄機をレンタルしているところもあります。ホームページなどで確認してみると良いですね。

 

 

少し長くなってしまいましたので本日はここまでに致します 😮

次回は「こんな症状が出ていたら、掃除より塗り替えかも?」

についてご紹介したいと思います。来週もぜひご覧ください♪

 

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